日本紅斑熱患者の死亡例が発生しました
更新日:2019年8月28日
発表内容
内容
市内医療機関から松山市保健所に松山市在住の方が日本紅斑熱(四類感染症)を発生した届けがあり、亡くなられたことを確認しました。松山市に届出された初めての死亡例です。
患者の発生状況
【年代、性別】 80歳代、女性、松山市内在住
【発病年月日】 令和元年8月12日(月曜日)
【死亡年月日】 令和元年8月20日(火曜日)
【診断年月日】 令和元年8月27日(火曜日)
【経過】
令和元年8月12日(月曜日)頃 全身に倦怠感が出現
令和元年8月15日(木曜日) 全身に発疹が出現、市内A医療機関に入院
治療するが症状改善せず
令和元年8月19日(月曜日) 市内B医療機関に搬送されたが全身状態が悪化
令和元年8月20日(火曜日) 多臓器不全で死亡
令和元年8月27日(火曜日) 市内B医療機関で採取された検体から、日本紅斑熱と診断
【刺し口】 あり
【特記事項】 市内で農作業していた
日本紅斑熱
日本紅斑熱リケッチア(リケッチア属の微生物)を保有するマダニにかまれ感染します。刺されて2日~8日後に頭痛、発熱、倦怠感の症状が出て発病します。
一般的に予後良好です。まれに重症の場合は、播種性血管内凝固症候群、多臓器不全などで死亡することもあります。人から人に感染しません。治療は適切な抗菌薬が有効です。
予防方法
●マダニにかまれないことが重要です。
・肌を出来るだけ出さないよう、長袖、長ズボン、ぼうし、手袋、くつした、足を完全に覆う靴などを着用する。
・シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾はくつしたや長靴の中に入れる。
・肌が出る部分に、人用防虫スプレーを噴霧する。DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤(忌避剤)の使用は、補助的な効果があると言われています。マダニを完全に防ぐわけではなく、衣類へのマダニの付着数が減少します。
・付着したマダニを発見しやすくするため、明るい色の衣服を着用する。
・地面に直接寝転んだり、腰を下ろしたりせず、敷物やイスを使う。
・帰宅後は、家の外で服をはたき、マダニが付着していないか確認する。すぐに入浴し、マダニにかまれていないか確認してから、新しい服に着替える。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイント。
・飼い犬などにマダニが付着する可能性があるため、散歩から帰ったらブラッシングするなど、マダニが付着していないか確認する。
・犬小屋などはこまめに掃除をして、常に清潔にする。また、マダニ忌避剤を適切に使用する。
マダニにかまれたときの対処法
●マダニ類の多くは、皮ふにしっかりと口器を突き刺し吸血します。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮ふ内に残ってしまうことがあるため、吸血中のマダニを見つけた時は、つぶしたり無理に引き抜こうとせず、医療機関で処理をしてください。
●マダニにかまれた後は、体調の変化に注意し、頭痛、発熱、倦怠感などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
発生状況
平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 令和元年※ | 累計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 | 241 | 215 | 277 | 337 | 305 | 122 | 1,497 |
愛媛県 | 12 | 14 | 13 | 14 | 9 | 3 | 65 |
松山市 | 6 | 7 | 5 | 8 | 2 | 3 | 31 |
※令和元年は8月11日時点 本件は松山市4例目。
お問い合わせ
課名 保健予防課
所在地 〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所 1階
課長 亀田 真美
担当執行リーダー 中川 早苗
電話:089-911-1856 FAX:089-923-6062
E-mail:hokenyobou@city.matsuyama.ehime.jp