森家住宅主屋

更新日:2021年5月12日

「森家住宅主屋(しゅおく)」について

森家住宅主屋

文化財の区分

国登録文化財(建造物)

指定(登録)年月日

平成22年1月15日 登録

所在地及び所有者(管理者)

解説

 森家は、松山市三津(旧三穂町)において萬問屋、精米・精麦業を営んでいた。三津は商・工業の盛んな土地であるが、俳句においても松山市を代表的する地域で、建築当時の当主である森要三郎は「連翠」という俳号を持ち、小屋組の梁には「薫風や今ぞ餅まく上げ汐に」という句が墨書きされており、要三郎の建築に寄せる思いが伺える。
 外観意匠は、木造2階建の主屋に連続して門・塀を設け、通りに面する店舗部分の柱間下部は御影石で固め、2階壁面・軒裏全面を銅板で仕上げている。関東大震災以後、防火・防災を考慮して木造建築の壁面に銅板やタイルを張った建築の影響を受けたものと考えられる。
 1階座敷は主に句会等に用いられ、2階座敷は身内の客用、2階洋室は個人的な来客に使われたと伝えられる。
 三津の商家の多くは店頭で商品を展示・販売する小売業の店先とは異なり、商談・接待によって商売が営まれた店の特徴を持つが、森家住宅はその商売建築の好例である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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