松山城紫竹門西塀　1棟

重要文化財（建造物）

昭和10年5月13日　指定

松山市丸之内（外部サイト）　松山市
連絡先：松山城総合事務所（電話番号089-921-4873）

　紫竹門の西に延長し、西端は本丸を構築する石垣に臨んで終わるが、元はその先の本丸渡塀（現在は欠く）に接続していた。紫竹門と同様、造りは搦手(からめて)に対する構えで、狭間(さま)の射程は本壇小天守下の石垣まで10mと短いが、門前に近付く寄手を側射する構えである。
　延長14.65m、狭間10か所、本瓦葺である。壁は両面とも大壁漆喰塗籠、軒裏は波型の漆喰塗籠である。壁真（心）には荒壁土を型に入れて整形し、自然乾燥させ固めた粘土ブロックが積まれている。控柱は、東塀と同様、当初は木製と推察される。建築時期は紫竹門と同時で、嘉永年間（1848年～1853年）と考えられる。