高校生の環境活動を応援しています
更新日:2024年4月1日
本市では日々環境活動に取り組む高校生たちを応援し、様々なイベントを開催しています。
ここでは高校生たちが環境問題解決のために取り組んでいる活動を紹介します。
高校生との協力イベント
まつやま環境フェア
毎年開催している「まつやま環境フェア」で、ブース出展やステージイベント等に協力いただいています。
令和6年1月20日・21日に開催された際は愛媛大学附属高校、第一学院高校松山キャンパス、松山北高校、松山工業高校、松山西中等教育学校、松山東高校の6校が参加してくれました。
愛媛大学附属高校
第一学院高校松山キャンパス
松山北高校
松山工業高校
松山西中等教育学校
松山東高校
高校生環境フォーラム「青春とともにすすめ!まち美化」
令和4年度に美化をテーマに開催した環境フォーラムでは、高校生によるブース出展や美化に関連した活動発表会、クイズ大会などを通して交流を深めました。
愛媛大学附属高校、新田高校、松山北高校、松山工業高校、市内大学・高校連合が参加してくれました。
清掃活動発表
スース出展
クイズ大会
全員景品をゲット!
各高校での環境活動
愛媛大学附属高校
理科部には約25人の部員が所属し、4つの研究班に分かれて毎日熱心に活動しています。
- マツカサガイ保全班:地元の絶滅危惧種の保全に行政・大学・NPOと連携して取り組む
- 酢酸菌進化班:地元の酢屋における酢酸菌の進化の解明に企業・大学と連携して取り組む
- 酢酸菌セルロースナノファイバー班:地元の酢屋の発酵液から新素材開発に取り組む
- プラガールズ:マイクロプラスチック問題に行政・大学・企業・NPOと連携して取り組む
マツカサガイの野外調査
<マツカサガイ保全班>
愛媛県で最も絶滅の可能性が高い生物の1つがマツカサガイです。かつては県内の至るところに生息していましたが、この20年で生息地も生息個体数も99%減少しました。
淡水魚のタナゴ類は生きたマツカサガイに産卵するため、この貝が絶滅するとタナゴ類も絶滅します。マツカサガイは愛媛県の特定希少野生動植物であるため、県の自然保護課、生物多様性センター、国土交通省、愛媛大学理学部、工学部、関連のNPO団体等と密に連携・情報共有しながら活動しています。
農地やため池での活動が多いため、水利権者等や地域住民との連携も欠かせません。
愛媛県の保護管理事業の事業主体である本校理科部は、県唯一の緊急避難生息域外保全の受け入れ先でもあります。そのため、国や県の事業、農作業や地域の活動のために県内で個体を保護する必要が生じた場合は県から要請が入り、どこへでも出向いて本校飼育施設で保護しています。今年度からはすでに絶滅した中予地域に再導入を行い、他県の複数の水産試験場と連携する等、活動範囲を広げていいます。
生分解性プラスチックの実験
<プラガールズ>
海洋マイクロプラスチック問題の解決に向けて、愛媛大学や他の大学、企業、NPO団体等と連携して研究しているほか、啓発活動では行政やNPO団体、国連大学、日本財団等と協力しています。
松山市の海岸でのマイクロプラスチックの定期調査と愛媛大学での分析のほか、他の大学や企業、団体とも連携して環境に優しいプラスチック技術の開発に取り組んでいます。小中学生や市民への啓発活動にも行政や団体の協力を得ています。
現在、海洋マイクロプラスチック調査を基に、天日塩中の細菌を利用した海洋生分解性プラスチックの経済生産や、ミールワームの腸内細菌からのプラスチック分解菌の探索に成功し、全国レベルで多数入賞しており、マスコミでも活動を数多く紹介されています。
そのほか、環境啓発マガジンの発行、小中学生への出張講義や出前実験の実施、市民啓発の環境講演会の開催等を行っています。
海岸でのマイクロプラスチック調査
学会でのポスター発表
松山工業高校
松山工業高校「チームSave Our Future」です。
近年、地球温暖化による異常気象が増加し、防災の必要性が高まっています。
私たちは、SDGs×地域防災~みんなで守る地域の未来プロジェクト~として防災啓発活動を行っているボランティアチームで、「楽しい防災」を目指して日々活動を行っています。
地域の中学校での出前授業や様々なイベントへの参加、地域での啓発活動、そこで使用するカードゲームやオンラインゲームの開発、防災士の資格取得など幅広く活動しています。
中学校での出前授業
環境イベントへの参加
メディアからの取材
今年度は「GGBプロジェクト(Global Generation Bousai)」と銘打ち、全世代、全世界へと防災啓発活動を展開しました。
保育園児、幼稚園児を対象とした簡単で分かりやすい防災体操の考案、中学校3年生約300名を対象としたクイズを通して防災について学ぶ出前授業、昨年のマイタイムラインから発展させた英語版の開発、課題研究を活用したオンラインでできる防災神経衰弱や防災すごろくの開発、簡単なAR作成などを行いました。
そして、私たちの活動を知ってもらうためラジオやテレビ、新聞などに出演したくさんの人に伝える活動もしています。(写真3)
えひめSDGs甲子園2連覇!
参加者にアンケートをとると7割以上が「家族と話し合いたい」と回答しており、8割以上が「楽しく学ぶことができた」、「これからの生活に生かしたい」と回答してくれています。私たちの活動が地域の防災意識向上に確実につながっていると強く実感しました。
これらの活動が評価され、昨年度のぼうさい甲子園優秀賞、2年連続愛媛SDGs甲子園グランプリ(写真4)、市民活動推進事業表彰にて令和4年度市民活動団体表彰を受賞しました。
この活動を通して、地域の皆さんの防災意識を向上するとともに「堅苦しい、難しい、面倒くさい」を「気軽、簡単、面白い」に変えられる防災出前授業を構築していきたいです。
お問い合わせ
まつやまRe・再来館(りっくる)
〒790-0054 松山市空港通一丁目1-32
電話:089-968-7153