平成23年4月26日 水源状況等 ほか

更新日:2012年3月1日

  • 日時  平成23年4月26日(火曜日)午前10時30分から
  • 場所  本館3階第1会議室
  • 記者数  16人

議題 

  • 水源状況等について
  • 正岡子規直筆の資料購入について
  • 子規記念博物館開館30周年・子規没後110年祭「本木雅弘トークライブ」の開催について

会見内容

(市長)
 まず、本日の議題に入る前に、一つ申し上げたいと思います。
 東日本の大地震の発生から1カ月以上が経過した現在もなお、被災地では依然として大変な状況が続いておりまして、原発事故は、いまだ終息のめども立っていない状態で、今後とも、全国的な、かつ長期間にわたる支援が不可欠です。 
 また今回の震災は、被災地のみならず、日本経済全体にも大きな影響を及ぼすもので、本市においても、イベントなどの自粛による飲食・物販、あるいは宿泊のキャンセルによる観光業など、地域経済に影響が出始めております。被災地が元気になるためには、日本経済全体の元気が必要であり、そのためにも地方経済の活性化は不可欠ですので、今後とも、被災地を支援していくことはもちろんですが、地域経済の活性化に向け、全力を挙げてまいりますので、市民の皆さま方にも、ぜひ、過度に自粛することなく、イベントへの参加や活発な経済活動を行っていただきますようご理解、ご協力をお願いいたします。

 それでは、水源状況などについて説明させていただきます。
 先週金曜日から土曜日にかけて石手川ダム上流域で38ミリなど、久々の降雨に恵まれましたが、本年は、1月以降の降水量が平年に比べ極端に少なくなっていて、本市の主要水源である石手川ダムと地下水の水位が、ともに平年値を下回り、厳しい状況になっております。平年であれば、5月以降は、ある程度の降雨も期待できる時期ではありますが、一方で、農業用水や生活用水などの水の需要期を迎え、水源状況はさらに厳しさを増すことも考えられます。そこで、昨日の「石手川渇水調整協議会」で、各利水者の取水制限の実施が決定されたことを受け、本日午後、公営企業局において渇水対策委員会を開催し、市民の皆さまへのさらなる節水の呼びかけを行うことといたしました。 なお、委員会では、当面の対応として、さまざまなケースを想定しながら検討し、早め早めの対応策を講じてまいりたいと考えております。

 次に、「正岡子規直筆の資料購入及び本木雅弘トークライブ」について説明させていただきます。
 子規記念博物館では、正岡子規の直筆資料を新たに3点購入いたしました。1点目は、明治26年7月と27年8月に子規が俳句仲間である森猿男(もりさるお)という人物にあてた2通の手紙を1つの掛軸にしたもの、2点目は、明治31年11月に、子規の学生時代からの友人である井林博政(いばやしひろまさ)という人物にあてた手紙を掛軸にしたもの、3点目は、明治20年代と推測されますが、子規が作成した隅田川についての研究ノート「隅田(すみだ)由縁(ゆかり) ()」です。
 今回購入が実現したこれらの資料は、子規記念博物館の収蔵品として十分な価値を有するものであり、常設展・特別企画展への出品など、博物館活動におけるさまざまな活用が期待できるものです。今後、基礎的な調査研究を行い、森猿男あての手紙については、4月29日(金曜日)より開催する、平成23年度特別展「なじみ集」第二回『子規、俳句革新の前夜』に出品するなど、順次、展示会などで公開していきたいと考えています。

 次に、子規記念博物館 開館30周年記念行事として、6月5日(日曜日)に、秋山真之役の本木雅弘さんをお迎えして、トークライブを行うことになりました。本木さんも大変お忙しい中をスケジュール調整していただきまして、天野祐吉名誉館長を聞き手に、本年末でフィナーレを迎えるNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』に関連したお話などを熱く語っていただけるものと期待しています。

 それぞれの議題の詳細につきましては、担当から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。

(質問)
 水源状況について、このままの状況が続くと最悪どのようになると認識しているのか。

(市長)
 取水制限なしで、このまま雨が降らなければ6月には貯水率が0パーセントになります。

(質問)
 市民にどのようなことを求めるのか。

(市長)
 気象庁が発表した今後1カ月の予報によりますと、降水量が平年並み、または少ないと予想されておりますので、節水に努めていただきたいと思っております。

(質問)
 市長の水源に対する現状認識を聞きたい。

(市長)
 平年であれば、5月以降ある程度の降雨を期待できますが、天候のことでありますから、どうなるか分かりません。できる限りの節水に努めていただきたいと思います。

(質問)
 どの程度厳しいレベルと考えているのか。

(市長)
 平成5年のデータと平成6年のデータを比較するとよく分かっていただけると思います。平成5年の3月中旬は40パーセント近くの貯水率でしたが、6月下旬には100パーセント近くになっています。これは、ゴールデンウィーク前後にまとまった雨が降り回復したものです。一方、平成6年は皆さんがご記憶されている大渇水のときですけれども、5月末には100パーセント近くありましたが、9月末には底水も使った年でありました。年によっていろいろなケースがありますので、いたずらに危機感をあおってはいけないと思っていますが、できる限りの節水をお願いするという状況です。

(質問)
 県、西条市、新居浜市との四者協議会に影響はあるのか。

(市長)
 松山市が水不足になるのは、毎年のことですから特に影響があるとは考えていません。

(質問)
 どの程度までの渇水を想定しているのか。たとえば0パーセントになることを想定しているのか。

(市長)
 今日の午後に行われる公営企業局での「渇水対策委員会」で話し合っていただいて、その報告を待ちたいと思います。

(質問)
 子規記念博物館の購入資料は全国に広く知ってもらうつもりなのか。それとも記者会見の場で話すだけで良いと思うのか。

(市長)
 もちろん、国内の方そして海外の方にも知っていただきたいと思っています。今、海外でも俳句熱が高まっていると聞いておりますので、できれば海外の方にも知っていただきたい。ホームページなどのいろいろなツールを使って知っていただきたいと思っています。

(質問)
 そのツールの中にマスコミも入っているのか。

(市長)
 もちろんそうです。

(質問)
 担当課の対応で、「詳しいことは分からない。」という対応があった。分からないのであれば分かる職員に対応させるようにしてほしい。

(市長)
 注意します。

(質問)
 公共工事裏金疑惑について、その後の話し合いの結果はどうなったのか。

(市長)
 先日の会見の後、下請け、孫請け業者への聴き取りについて第三者である専門家の意見を早く聴くよう指示をいたしました。そして、弁護士さんからは、捜査権を持っている警察は、確証があったら任意で話を聴くというスタンスであり、捜査権を持たない市役所としては、確証があったらお話を聴くのに協力をしてくださいというスタンスであると教えていただきました。こういったスタンスとなりますが、可能な範囲、最大限の調査は実施していくつもりでございます。また、この点も含めて第三者の専門委員さんに検証していただきたいと思っています。

 続いて進展がありましたのでお話を申し上げます。全ての工事において設計、入札、工事及び検査の段階ごとの書類の再検証は全て完了し、問題になる点はなかったと担当から報告を受けました。また、当時の担当職員にも聴き取りを行いましたが、気になる話は出ておりません。現在は元請け業者に対する聴き取り調査をしております。4月15日には「クボタ」、17日と20日には「東芝」に来ていただき、業者が保管している書類の確認と今回の疑惑に関する聴き取りを行いました。

 なお、第三者委員会でありますけれども、現在それぞれの関係団体に推薦を依頼しております。監査業務に携わっている公認会計士の方が1名、行政法や地方自治法の専門家の方1名、そして、土木工学の専門家である工学博士1名について、内諾をいただいております。弁護士については、弁護士会の方で選任作業を進めていただいているところであります。第三者委員会の役割りは、内部の調査委員会が作成した調査報告の検証と下請け業者や孫請け業者に対しての聴き取りに関するアドバイスの二つとなります。

(質問)
 市としては、しないということか。

(市長)
 いいえ。市としては手順を踏んで実施するという考えです。現在、市と直接契約を結んだ元請け業者を通じて聴き取りをしております。その報告があった段階で判断をしまして、必要が生じれば、下請け業者、孫請け業者にも直接事情を伺うということになります。その際には、当時の関係者であるということを証明していただく必要もありますし、一方的な言い分のみに基づく判断にならないためにも、できれば元請け業者や、下請け業者と一緒に来ていただきたいと思っております。

(質問)
 元請け業者と第三者委員会、二方向から下請け、孫請け業者を調査するということか。

(市長)
 第三者委員会の役割ですけれども、内部調査委員会が作成した調査報告の検証と下請け業者や孫請け業者に対しての聴き取りに関するアドバイスとなります。そして、われわれのスタンスとしては、手順を踏んで実施するという考えです。まず、直接契約を結んでいるのは元請け業者ですから、現在、元請け業者を通じて聴き取りをしております。その報告があった段階で必要が生じれば、下請け業者、孫請け業者にも直接事情を伺おうと思っております。

(質問)
 われわれの取材では、現時点において元請け業者から孫請け業者に対して調査依頼はしていないと思われるが、どのような報告を受けているのか。

(市長)
 冒頭で申し上げたように全ての工事について設計、入札、工事及び検査の段階ごとの書類の再検証を全て完了し、問題になる点はありませんでした。また、当時の担当者にも聴き取りを行いましたが、気になる話は出ていないという報告を受けております。

(質問)
 前回の会見で、「聴けるものなら、話を聴きたい。」と言っていたが、今でも直接話を聴きたいと思っているのか。

(市長)
 必要が生じれば下請け業者、孫請け業者にも直接事情を伺いますと申し上げております。これはスタンスとして変わっていないと思います。

(質問)
 「必要が生じれば」というのはどういった状況を想定しているのか。

(市長)
 冒頭で申し上げた弁護士さんのお話にありましたように、捜査権を持っている警察は確証があったら任意で話を聴くというスタンス。捜査権を持たない市役所としては、確証があったら話を聴くのに協力してくださいというスタンスです。確証を得たらという話になります。

(質問)
 前回の会見で、「聴けるものなら、話を聴きたい。」と言ったのは、そういった考えの上に立ったものだったのか。

(市長)
 そうです。確証があったらということです。

(質問)
 この件に関する調査の姿勢を改めて聞きたい。

(市長)
 市としては早急な調査、しっかりとした調査をすることが大事だと思っております。不正をしている者がいれば、かばい立てるようなことは一切いたしません。

(質問)
 孫請け業者の社長に対する聴き取り方法について、どういった考えを持っているのか。

(市長)
 必要が生じれば、下請け業者、孫請け業者さんにも直接事情を伺います。

(質問)
 前回の会見での「聴けるものなら、私は聴きたいと思っています。」という発言についてどう説明するのか。

(市長)
 全く変わりないと思います。

(質問)
 「確たる証拠が出てきた場合」ということが、「聴けるものなら」ということなのか。

(市長)
 そうです。そういう必要が生じればという同じ意味だと思います。

(質問)
 過去にあった下請け、孫請けのキックバックについては調査しているのではないか。孫請けまでは調査権が及ばないと言い切れるのか。今回の件だけ元請けからしか調査できないと言っているのではないか。

(市長)
 過去のことについては、はっきり認識しておりませんのでコメントできません。

(質問)
 相談した弁護士とは誰なのか。

(市長)
 顧問弁護士です。

(質問)
 捜査権のない者が調査することは名誉棄損にあたるという考えなのか。

(市長)
 法的な解釈については、そのような解釈もあるのかなと思っております。

(質問)
 調査はできないということか。

(市長)
 先ほどから申し上げているように、必要が生じれば下請け業者、孫請け業者の方にも直接事情を伺いますし、可能な範囲で最大限の調査は実施していきます。また、その点についても第三者の専門委員さんに検証していただきます。

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