令和7年度春季特別展「のぼさんの俳句指南―切磋琢磨する仲間たち―」を開催します
更新日:2025年4月10日
発表内容
子規庵句会の様子(下村為山画)
目的
正岡子規は俳句革新で、江戸時代以来の堕落した俳壇を批判し、明治という新しい時代にふさわしい俳句を目指しました。
子規の俳句指導は、主に句の批評や句会の場で行われました。学生時代の子規は、河東碧梧桐や高浜虚子ら松山の仲間や、東京の常盤会寄宿舎の仲間と句会に熱中します。
1895(明治28)年夏、子規は松山に帰郷し、下宿の愚陀佛庵に松山の俳句結社「松風会」の人々が集まり、実践的な指導が行われました。
同年11月、子規は東京に戻り、上根岸の子規庵に子規の俳句革新に共感した俳人が集まりました。彼らは盛んに議論を交わし、時には子規の厳しい批評を受けながら切磋琢磨していきました。
また子規の俳句指導には、新聞や雑誌などメディアが使われました。子規は新聞「日本」や松山の「海南新聞」に、俳句欄を設けます。さらに、松山で創刊された月刊俳誌「ほとゝぎす」は全国版「ホトトギス」になり、子規たち日本派の俳句活動は全国に広がりました。子規の指導を受けた日本派は、「新しい俳句」を目指す集団として俳壇をけん引していきます。
今回の特別展で、日本派のリーダーとして仲間を導く子規の姿や、切磋琢磨しながら実力を上げていく仲間たちの成長の足跡を、関連資料から紹介します。
会期
令和7年4月26日(土曜日)から6月9日(月曜日)まで
【開館時間】午前9時から午後5時まで 展示室入場は午後4時30分まで
5月からは午後6時まで 展示室入場は午後5時30分まで
【休館日】 5月7日(水曜日)、13日(火曜日)、20日(火曜日)、27日(火曜日)
6月3日(火曜日)
会場
松山市立子規記念博物館 3階 特別展示室
観覧料
個人250円、団体200円、65歳以上125円、高校生以下無料
学芸員のギャラリートークと関連講座
●ギャラリートーク
【日時】令和7年5月3日(土曜日・祝日)、5月5日(月曜日・祝日)、5月25日(日曜日)
午前10時30分から午前11時20分まで
【会場】3階 特別展示室 ※聴講には特別展の観覧券が必要です。
●関連講座
【演題】結核病棟の人々と子規の俳句指導
【日時】令和7年5月31日(土曜日)午後2時から3時30分まで
【会場】1階 視聴覚室 ※入場無料です。
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お問い合わせ
子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:大石 和可子
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp
