子規記念博物館常設展示室に「子規と新元号『令和』の典拠・万葉集」コーナーを設置します
更新日:2019年4月12日
発表内容
短歌革新に取り組んでいたころの正岡子規
趣旨
4月1日に公表された新元号「令和」は、奈良時代に編纂された歌集「万葉集」の巻五、大伴旅人(おおとものたびと)が大宰府の帥(そち)宅で開いた宴で詠まれた「梅花の歌三十二首」の序文から引用された言葉です。「万葉集」は日本最古の歌集で、天皇や皇族、貴族をはじめ、防人(さきもり)や農民など、幅広い立場の人々が詠んだ歌が収められた、日本の文化史を象徴する一書といわれます。
正岡子規は短歌の革新者で知られ、子規が新しい歌のあり方を考える際に注目したのが「万葉集」でした。明治32年に発表した歌論「万葉集巻十六」で「万葉集は歌集の王なり」と述べているほか、さまざまな歌論の中で、歌を作る際に立ち返るべき原点として「万葉集」を推奨しています。
新元号「令和」が「万葉集」を典拠とすることにちなみ、常設展示室3階に子規と「万葉集」の関わりを紹介するコーナーを設置します。「令和」の典拠「万葉集」巻五や、子規が「万葉集」を研究した際の自筆ノートなどの関連資料を展示します。
展示期間
平成31年5月1日(水曜日・祝日)~平成31年10月28日(月曜日)
会場
松山市立子規記念博物館 3階常設展示室 (松山市道後公園1-30)
※1階ロビーでも、「令和」の典拠「万葉集」巻五の梅花の歌三十二首の序文の解説コーナーを設けています。
観覧料
個人400円、団体320円、65歳以上200円、小中高校生 無料
※1階ロビーの解説コーナーは無料です。
主な展示内容
1.大伴旅人と梅花の歌三十二首の序文について(解説パネル)
2.西本願寺本「万葉集」巻五(復刻版)
3.子規筆「万葉集俳句分類等研究ノート」
4.子規筆 和歌分類稿
5.子規と「万葉集」の関わりについて(解説パネル) ほか
お問い合わせ
子規記念博物館
松山市道後公園1-30
所長:岡田 真
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp