令和2年度秋季特別展「正岡八重―子規の母、子規一門の母―」を開催します

更新日:2020年10月2日

発表内容

目的

 子規は多くの人に愛され、支えられ、難病を乗り越えて数々の文学的な業績をあげることができました。そんな子規を支えた人びとの中でも、子規の母、正岡八重(1845~1927)は、私たちが子規の人生を考え、語る上で忘れてはならない大切な存在です。
 松山藩士・儒学者の大原観山の長女として松山に生まれた八重は、慶応元(1865)年、20歳で藩士・正岡常尚と結婚し、その2年後に子規を授かります。子規は観山にとって待望の初孫であり、多くの親族が子規の誕生を喜び、祝いました。夫の常尚が病死してからは、八重は親族の助けを借りながら子規とその妹の律を育て、明治16年には子規を学業のために東京へ送り出します。
 明治25年、八重は律とともに住み慣れた松山を離れ、東京で親子3人の生活を始めます。子規は晩年、子規庵を舞台に精力的な文学活動を行い、八重は子規に寄り添って、家事や看護を通じて子規の活動と闘病生活を支えました。
 子規の死後も、八重は子規を慕う数多くの門人たちから敬意を込めて「母堂」と呼ばれ、子規の思い出を胸に「その後」を生きる門人や関係者たちの交流の要であり続けました。
 今回の特別展では、子規を産み、育て、晩年の闘病生活と文学活動まで、子規を静かに支え続けた母・正岡八重にスポットをあてます。八重の自筆の手紙や子規との生活を物語る資料、子規の門人や親族たちとの関わりを物語る資料などを展示し、母・八重の知られざる生涯と人柄、また八重や子規を温かく包んだ門人や親族たちとの絆を紹介します。

会期

令和2年10月10日(土曜日)から11月24日(火曜日)まで
【休館日】
令和2年10月13日(火曜日)、20日(火曜日)、27日(火曜日)、
令和2年11月4日(水曜日)、10日(火曜日)、17日(火曜日)
【開館時間】
令和2年10月10日(土曜日)~31日(土曜日)
 午前9時から午後6時まで(展示室入場は午後5時30分まで)
令和2年11月1日(日曜日)~24日(火曜日)
 午前9時から午後5時まで(展示室入場は午後4時30分まで)

会場

松山市立子規記念博物館 3階特別展示室

観覧料

個人200円、団体160円、65歳以上100円、高校生以下 無料
※常設展とセットで特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。
※子規博友の会会員が特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。

学芸員のギャラリートークと関連講座

【ギャラリートーク】
日時:令和2年10月17日(土曜日)、11月1日(日曜日)
    午前10時30分から午前11時20分まで
場所:3階特別展示室 ※聴講には特別展の観覧券が必要です。
【関連講座】
演題:「八重の子規あて書簡を読み解く―母から子へのメッセージ―」
日時:令和2年11月22日(日曜日) 午前10時30分から正午まで
場所:1階視聴覚室 ※聴講無料です。

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お問い合わせ

子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:河野 直充
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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2020年10月

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