石手寺三重塔 1棟、附 棟札1枚

更新日:2021年4月27日

石手寺(いしてじ)三重塔(さんじゅうのとう)」について

石手寺三重塔 1棟、附 棟札 1枚

文化財の区分

重要文化財(建造物)

指定(登録)年月日

明治40年5月27日 指定

所在地及び所有者(管理者)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松山市石手2丁目9-21 石手寺(外部サイト)
連絡先:石手寺(電話番号089-977-0870)

解説

 この建物は、石手寺の国宝・二王門をくぐった右手にそびえる三間三重の塔で、高さは24.1m。各重とも円柱上に和様三手先の組物を置き、軒は各層とも二軒(ふたのき)、平行繁垂木(しげだるき)中備(なかぞなえ)にはそれぞれ間斗束(けんとづか)を備えるが、初重のみは斗があって(つか)を欠く。初重には切目縁(きりめえん)を、二・三重には縁・組高欄をめぐらせる。棟から中天に伸びて九輪・水煙を支える心柱は、降って三・二重の中心を貫通し、初重の四天柱の頂部に架けられた梁で受けられる。心柱が心礎石に達しないこの構造は平安時代末期に始まり、鎌倉時代の塔に多く用いられた手法である。

 初重内部の四天柱の奥側柱間には来迎壁(らいごうへき)が設けられ、壁の前面に須弥壇(しゅみだん)を置いて釈迦三尊の像を祀る。外壁内側には真言宗八祖の、来迎壁には曼荼羅(まんだら)の図絵があり、四天柱・格天井(ごうてんじょう)にもそれぞれ彩色が施されているが、褪色が見られる。

 全体の容姿はよく均整が取れ、鎌倉時代の特色を伝える建物である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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