松山城太鼓門南続櫓

更新日:2025年2月7日

「松山城太鼓門(たいこもん)南続櫓(みなみつづきやぐら)」について

文化財の区分

 登録有形文化財(建造物)

指定(登録)年月日

 令和6年12月3日 登録

所在地及び所有者(管理者)

 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松山市丸之内(外部サイト) 松山市所有

解説

 太鼓門南続櫓は、松山城本丸に位置する単層櫓。太鼓門上階の櫓から南の石垣に延び、石垣出隅に載る隅櫓。
 昭和20年(1945年)7月26日の空襲により焼失した旧国宝建造物を、昭和47年 (1972年)に復元したもの。
 背面となる西側に出入口を設ける。屋根は太鼓門上階と一連の南北棟入母屋造本瓦葺とする。南東出隅には矩折に石落しを設け、太鼓門正面と太鼓櫓から続く一郭への射線を担う。
 外観は太鼓門と同様、腰が簓子下見板張(ささらこしたみいたば)りで、上部は軒裏まで漆喰塗籠で仕上げる。東壁と南壁は矢や鉄砲に備えた太鼓壁となっており、矢狭間と鉄砲狭間を配して、南東隅の石落しと共に防御線と整えている。また、南壁には2連の突上げ窓を開ける。
 内部は、太鼓門と同様に天井を張らず、小屋の構造材、屋根の垂木・野地板が現しとなっていて、先述の攻撃の構えとともに、武装建築の勇壮さをよく表している。
 戦災によって焼失した松山城築城当初のものと思われる建造物を、木造で既存資料に基づき忠実に再建した意義は大きく、松山城の藩政時代の姿を物語る貴重な遺構ということができ、国土の歴史的景観に寄与している。

お問い合わせ

文化財課

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電話:089-948-6603

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