萬翠荘(旧久松家別邸)

更新日:2021年4月28日

萬翠荘(ばんすいそう)」について

萬翠荘(旧久松家別邸)

文化財の区分

重要文化財(建造物)

指定(登録)年月日

平成23年11月29日 指定

所在地及び所有者(管理者)

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。松山市一番町三丁目(外部サイト) 愛媛県
連絡先:萬翠荘(電話番号089-921-3711)

解説

 松山藩最後の藩主久松定昭の嗣子、久松家第15代定謨(さだこと)は、陸軍武官として長く欧州に駐在し、退役後この地に純フランス風の別邸・萬翠荘を建築した。
 建物は、鉄筋コンクリート造地上3階、地下1階、中央に重厚な車寄を置き、屋根は頂部を緩勾配の銅板で、下部を急勾配の天然スレートで葺く。外装にはタイルを用い、車寄・玄関扉・窓・手摺・屋根窓に至るまで欧風の薫り高い意匠でまとめられている。内部も玄関ホールの左右に建つ万成石の独立柱をはじめ、チーク材の階段手摺、大型のステンドグラス、マントルピースなどがロココ調の家具と相まって優美な雰囲気を醸し出す。設計は、欧米外遊から帰朝直後の建築家・木子七郎が担当し、本格的な鉄筋コンクリート構造の建物を初めてこの地方に導入した。
 建物は、予定を繰り上げて大正11年(1922年)11月に竣工し、陸軍大演習の後に来松された皇太子(後の昭和天皇)の宿泊所に充てられた。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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