令和3年度「りっくるエコキッズ」活動報告
更新日:2022年4月27日
りっくるエコキッズとは
本市の環境啓発施設「まつやまRe・再来館(以下 りっくる)」で募集して集まった15名程度のメンバーで、約半年間月1回程度の体験学習を通じて環境保全について考える活動をしています。
今年度は「プラスチックって便利!でも、本当に必要?」をテーマに、軽くて丈夫な一方、ごみにもなる使い捨てプラスチックについて、SDGsとあわせて改めて考えました。学習の後半では、自然素材を使った体験講座を通して地球にやさしいエコな暮らしについて学びました。
活動の集大成として、連携協定を結んでいるさいたま市と
エコフレンドシップ協定を結んでいるフライブルク市エコステーションと交流を行い、環境学習の成果を発表しました。
梅津寺海岸で海ごみ探検
自分たちで染めました!
活動報告
実施回 | 時期 | 内容 |
---|---|---|
第1回目 | 6月27日(日曜日) |
梅津寺海岸でプラごみ探検・色んな素材の分解実験 |
第2回目 | 7月25日(日曜日) |
手づくり竹カップ・竹スプーンと麦わらストローでかき氷体験 |
第3回目 | 8月6日(金曜日) |
講演会「プラスチック・フリーって?」 講師:服部雄一郎氏 |
第4回目 | 8月20日(金曜日) |
リサイクル探検ツアー「プラスチックに替わる新素材(オンライン)」 講師:大王製紙(株) |
第5回目 | 9月26日(日曜日) |
分解実験考察・植物を使ったしぼり染め・ふろしき包み体験(オンライン) |
第6回目 | 10月16日(土曜日) |
しぼり染め体験・ウェブ交流発表準備 |
第7回目 |
10月23日(土曜日) |
さいたま市とのウェブ発表会 |
第8回目 | 12月2日(木曜日) |
フライブルク市エコステーションとのウェブ交流会(1回目) |
最終回 | 令和4年4月6日(水曜日) | フライブルク市エコステーションとのウェブ交流会(2回目) |
さいたま市の子どもたちとの発表会(オンライン)
令和3年10月23日に、SDGs目標12「つくる責任・つかう責任」を共通のテーマとしてお互いが学んできたことを発表しました。
体験コーナーでは、さいたま市の子どもたちからは「チラシを使ったごみ入れ作り」を、りっくるエコキッズからは「植物染めしたふろしきを使った包み方」を教え合いました。
ウェブ発表会が始まりました!みんな少し緊張してるかな?
さいたま市の子どもたちの発表
- 間伐材を活用した木のストローや、牛乳パックで作ったリサイクルはがきの作り方などを紹介してもらいました。
- 自分の持っている洋服を大事に着ることや地元で採れた野菜を買うことなど、今日からできる環境にやさしい取組も教えてもらいました。
- 体験学習で作ったリサイクルはがきにメッセージを書いてりっくるエコキッズにプレゼントしてくれました!
- みんなさいたま市の子どもたちからの手書きのメッセージを興味深く読んでいました。
- さいたま市の子どもたちの発表を聞いたりっくるエコキッズからは、「環境にやさしいことをたくさん知ることができました。」「今回の体験学習を通じて学んだことを自分たちの生活で実践できていてすごいと思いました。」などの感想がありました。
りっくるエコキッズの発表
りっくるエコキッズの発表では、わたしたちの生活に身近なプラスチックの様々な問題点を伝え、使い捨てプラスチックを使わない地球にやさしい暮らしを提案しました。
- プラスチックの替わりとなるアイデアとして、竹を使った食器でかき氷を作って食べる体験や、たまねぎの皮で染めたオリジナルのハンカチ・マイバッグを紹介しました。 自然素材のものは地球にやさしいし、自分で作ったオリジナルのものなので、みんな大切に使っています。
- 3種類の植物で染めたオリジナルのふろしきはさいたま市の子どもたちにプレゼントしました!一緒にプラスチック削減に取り組んでもらい、その輪を広げていくことをお願いしました。
- りっくるエコキッズの発表を聞いたさいたま市の子どもたちからは、「わたしたちも竹の器を使ってみたいです。」「プラスチックに替わるアイデアをたくさん教えてもらえたので、家に帰って実践します。」などの感想をいただきました。
体験コーナー
さいたま市の子どもたちからはチラシのごみ入れ作りを教えてもらいました。
- このごみ入れをキッチンに置いておくと、生ごみを濡らさずに捨てることができ環境にやさしいそうです。
- 松山市からは生ごみの水切り啓発に使っているピクトグラムを紹介しました。
りっくるエコキッズからはふろしきで実演しながら一緒にビンやティッシュ箱を包みました。
- さいたま市の子どもたちはりっくるエコキッズがプレゼントした植物染めのふろしきを使ってくれました。
- オンラインで説明するのが少し難しかったけど、みんな上手に包むことができました。
りっくる館長からのメッセージ
体験コーナーのあと、りっくるの館長から両市の子どもたちへメッセージがありました。
- 吉田館長「これからは君たちの時代です。”環境と言えばさいたま市と松山市!”と言われるように、これからも情報交換しながら取り組んでいきましょう。」
- 発表会の最後にはすっかり緊張もほぐれて、笑顔で手を振り合いました。
フライブルク市エコステーションとの発表会
1回目:12月2日(松山市エコキッズからの発表)
令和3年12月2日に、フライブルク市の子どもたちと交流会を行いました。
フライブルク市では、新型コロナウイルスの流行で環境学習を進めることが困難だったため、今回はりっくるエコキッズの発表とふろしきを使った交流、さいたま市の体験学習の動画紹介をしました。
- エコステーションに集まった子どもたちは、フライブルク市内には無い海岸で集めたマイクロプラスチックを興味深く観察していました。
- りっくるエコキッズの分解実験で使ったプラスチック製のストローを見て、フライブルク市ではすでに使われなくなり、そのかわりにガラスや紙で作られたストローを使っていることを教えてくれました。
- 最後に、りっくるエコキッズからプレゼントしたふろしきを使って一緒にビンを包みました。
- 初めて見るふろしきに、フライブルク市の子どもたちは次々と楽しそうに体験していました。
2回目:4月6日(フライブルク市の子どもたちからの発表)
令和4年4月6日に、フライブルク市の子どもたちと2回目の交流会を行いました。
2回目の交流会ではフライブルク市のエコステーションで学習をしてきた子どもたちから「チョコレート工場」というフェアトレードに関するプロジェクトの成果発表がありました。
【発表内容】
- チョコレートを作るうえで一番労力がかかっている農家にいくお金が一番少ない現状があります。
- 児童労働などを解消するためにフェアトレードがあるが、商品についている認証マークの中には根拠のないものもあり注意が必要です。
- カカオからできるココアバターと砂糖で実際にチョコを作ってみて、自分たちでも作れることが分かったのでスーパーで買う以外の選択肢が増えました。
- カカオ農家を救済する方法として、チョコレートを作る工場をカカオ生産国内に作り仲買人を減らすことが有効ではないかと考えました。これにより現地での雇用を生むことにもつながります。
↑チョコレート売値のうち農家や仲買人、小売店の取り分を板チョコで示したもの。農家に行くのは一番左のひとかけらだけ。
【フライブルク市の子どもたちからのメッセージ】
- チョコレートは日常にありふれたものではなく、特別なものであると認識してほしいです。
- お金に余裕がある人はフェアトレードの商品を購入してほしい。その際には正式な認証のものを選んでください。
フェアトレードについて知識を深めることができました!
りっくるエコキッズからも、カカオの生産を増やす方法について提案するなど、有意義な意見交換ができました。
また、発表の時にフライブルク市の子どもたちが食べていた手作りチョコレートにも興味津々で、りっくるエコキッズから「わたしも作ってみたい!」と伝えたところ、レシピをいただくことができました!
お問い合わせ
環境モデル都市推進課
〒790-8571
愛媛県松山市二番町四丁目7-2 別館3階
電話:089-948-6960
