都市整備委員会『ウォーカブルな(歩いて暮らせる)まちづくりについて』

更新日:2024年2月6日

調査期間

令和4・5年度

テーマ選定の経緯

 本市では、交通結節点であるJR松山駅や松山市駅、観光地である松山城や坂の上の雲ミュージアム及び道後温泉本館周辺などについて、歩行者のための道路空間が整備されている花園町通りやロープウェー通り、大街道、銀天街などを利用するとともに、多様な移動手段(徒歩、電車、バス、タクシー、レンタカー、将来の自動運転等)で回遊できるようになっている。今後は、これらの回遊動線を活かすとともに、市街地再開発事業を推進し中心市街地の活性化を図るため、早期に都市計画の方針を定め、さらに加速させていく必要がある。また、交通事業者や地元の方々と丁寧に協議を重ねながら、現在詳細設計を進めているJR松山駅と松山市駅周辺の広場整備等について、単体で空間(景観)整備をするのではなく、それぞれの特徴を生かして、関連性を持たせて空間デザインを行うとともに、城山公園についても、今後整備を進めるにあたり、ユニバーサルデザインに配慮し、JR松山駅と松山市駅を結ぶセントラルパークとして、官民連携で実施していくことが重要である。
 人口減少や少子高齢化が進み、中心市街地の活力低下が懸念されるなか、都市の魅力を向上させ、まちなかに賑わいを創出することが多くの都市に共通して求められていることを鑑み、当委員会の閉会中の調査研究テーマを「ウォーカブルな(歩いて暮らせる)まちづくりについて」と決定し、調査研究を進めていくこととなった。

市への主な提言事項

1.歩いて暮らせるまちづくりの促進

(1)「居心地が良く歩きたくなる」まちづくりの推進
 都市機能が集積する市内中心部で民間施設の更新等が予定されているため、引き続き、官民が連携して、ゆとりのある歩行者空間や、歩道と一体となった居心地の良い空間の創出に努めること。

(2)歩いて暮らせるまちづくりのネットワーク強化
 花園町通りや大手町通りなど、JR松山駅から城山公園、松山市駅までを結ぶ区間について、関係機関と道路空間の改変等の検討を行い、歩いて暮らせるまちづくりのネットワーク機能の強化に努めること。

(3)人に優しい歩行空間の整備
 子どもや高齢者、障がい者、ベビーカー、観光客など、あらゆる歩行者が安心して通行でき、快適に回遊・滞在できる歩行空間の整備に努めること。

2.市街地再開発事業について

(1)歩いて暮らせるまちづくりの拠点となる民間主体の再開発に対する積極的な支援
 市街地再開発事業は、中心市街地活性化に寄与するものとして、松山市も支援に取り組まれているところであるが、松山市の中心市街地は、商店街の空き店舗の増加や歩行者通行量の減少など、今後、商業の衰退が懸念される。地域の魅力向上や競争力の強化を図り、歩いて暮らせるまちづくりを進めるため、関係者の声に耳を傾けながら、市街地再開発事業を積極的に支援すること。

(2)官民の十分な対話を通じた再開発事業の円滑な推進
 民間主体の市街地再開発事業を円滑に推進するためには、官民が十分な対話や協議をしながら、スピード感をもって事業を推進していくことが重要であり、民間による発想を十分活かすことで、中心市街地の賑わいにつながるよう行政として財政的支援を含め、施行者を力強く後押しすること。

3.城山公園(堀之内地区)の整備について

(1)市民が快適に過ごせる公園の整備
 城山公園(堀之内地区)第2期整備事業の整備後は利用者の増加が想定されるため、多くの市民が安らげるように緑陰と花木を維持するとともにベンチなど休憩できる場所を増やすなど、バリアフリーに配慮することにより、これまで以上に安全で賑わいが生まれる場所となるよう努めること。

(2)官民連携による公園づくり
 市民に城山公園について愛着や関心などを持ってもらうために、市民が整備や整備後の管理に参加できるよう努めること。

4.市駅前の整備について

(1)歩いて暮らせるまちづくりに資する市駅前広場の整備
 公共交通のシームレス化やバリアフリー化により、市民の利便性を向上させ、段差や雨に濡れることを心配せずに乗り換えや移動ができる歩行空間をつくり、歩いて暮らせるまちづくりに資する市駅前広場の整備を実施すること。

(2)賑わいを創出し、市民に愛される交流広場の整備
 イベントや市民の憩いの場として賑わいを創出し、愛され親しまれるよう、緑化やベンチ・トイレ等の設備を含めた交流広場の整備に努めること。

(3)市駅周辺の商店街におけるまちづくりの推進
 アーケードが撤去された後の、建物の外観整備や、商店街で実施するまちづくり活動の支援を行うこと。

5.JR松山駅前広場の整備について

(1)広域の交通拠点としてふさわしい交通利便性の向上
 鉄道やバス、路面電車などの公共交通機関の乗り換え利便性を向上するとともに、誰もが歩いて暮らせるユニバーサルデザインの推進に努めること。

(2)まちなかウォーカブルの拠点となる賑わいの創出
 城山公園、松山市駅へとつながる、まちなかウォーカブルの拠点として、県都の玄関口にふさわしい賑わいのある駅まちの形成を進めること。

(3)バスタプロジェクトの早期事業化
 広域の交通結節機能を強化するため、都市間高速バスや松山空港、松山観光港との接続の拠点となるバスタプロジェクトの早期事業化に努めること。

(4)県都松山の玄関口にふさわしい駅周辺の景観形成
 駅周辺の景観について松山駅周辺デザインコンセプトに基づき、地域の資源や素材などを活用しながら、駅・広場・まちが一体的に調和のとれたデザインとなるように努めること。

お問い合わせ

市議会事務局

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館5階

電話:089-948-6652

E-mail:gikai@city.matsuyama.ehime.jp

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