浄土寺本堂 1棟、附 厨子1基

更新日:2021年4月28日

浄土寺(じょうどじ)本堂」について

浄土寺本堂 1棟、附厨子 1基

文化財の区分

重要文化財(建造物)

指定(登録)年月日

昭和28年3月31日 指定

所在地及び所有者(管理者)

解説

 浄土寺は、真言宗豊山派の古刹で、四国八十八か所49番札所である。孝謙天皇の勅願所として恵明上人の開基になり、空也上人が留錫したといわれている。
 その後、源頼朝が再興し、寺内8町四方に及んだが、応永23年(1416年)兵火で焼失したと伝えられる。文明14年(1482年)、河野通宣の手で再建された。現在の本堂はその時のものである。

 建物は、桁行(けたゆき)5間、梁間5間、一重、屋根は振れ隅にして寄棟造とし、軒は一軒(ひとのき)で本瓦葺である。柱は総て円柱で、柱上には平三ッ斗(ひらみつど)を、中備(なかぞなえ)間斗束(けんとづか)を置く。正面5間の中央3間は両開き桟唐戸(さんからど)を、両端の各1間と両妻面の表側1間には引違い格子板戸を吊込み、四方に4尺の切目縁(きりめえん)をめぐらせる。内部は表から2間を外陣とし、蔀戸(しとみど)を隔てて奥が内陣となり、その中央に厨子(ずし)を置く。

 厨子(ずし)は、正面1間、入母屋妻入、板葺で、軒はニ軒扇垂木(ふたのきおうぎだるき)禅宗様詰組(ぜんしゅうようつめぐみ)の精緻を極めた造りである。この厨子に巡礼が書いた墨書落書きがあり、その最古のものに大永5年(1525年)の年号が見られる。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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