令和2年新春特別展「虚子、松山から雄飛する」を開催します
更新日:2019年12月13日
発表内容
目的
近代俳句の発展に大きな功績をのこした高浜虚子(1874~1959)は、松山が生んだ偉人の一人です。令和元年は、虚子の没後60年の節目の年です。
虚子は、生涯の友・河東碧梧桐と伊予尋常中学校(松山中学校)で出会い、その交流などをとおして文学の道を志すようになります。この時、虚子が師事した人物があこがれの存在だった同郷の先輩・正岡子規でした。17才で子規と交流を始めた虚子は、東京の子規と頻繁に文通し、また、子規が松山に帰省した時には句会などを共にしました。子規に大いに感化され、文学熱を高めていった虚子は、20才の時に上京し、以後、本格的に文学活動をスタートさせます。
子規門の俳人として活躍した虚子は、子規から後継者と目され、雑誌「ホトトギス」の運営や編集も行い、子規と共に文学活動に邁進します。子規の死後、しばらく俳壇から遠ざかった時期もありましたが、39才の時に俳壇へ復帰し、「ホトトギス」を拠点にして句作に励み、子規と同じように若い才能を多く見いだし、後進の育成に力を注ぎました。
長く文学者として活躍した虚子の心には、いつもふるさと松山への想いがありました。虚子は折に触れ松山に帰省し、また、松山を題材にした作品を数多くのこしています。
特別展では、子規に導かれ松山で文学の道を歩み始めた虚子の初期文学作品をはじめ子規や碧梧桐との交流を物語る資料、また、虚子がふるさと松山を題材にした俳句や書作品などの関連資料を展示します。松山から雄飛した虚子の文学活動の軌跡に迫ります。
高浜虚子・河東碧梧桐ほか集合写真(明治27年)
会期
令和元年12月21日(土曜日)から令和2年1月31日(金曜日)まで
【開館時間】 午前9時から午後5時まで(展示室入場は午後4時30分まで)
【休館日】 令和元年12月24日、令和2年1月7日、14日、21日、28日(いずれも火曜日)
会場
松山市立子規記念博物館 3階特別展示室
観覧料
個人200円、団体160円、65歳以上100円、小中高校生 無料
※常設展とセットで特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。
※子規博友の会会員が特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。
学芸員のギャラリートークと関連講座
【ギャラリートーク】
日時:令和元年12月28日(土曜日)、令和2年1月11日(土曜日) 午前10時30分~午前11時20分
会場:3階特別展示室
※聴講には特別展の観覧券が必要です。
【関連講座】
演題:子規の虚子への指導―子規と虚子の往復書簡から―
日時:令和2年1月18日(土曜日) 午前10時30分から11時30分
会場:1階視聴覚室 ※聴講無料です。
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お問い合わせ
子規記念博物館
松山市道後公園1-30
所長:岡田 真
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp