「愛媛県美術館開館25周年記念 大竹伸朗展」で、大竹伸朗さんの道後温泉本館素屋根テント作品「熱景/NETSU-KEI」の原画を初めて公開します

更新日:2023年2月15日

発表内容

目的

 愛媛県美術館で、「愛媛県美術館開館25周年記念 大竹伸朗展」が令和5年5月3日(水曜日・祝日)から7月2日(日曜日)まで開催されます。 

 高度成長期の東京に生まれ育ち、1988年以降は愛媛県宇和島市を拠点に制作する大竹伸朗の軌跡を7つのテーマ──「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」──に基づいて読み解く回顧展です。

 大竹伸朗(1955- )は、分野を限定することなく多彩に活動を展開し、二大国際展であるドクメンタ(2012年)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013年)に参加するなど、現代日本を代表するアーティストとして海外でも高く評価されています。消費され、忘却されてゆくようなあらゆる「もの」に着目し、半世紀近くにわたり独創性に溢れる作品を手掛けてきました。その膨大な数の作品の中には《ニューシャネル》や《宇和島駅》をはじめ、宇和島ゆかりの作品も数多くみられます。

 今回、ライフワークである70冊を超える《スクラップブック》や記念碑的な立体大型作品を含む、選び抜かれたおよそ500点に及ぶ作品を、あえて時系列から切り離し、その作品世界に没入できるよう再構築して紹介します。大竹伸朗が、その半生をかけて見つめてきた情景を、作品を通して追体験できます。

 特別展示では、道後温泉本館素屋根テント膜作品「熱景/NETSU-KEI」と、「パフィオうわじま」ホール緞帳作品「のぞき岩」の原画を初めて公開します。

愛媛県美術館開館25周年記念 大竹伸朗展

【会期】令和5年5月3日(水曜日・祝日)~令和5年7月2日(日曜日)
    休館日:月曜日 ※6月5日(月曜日)は開館し、6月6日(火曜日)は休館
【会場】愛媛県美術館 本館1階 企画展示室1・2、2階 常設展示室1・2
【主催】 愛媛県美術館
【特別協力】TAKE NINAGAWA、宇和島市、松山市、未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会
【協賛】株式会社ベネッセホールディングス、公益財団法人 福武財団 他
【特別展示】大竹伸朗が手掛けた「パフィオうわじま」ホール緞帳作品「のぞき岩」と、道後温泉本館保存修理後期工事の素屋根テント膜作品「熱景/NETSU-KEI」の原画を特別展示します。

見どころ

●16 年ぶりの大回顧展
2006 年に東京都現代美術館で開催された「全景1955-2006」以来の大規模な回顧展。1982年の大竹の初個展から40 周年を経て、半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙に紹介します。
●7つのテーマで体感する作品世界
7つのテーマ「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」に基づいた会場構成。ゆるやかにつながるテーマで、時代順にこだわることなく大竹の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感できます。
●約500点の圧倒的なボリュームと密度
最初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、約500点の作品が一堂に会します。小さな手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音など、ものと音が空間を埋め尽くします。 最新作≪残景0≫(2022年)もお披露目します。
●本展のために製作されたニューグッズも多数登場
スナックの看板をモチーフにした代表作《ニューシャネル》(1998年)をはじめとした「大竹文字」Tシャツなどで人気を博す大竹伸朗グッズ。本展開催に合わせて製作された展覧会オリジナルのニューグッズが続々登場します。
●愛媛展だけの特別展示
初めての地元開催で、関わりの深い宇和島市や松山市と連携し、特別展示コーナーを設けます。

特別展示(1) 「熱景/NETSU-KEI」

自家製色紙を指でちぎった「ちぎり絵」の手法で表現された5枚の原画を、約25倍でターポリン素材に高精細プリントしました。
職人的技術の粋を集め、紙を破った紙繊維の断面や筆のハケ跡、重ねられた色の奥行きまで生々しく残るなど、エッジがシャープで色鮮やかに再現されています。
【設置場所】道後温泉本館(道後湯之町5-6)
【展示期間】令和3年12月17日(金曜日)~令和6年 ※工事の進捗で、変更します。
【コンセプト】テーマは水・熱・光、また人や街の生み出すあらゆる「エネルギー」。温泉には地中から天界へと通じる宇宙的イメージがあり、道後に湧き続ける「湯」のイメージから色と形を通して尽きぬエネルギーを表現。

特別展示(2) 「のぞき岩」

赤松の、覗き岩が描かれたマッチ箱のデザインを元に、西陣織で制作された緞帳です。
【設置場所】宇和島市学習交流センター「パフィオうわじま」(宇和島市鶴島町8番3号)
【公開日時】決まり次第ホームページなどで告知されます。
【コンセプト】宇和島の古き良き風土と人々のおおらかさ、そして「未来的な空気」が封じ込まれているマッチ箱のデザインを伝統ある西陣織で織り込んだ「宇和島未来バージョン」。宇和島の過去と未来をつなぐ。

大竹伸朗

1955年東京都生まれ。愛媛県宇和島市在住。主な個展に熊本市現代美術館/水戸芸術館現代美術ギャラリー(2019)、パラソルユニット現代美術財団(2014)、高松市美術館(2013)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(2013)、アートソンジェセンター (2012)、広島市現代美術館/福岡市美術館 (2007)、東京都現代美術館 (2006) など。また国立国際美術館(2018)、ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(2016)、バービカン・センター(2016) などの企画展に出展。ハワイ・トリエンナーレ(2022)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2018)、横浜トリエンナーレ(2014)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2013)、ドクメンタ(2012)、光州ビエンナーレ(2010)、瀬戸内国際芸術祭(2010、13、16、19、22) など多数の国際展に参加。また「アゲインスト・ネイチャー」(1989)、「キャビネット・オブ・サインズ」(1991) など歴史的に重要な展覧会にも多く参加している。【作家サイト】https://www.ohtakeshinro.com

問い合わせ先

お問い合わせ先:愛媛県美術館 学芸課 担当:石崎、杉山

〒790-0007 愛媛県松山市堀之内
Tel.089-932-0010 / Fax.089-932-0511
https://www.ehime-art.jp/

(https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/)

お問い合わせ

道後温泉事務所
〒790-0842 松山市道後湯之町4-30
担当課長:兵藤 一馬
担当執行リーダー:菅 潤治
電話:089-921-0101
E-mail:dogojimu@city.matsuyama.ehime.jp

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