産業経済委員会 「観光客の誘致策について」
更新日:2012年3月1日
調査期間
- 平成20年11月11日から平成22年2月8日
テーマ選定の経緯
本市では、平成18年に「松山市観光振興計画」を策定し、平成22年度観光交流客数600万人を目標に掲げ、各種施策を実施した。本委員会としても既存の事業も踏まえ、より効果的な誘致策を研究する必要があるとの認識のもと、このテーマを選定し、「松山市観光振興計画」に基づき行っている事業等について、その内容を検証するとともに、課題解決策について調査・研究を行った。
市への主な提言事項
- ホテル・旅館との連携による「松山の食」の確立や瀬戸内の食文化を生かした観光地づくり、瀬戸内海の島の魅力や高縄山等の山の魅力を生かした新たな観光地づくりに努めること。
- 歴女ブームを活用した観光メニューやミニ遍路体験メニューを構築すること。
- 市内近郊に多数あるゴルフ場を活用した新たな観光メニューの構築や台北市と民間レベルでの交流推進及びチャーター便の早期実現等に努め、外国人旅行者の誘致を図ること。
- タクシーや喫茶店等、飲食店への観光パンフレットの配置によるPRやインターネットを活用した意見募集及び事業の検討、「ゆるキャラ」の考案等を行い、リピーターの確保等に努めること。
- 料金割引のある高速道路の利用を前提とした、近畿圏・広島圏からの観光ルートの早期開発等に努めること。
※産業経済委員会委員長報告(平成22年2月24日)要約
理事者からの進捗状況報告(平成22年9月16日)要約
- 国内旅行の誘致における、一般旅行の誘致については、大手旅行会社などへのトップセールスを行うなど、松山旅行商品化促進事業を核として、松山城などの観光施設をセットした3館パックなどによる割引チケットの開発。また、松山ならではの食文化や、ボランティアガイドの養成にも現在取り組んでいる。
- 修学旅行の誘致については、チャーター船を導入し、広島方面からの移動時間を短縮するなど、道後温泉や中島地域などを生かした独自のメニューをつくり、本年度予定として、40校余りに迫る勢いとなっている。
- 外国人旅行者の誘致については、愛媛県と連携しながら、定期航空路線が開設されている韓国、中国を中心に受け入れ体制を整え、台湾においては、定期チャーター便による夢の架け橋の実現を目指している。
- 口コミ対策については、スペシャルドラマ「坂の上の雲」第2部の放送などで、正岡子規がクローズアップされることから、俳句に関する事業を模索し、さらに食と人を絡めた松山旅行メニューなどで、松山旅行を誘発させ、リピーターの確保に努めている。
- 広域連携については、広島地域や関西地域からの高速道路を利用したマイカーの誘客に向け、今治市や民間事業者と連携し、体験ツアーなども組み合わせた新たな観光ルートの開発に着手している。関東地域からの集客についても、行政みずからが交通事業者や旅行会社との交渉に臨み、今では松山道後温泉を標題とする旅行パンフレットなどが店頭に並ぶなど、松山旅行の情報が旅行者に確実に届いている。横須賀では、集客パートナー都市協定を締結しており、今後も支援、協力をとりながら、首都圏における共同プロモーションなど販路拡大を取り組みたい。
