総務理財委員会『坂の上の雲のまちづくり推進について』

更新日:2024年2月6日

調査期間

令和4・5年度

テーマ選定の経緯

 本市は2000年3月に『坂の上の雲』を軸とした21世紀のまちづくり基本構想を、翌年3月には基本計画を策定し、20年以上に渡り『坂の上の雲』のまちづくりに取り組んでいる。
 人口減少社会を迎え、生産年齢世代の減少による経済規模の縮小や、高齢化率の上昇による社会保障費の負担増が懸念されるなど、社会状況や価値観が大きく変化する中、市民には住み続けてもらい、市外の方からは観光地や移住先として「選ばれるまち」として発展し続ける必要がある。
 新型コロナウイルス感染症がもたらした未曾有の困難を乗り越え、新時代を切り開く『坂の上の雲』のまちづくりを再考し、市政発展を目指すため、閉会中の調査研究テーマを「坂の上の雲のまちづくり推進について」と決定し、調査研究を行うこととした。

市への主な提言事項

総括

 全国の地方都市が、人口減少・少子高齢化に対し、地域特性を生かした地方創生を進めていく中、私達の暮らす松山には、大きな財産がのこされている。それは、小説『坂の上の雲』に描かれた、どんな困難な時代にも、前向きに夢や理想をもって生きてきた先人達の精神である。
 『坂の上の雲』のまちづくりがスタートして、四半世紀を迎えようとしている。前向きな明るいビジョンが必要な今だからこそ、市民に対し、改めてこの全国に誇れる『坂の上の雲』のまちづくりを周知・啓発するとともに、更に推進していくべきだと考える。
 まちづくりの根幹は、人づくりであり、まちの発展は、「人財」によって決まる。本市のまちづくりが、持続していくためには、特に未来ある子どもに松山の誇りとは何か、松山の良さとは何かを伝えていくことが重要である。 
 そして、この実現に向けては、地域が一体となって松山への愛着と誇りを深め、地元への定着を図るとともに、松山にゆかりのある全ての方が、その価値を共有し、内外に向けて発信することで、多くの人から、「選ばれる都市」になっていくことを目指し、以下、提言する。

1. 『坂の上の雲』のまちづくりを若い世代へ受け継いでいくこと

 松山市が全国に誇る独自のまちづくりを更に発展させ、持続していくためには、市内の児童・生徒など若い世代に伝えていくことが重要である。そこで、中核施設である坂の上の雲ミュージアムにおいて、若者をはじめとした市民利用の機能を拡充させるとともに、市民からの意見やアイデアを踏まえ、効果的な周知・啓発事業を実施していくこと。

2. 新たな都市ブランド戦略を策定すること

 人口減少や少子高齢化に歯止めがかからない中、全国の自治体が地域の特性を生かしたまちづくりや魅力発信に力を入れており、本市が将来にわたり持続的に発展するためには、引き続き、選ばれる都市を目指した取組が必要である。
 「松山市都市ブランド戦略プラン」に基づくこれまでの取組を継承し、社会環境の変化に対応した新しい都市ブランド戦略を策定すること。

3. シティプロモーションを強化すること

 本市の認知度やイメージを高めるとともに、市民や松山に関わる人々のまちへの愛着や誇りを高め、一緒に新たな価値や魅力を創出し、発信していくため、メディア環境の変化を踏まえた戦略的な情報発信を推進するなど、シティプロモーションの強化に取り組むこと。

4. 移住・定住の推進に効果的に取り組むこと

 松山市への移住者は増加し続け、令和4年度には過去最多の2,787人を更新し、一定の効果を上げているが、全国の自治体が様々な施策を推進する中で、本市としても、更にターゲットを絞った効果的な取組を実施する必要がある。
 特に、地域社会を支える若者や次世代を育てる子育て世帯に対して、本市の良さを伝えるとともに、具体的な支援策を実施し、松山に興味関心を持ち、住み続ける人を増加させていくこと。

お問い合わせ

市議会事務局

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館5階

電話:089-948-6652

E-mail:gikai@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから

常任委員会の活動

情報が見つからないときは

よくある質問

広告枠

サブナビゲーションここまで