下水道について
更新日:2022年8月8日
健やかな暮らしの環境づくりをめざして
下水道とは、汚水や雨水を排除・処理する施設です。汚水は下水浄化センターに集め、きれいな水に処理したうえで川や海に放流します。一方、雨水は速やかに排除することで浸水被害を未然に防ぐなど、下水道は、公共用水域の水質保全や快適な生活環境の向上を図るためには欠かすことのできない都市基盤施設です。
さらに、下水道は、その資源や施設を可能な限り有効利用することによって、省エネルギー・リサイクル社会への貢献、情報化社会への対応など新たな役割を担っています。
これらのことから、松山市の下水道は、市民がより健康で安心して暮らせるまちづくりを目指し、整備に力を入れています。
下水道の役割
下水道は、欠くことのできない都市の基盤施設であり、ナショナル・ミニマム(国が国民に保障する最低限の生活水準)としての認識が定着していますが、その役割は以下のようになっています。
- 川や海がきれいになります
私たちの使った汚れた水や、工場などから出た廃水を下水管に集めて、下水処理場に運び、きれいにして川や海に流すので、澄んだ流れを蘇らせます。
- まちがきれいになります
生活排水が溝や水路に流れ込まないので、悪臭やハエ、蚊の発生が少なくなり、まちの美化が図られます。
- 雨が降っても大丈夫
下水道は、川や水路と同じように、低い場所でも大雨が降っても、すぐに排水できるため、浸水の心配がありません。
- トイレが水洗にできます
清潔な暮らしに欠かせない水洗トイレが使えるようになり、衛生的で快適な生活ができるようになります。
下水道資源及び施設の有効利用
下水道は、水、汚泥、熱等の多くの利用可能な資源・エネルギーを持つため、省エネ・リサイクル社会の実現に向けて、その有効利用を目指しています。また、下水浄化センターの上部を公園や運動場として活用するなど、施設の有効利用も進めています。
望ましい水循環・水環境の創出
近年、潤いや安らぎを得る場としての親しみやすい水辺の要求や水への関心の高まり、安全な飲み水への要請など、水を取り巻く社会状況は非常に複雑になっています。一方で、下水道を経由して排出される水量は、全国で使用される生活用水の約4分の3を占めるまでになっており、今後は、様々な水問題の解決、望ましい水循環・水環境の創出に向けて、下水道の積極的な取組が期待されます。
下水道が支える新しいまちづくり
未来の下水道は、技術革新の成果を活用するとともに、その持てる資源を最大限に利用して、潤いのあるまちづくりを演出するものになります。
下水
下水道のしくみ
- 汚水(生活排水や工場排水)と雨水をあわせて「下水」といいます。
- 下水道施設は、下水管、ポンプ場、処理場からできています。汚水は、個人の敷地に設けられた排水設備から汚水ますに流れ、汚水管を通じて処理場で処理され、きれいな水になってから、川や海に放流されます。また雨水は、そのまま水路や雨水管に排除され、川や海に放流されます。
- 下水の排除方式には、汚水と雨水を別々の管で排除する分流式と、汚水と雨水を同じ管で排除する合流式があります。松山市は、中心市街地を合流式で整備していますが、それ以外の地域は分流式で整備しています。
下水道の種類
1.下水道法に基づく事業
(1)公共下水道
- 主として市街地の汚水を集めて下水処理場で処理し、雨水は水路や川に排除するものです。
- 公共下水道のうち、市街化区域以外の市街化調整区域などの下水を排除し処理するものを特定環境保全公共下水道といいます。
- 公共下水道のうち、特定の事業活動に従って排出される下水を排除し処理するものを特定下水道といいます。
(2)流域下水道
- 2以上の市町村の下水を排除する下水道で、原則として都道府県が下水処理場やポンプ場等の根幹的施設の設置及び管理を行い、河川等の流域単位で整備されるものを流域下水道といいます。
(3)都市下水路
- 主として市街地における雨水を排除し、浸水防止を目的に行うものを都市下水路といいます。
2.下水道法に基づかない事業
農業集落排水施設
- 農林水産省所管の農村総合整備事業の中で設置されるもので、農業振興地域内の農業集落で計画規模がおおむね20戸以上かつ1,000人程度以下の下水を排除し、処理する施設をいいます。
お問い合わせ
企画総務課
〒790-8590 愛媛県松山市二番町四丁目4-6 松山市公営企業局庁舎2階
電話:089-998-9802
