八束氏庭園
更新日:2021年5月10日
「八束氏庭園 」について
表門から玄関へ続く園路(前庭)
座敷から待合へ続く園路(主庭)
文化財の区分
国登録記念物(名勝地関係)
指定(登録)年月日
令和元年10月16日 登録
所在地及び所有者(管理者)
松山市持田三丁目(外部サイト) 個人所有
解説
八束氏庭園は、昭和11年に数寄屋風の住宅と共に造営されたものである。
住宅及び庭園の敷地は、主要部分がほぼ正方形で、北西に主屋、南西に主庭、東側に前庭という構成になっている。前庭は、東南角の表門から北側の玄門までの空間で、表門を入ると、右手方向に平瓦や丸瓦を立てて敷き詰めた高い意匠性を持つ道が続く。主屋の南に広がる主庭には南の端に待合があり、主屋の座敷、茶室、待合等が飛石で結ばれている。また、庭園の各所に石燈籠を配置し、随所に様々な風合いの景石が据えられている。植栽は、前庭はツツジ類が中心で、主庭はマツ類、ヒノキ等の針葉樹のほか、モッコク等の広葉樹を配置している。
八束氏庭園は松山に江戸時代から息づく茶の湯の文化を基底とし、瓦道の意匠などについても特徴ある庭園で、近代の愛媛県における造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。
お問い合わせ
文化財課(文化財保護担当)
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6603