環境アート作品の巡回展示を行いました

更新日:2024年4月1日

高校生が作成した環境アート作品を、市内小学校等で巡回展示し、児童たちが説明パネルを読んだり、自由に感じたことを紙に書いたりし、それぞれの学校で環境学習に生かしました。
【巡回展示場所】
荏原小学校、久米小学校、小野小学校、和気小学校、北条小学校、小野中学校、難波小学校、番町小学校、東雲小学校、東中学校(計10校)
まつやまRe・再来館、松山市役所本庁本館1階
【児童・生徒からの感想】(一部)

  • 僕も海に行った時、捨ててあるごみを見て大変だなあと思いました。だから、僕もこのサメを見て自分にもできると思ったことをやっていこうと思いました。ありがとう!
  • 私は釣りをしていて、釣り場では、帰る時はいつもごみ拾いをしているので続けたいです。そして、海だけでなく公園でもごみを拾ったりして、一人一人が気を付けると、海も自分の心も気持ちよくなると思いました。
  • ごみを海に捨てたら魚たちがかわいそう。

作品紹介

概要

 地上に捨てられたごみは、雨や川に流され、海に流れ着きます。プラスチックは生分解されないため、海を漂い、海の生物を傷つけています。小さく割れたマイクロプラスチック(5mm以下のプラスチックごみ)は、魚類や海鳥が食べることで、食物連鎖上位の生き物や、人への影響も懸念されています。
そこで、松山市では、海洋プラスチックごみを減らすため、環境を考えるアート作品を展示しました。
制作者は、愛媛県立北条高等学校の生徒で、「風早アクアランド」のメンバーです。家庭から排出されるプラスチックごみや、毎月のビーチクリーン活動で回収した流木などを利用して制作しました。

作品1 「今 できること」

【作品紹介】
家庭から排出されたプラスチックごみでサメの頭部を作り、海洋プラスチック問題を表現した作品です。

作品2 「SDGsパネル」

【作品紹介】
毎月のビーチクリーン活動で回収した流木でSDGsの文字やプラスチックごみで苦しむ海の生物を鮮やかに描くなど、海洋プラスチック問題の深刻さを、高校生ならではの発想や感性を生かして表現しています。

作品3「魚になったブイ」

【作品紹介】
北条の海岸に漂着物として打ち上げられた発泡スチロールブイで作成された魚です。
(北条高校コメント)
この発泡スチロールブイは主に養殖場や漁港で使われていたものが老朽化し、海に流され海洋ゴミとして海岸に漂着したものと考えられます。近年、海洋ごみ問題の責任をプラスチック製品に転嫁する考えが広まっています。しかし、海洋ごみ問題は人間の利己的な考えや行動が原因なのは明らかです。
人間は利己的な考えや行動を改め、地球という大きな生態系の一員として自然と共生しなければならないと考えこの作品を制作しました。

制作者 北条高校からのメッセージ

本校ではすべての教育活動の中でSDGsを意識して取り組んでいます。その一環として私たちは環境問題を楽しく学べる「風早アクアランド」を北条高校内に開設しています。「風早アクアランド」ではライトアップした水槽で気持ちを癒していただけるだけでなく、プロジェクションマッピング、ワークショップ、アート等を通して環境問題を楽しく遊びながら学べる体験型環境教育を実践しています。
本年度もコロナ禍の影響で交流学習は行えていないぶん、私たちがメッセージを込めて制作したアートが多くの方に観ていただけることに感謝しています。私たちが制作したオブジェを観て、未来に残したい豊かな自然について考えていただければ幸いです。

お問い合わせ

まつやまRe・再来館(りっくる)

〒790-0054 松山市空港通一丁目1-32

電話:089-968-7153

E-mail:kankyou-m@city.matsuyama.ehime.jp

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