木心乾漆菩薩立像 1躯

更新日:2012年3月1日

木心乾漆菩薩(もくしんかんしつぼさつ)立像」について

木心乾漆菩薩立像

文化財の区分

重要文化財(彫刻)

指定(登録)年月日

昭和40年5月29日 指定

所在地及び所有者(管理者)

松山市庄 庄部落

解説

 荘園に由来する地名といわれる「庄」の薬師堂内に伝えられている、古い菩薩(ぼさつ)立像2体のうちの一つである。
 この木心乾漆菩薩(もくしんかんしつぼさつ)立像は、像高233.2cm、ハルニレ材の一木造で、蓮華座の上に立っている。両腕の肘から先を失い、顔も損傷が目立ち、像表面の乾漆は亀裂、剥落が著しいが、面相部に最も厚く残っている。
 この像は、目鼻・両耳など、殆んど乾漆をつかって形づくったもので、容貌は童顔に近く、その若やいだ面持ちは麗しく、親しみがある。肩の張り、胸の肉の厚み、腰から足にかけての衣の形など、唐招提寺講堂の諸像にみられるような奈良朝風の像容であり、製作の時代を明らかにするものはないが、平安時代初期のものとみられる。地方作風の粗豪さは否定し難いが、同じ薬師堂におさめられている木造菩薩(ぼさつ)立像とともに、平安時代初期の伊予造像のものとして貴重な作例である。

お問い合わせ

文化財課(文化財保護担当)

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6603

E-mail:kybunka@city.matsuyama.ehime.jp

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