平成24年1月24日 坂の上の雲ミュージアム「第6回企画展・テーマ展示」
更新日:2012年3月1日
- 日時 平成24年1月24日(水曜日)午前11時から
- 場所 本館3階第1会議室
- 記者数 13人
議題
- 坂の上の雲ミュージアム「第6回企画展・テーマ展示」について
会見内容
(市長)
本日の議題、坂の上の雲ミュージアム「第6回企画展・テーマ展示」について説明をさせていただきます。
今年、開館5周年を迎える坂の上の雲ミュージアムでは、平成19年4月の開館以来、全国から多くの皆さまにご来館いただき、去る1月7日、この日はちょうど秋山好古の誕生日でしたが、80万人目のお客さまをお迎えすることができました。ミュージアムの入館者は、スペシャルドラマの効果もあり、開館当初に想定していた年間10万人という予想を大幅に超え、昨年はおよそ17万人と多くの方々にご来館いただきましたことを大変ありがたく思っています。
ご案内のようにミュージアムでは、松山出身の3人の主人公に関わるイベントなどを開催するとともに、毎年新しいテーマを設け、展示替えを行ってきました。これまでも、司馬遼太郎氏が小説『坂の上の雲』の中で追求された「近代国家とは何か」ということに焦点をあてながら、秋山兄弟や正岡子規、また、彼らに関わる人物の足跡や彼らが持った高い志を表現し展示してきました。
そこで、今回の企画展につきましては、「日露戦争と明治のジャーナリズム」シリーズの第3弾として、「ポーツマス日露講和会議」というテーマで、2月28日から来年の2月下旬まで開催することとしました。
展示の構成は、日露戦争の終結となるアメリカ・ポーツマスでの講和会議における日露の全権団の交渉、そこに至るまでの日本の外交政策に携わった人々の活動、講和後に日本で起こった出来事などを当時の国内外の報道記事を交えながら捉えていきます。
今回の展示では、愛知県犬山市の博物館明治村から特別のご厚意をもってお借りすることができるようになりましたポーツマス講和会議で実際に使用されたテーブルをはじめ、講和会議にまつわる数多くの資料、また、1905年当時の映像も用いて、新たに作成する展示映像などいろいろな見どころがあります。
スペシャルドラマの余韻が残る今、皆さまには坂の上の雲ミュージアムでその魅力を堪能していただきたいと考えています。
詳細につきましては、この会見後、坂の上の雲ミュージアムの松原館長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
(質問)
ポーツマス講和会議で実際に使用された机の提供は愛知県犬山市の明治村との協力関係が功を奏したのか。
(市長)
そうです。昨年の秋に明治村に行きパートナー協定を締結しました。本当に大きな机で大変貴重なものですから、よく貸していただけるようになったと思っています。明治村さんとのパートナー協定が締結ができて良かったと思っています。
(質問)
昨年、ミュージアムの来場者が17万人と予想を超えたのは、ドラマ効果があったと思っているのか。
(市長)
ドラマ効果やこれまでの観光に関するさまざまな取り組みの成果が出てきていると思います。開館当初は年間に10万人という予想でしたから、大変ありがたいと思っています。
(質問)
ドラマが終了したが、今後のミュージアムの方向性について聞きたい。
(市長)
ドラマ終了後は、放送期間中と比べると入場者が減少する可能性はあります。今までに来ていただいた80万人の中には「私は司馬遼太郎さんのファンだから、このミュージアムに来たんです」と話していた方もいらっしゃいました。ドラマ効果によって新たな『坂の上の雲』のファンや、初めて原作を読んでみようと思う方、松山のファンが増えたとも考えられますので、旅行業者などへのPRはもちろん、都市ブランド戦略課、観光産業振興課など関係課の連携によって大都市へのPRも積極的に行っていきたいと思います。
また、大河ドラマ「平清盛」の舞台となる瀬戸内海を軸として広島・松山ルートを生かし、県内だけでなく広島県の博物館との連携など、さまざまな取り組みを行いミュージアムへの誘客を促していきたいと思っています。
さらに、県外の観光客だけではなく、多くの松山市民の皆さんに来館していただけるように、2階のホールを活用した多彩なイベント展示を実施し、まちづくり協議会や広報委員会、公民館、各学校などにも出向いて、積極的にPRを行っていきたいと思っています。
(質問)
道後温泉本館の耐震工事について、ドラマ終了から2年間は着手しないと言っていたが、工事の代わりとなる対策を講じる予定はあるのか。
(市長)
今のところ、考えていません。
(質問)
南海地震の発生が危惧されるなかで、観光誘客と人命とどちらが大切だと思っているのか。
(市長)
もちろん、人命も観光誘客も大事です。いろいろな観点から総合的に検討をしまして、ドラマの終了後2年は工事しないという判断をしました。
(質問)
総合的な判断の詳細を聞きたい。
(市長)
耐震補強や今後のスケジュールなどいろいろな項目について、職員から報告がありました。その項目すべてを見たうえで、2年間は工事をしないと判断しました。
(質問)
南海地震の規模など国の想定が変更された場合、2年という期間が変わる可能性はあるのか。
(市長)
現時点では、この判断に基づきたいと思っています。
(質問)
工事期間中の対策について聞きたい。
(市長)
10年から11年の工事期間で部分的に改修していくのは変わりありません。「椿の湯」については、「椿の湯」という名称だけでは道後温泉本館との関連性が全く分からないので、名前を変えた方が良いのではないかと感じましたので、地元の方々と一緒に考えていきたいと思っています。
(質問)
ホームページなどでは「道後温泉 椿の湯」と表記されている。市のアピールに問題があるのではないか。
(市長)
松山はPRが下手なところがあるので、今までもったいなかったと思っています。たとえば、道後温泉分館「椿の湯」や道後温泉別館「椿の湯」という言い方をすると本館との関連性があると分かります。そのあたりも私の感覚で変えたいと思っています。
(質問)
「椿の湯」の名称を変えると認識していたが、道後温泉「椿の湯」など「椿の湯」という名称を残すということなのか。
(市長)
はい。私はそのようなイメージを持っていますが、市長の思いだけで決まるものではないので、地元の方々と話をしながら決めていきたいと思っています。
(質問)
生活保護費の来年度予算額を知りたい。
(市長)
まだ、はっきりと言えません。
(質問)
今年度より増えるのか。
(市長)
若干増えるであろうという認識です。
(質問)
生活保護に対する新たな対策があれば聞きたい。
(市長)
以前、説明しました適正化プログラムを引き続きやっていこうと思っています。生活保護は必要な方には大事なお金ですが、地方に入ってくる収入が増えることは考えにくい状況では、生活保護費に限らず、ある部分が膨らんでしまえばどこかを絞らないといけなくなりますので、適正化は常に実施していこうと思っています。
(質問)
不正受給の対応について聞きたい。
(市長)
市役所の職員だけでは、やれることが限られますので、警察としっかり連携しながら対応していこうと思っています。
(質問)
来年度、組織改編をする予定はあるのか。
(市長)
メリット、デメリットがありますので、このままでいくのか、変えるのかいろいろと検討しているところです。予算査定が終わってから本格的に考えようと思っています。
(質問)
組織改編の大枠の方針を聞きたい。
(市長)
頭の中にイメージはありますが、今は話せる段階ではありません。
(質問)
伊方原発が3基停止されたことを受けて、市として新たな節電対策を実施するのか。
(市長)
原発の停止を受けて、より一層の節電を実施するため、担当に指示をして、報告を待っているところです。時期がきましたら発表させていただきます。
(質問)
庁舎内の節電対策を指示したのか。
(市長)
いいえ。市役所だけでなく市全体に普及できたら良いと思っています。
(質問)
学校なども含めた話なのか。
(市長)
そうです。できることがないか、洗い出しています。
(質問)
数値目標を設定するのか。
(市長)
使用電力が増えるシーズンが来るごとに「節電を」と言っていますので、庁舎内廊下の電気を消すなど、今までもかなり実施していることがあります。目標数値を定めると、少し足かせになるかなとも思いますし、現実に則さないと意味がないと思いますので、出来る限りの節電を実施したいと思っています。
(質問)
市長から各部署に節電対策を考えるよう指示したのか。
(市長)
そうです。
(質問)
津田中のプール漏水事件について、決定した処分の見解を聞きたい。
(市長)
他市の事例を勘案しながら、弁護士とも相談をして決定しました。処分内容については、さまざまな意見があると思います。特に水を大切にしなければならないという松山市の特性がある中で、あのような事態が起こってしまったのは大変残念に思っています。
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