令和5年1月24日 「出産・子育て支援」についてほか

更新日:2023年1月25日

※この動画は、松山市長 記者会見の冒頭(市長説明)のみを掲載しています。

  • 日時:令和5年1月24日(火曜日) 午前11時00分から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:13人

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202301/syussan_kosodateouen.html)

(http://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202301/boshitechoapp.html)

議題

  • 出産・子育て支援について
    (1)伴走型相談支援を充実と出産・子育て応援金の一体的な給付
    (2)母子手帳アプリの導入と愛称募集
  • 『坂の上の雲』完結50周年 坂の上の雲ミュージアム第16回企画展テーマ展示「明治日本のリアリズム―未来へ」について
  • 第19回坊っちゃん文学賞最終審査通過作品と表彰式について

会見要旨

 それでは本日の議題3件について説明します。
 まず、出産・子育て支援についてです。松山市では平成30年に子育て世代包括支援センター「すくすく・サポート」を市内5カ所に開設して、妊娠届を受け付けた時に保健師が妊婦さんと面談し、出産や育児に関しそれぞれの悩みに応じたアドバイスを行い、出生後は乳幼児の発達や離乳食の相談を受けるなど妊娠期から乳児期、そして幼児期までの子育てに寄り添った支援をしています。また妊娠や出産に不安を抱える方を対象に、パパママ教室や助産師相談を開催するほか、妊産婦や乳児の健診費用を助成したり、生後4カ月までにこんにちは赤ちゃん訪問をしたり、産後ケアでお母さんと赤ちゃんの身体と心をサポートするなど切れ目のない支援に取り組んでいます。
 さらに安心して出産や子育てができるよう新しく二つを開始します。一つは、伴走型相談支援の充実と出産・子育て応援金の一体的な給付です。来月2月13日(月曜日)から伴走型相談支援では、現在保健師などの面談を妊娠届と赤ちゃん訪問時に実施しているのに加え、出産が間近になる妊娠8カ月頃や出生届から赤ちゃん訪問までの間にも新たに機会を設け、必要な方に確実に支援を行います。すくすく・サポートのほか、オンラインでも面談できますので、出産や子育てに少しでも不安や悩みを感じた方はぜひ相談してください。出産・子育て応援金は、去年令和4年4月以降出産された方に出産応援分で5万円と、子育て応援分で子ども1人当たり5万円を給付します。申請方法は来月2月13日(月曜日)以降に妊娠届や出生届を出される方は、届け出時の面談後申請できます。2月12日(日曜日)までに届け出した方は、2月13日(月曜日)から申請書を発送します。同封の妊娠や子育てに関するアンケートに回答いただき、インターネットまたは郵送で申請してください。受け付け後3月10日(金曜日)から順次給付します。必要な出産、育児用品を購入したり、子育て支援サービスの利用などに充ててください。
 もう一つは、母子手帳アプリの導入と愛称募集です。同じく2月13日(月曜日)から新たに妊娠や出産、子育てをサポートする母子手帳アプリを導入します。母子手帳アプリは、従来の母子手帳を補完し利便性を高めます。お子さんの成長や発達などを記録し家族間で共有できたり、松山市から子育てに関する情報やお知らせを発信したり、ビデオ通話機能で簡単にオンラインで保健師などに相談もできます。母子手帳アプリが多くの妊産婦さんに親しまれ、利用いただけるよう本日から愛称を募集します。応募はすくすく・サポートのほか、市のホームページから行えます。

 次に、坂の上の雲ミュージアム第16回企画展テーマ展示「明治日本のリアリズム-未来へ」についてです。先日司馬遼太郎さんの生誕100年を記念して好きな司馬作品のアンケートが実施され、『坂の上の雲』が1位と発表されました。10代から80代以上までの年代別でも1位か2位に入り、作品が発表されてからおよそ50年がたった今も、世代を超えて読者を魅了し続けています。坂の上の雲ミュージアムは去年4月28日に開館15周年を迎え、これまで市民の皆さんをはじめ県の内外から190万人を超える方々にお越しいただいています。開館以来企画展を15回開催し、『坂の上の雲』の作品の世界を紹介してきました。
 今年は『坂の上の雲』の連載終了から50年の節目です。これを記念して16回目の企画展は、司馬遼太郎さんが小説を通して描き続けた明治日本のリアリズムにスポットを当て、来月2月21日(火曜日)から来年の2月12日(月曜日)まで開催します。生まれたばかりの近代国家“明治日本”で人びとは何を考えどのように振る舞ったのか、『坂の上の雲』完結50周年坂の上の雲ミュージアム第16回企画展テーマ展示で、明日のために今できることを問い続けた小さな国のリアリズムを事象と人物の両面から描き出します。
 展示は「開化-新しい時代へ」、「風雲-列強のはざまで」、「開戦-負けないように」、「終章」の四つのコーナーを中心に展開します。「開化-新しい時代へ」では、立身出世の道が切り開かれた明治の若者たちの希望と現実や、西洋をモデルにした日本の近代化の様子を紹介します。「風雲-列強のはざまで」では、日露開戦前夜のリーダーたちの判断を見ていきます。「開戦-負けないように」では、陸海軍の戦略計画と戦争のやめ時を判断した指導者たちの行動を追います。また近代文学の革新に挑戦した正岡子規のリアリズムもスライド映像で紹介します。「終章」では、執筆を前に昭和43年4月10日に掲載された司馬遼太郎さんの小説の構想を紹介します。
 展示資料は伊藤博文や渋沢栄一など政治をはじめ、外交と軍事を担った明治を代表する人物たちの書や日記のほか、衣類や時計など身の回り品を中心に展示します。代表的な資料は明治34年8月日本がイギリスと同盟締結の道を模索していた頃、元老の伊藤博文が首相の桂太郎の別荘を訪れた時に読んだ漢詩のほか、日露開戦前夜の渋沢栄一の日記は県内初公開です。また大山巌の冬外套、オーバーコートや双眼鏡などは西日本初、そのほか児玉源太郎の中国製水煙具なども見どころです。明治という時代を担っていった人びとが明日のための今を考え、行動した時に共にあった品々を通して彼らの息遣いを感じていただきたいと思います。一般公開に先立ち来月2月20日(月曜日)11時から報道の皆さんや関係者へ内覧会を行い、翌21日(火曜日)9時から第16回企画展をスタートします。

 次に、第19回坊っちゃん文学賞表彰式についてです。昨年末に一次、二次の審査で20作品に絞られた中から審査員3名、現代ショートショートの旗手、田丸雅智さん、声優、ナレーターの大原さやかさん、映画監督の山戸結希さんが最終審査をし、六つの作品が通過しました。来月2月21日(火曜日)に審査員と受賞者の方々に参加いただき、大賞1点と佳作5点の結果を発表し表彰式を行います。作品名は50音順で、『嘘つきは透明のはじまり』草間小鳥子さん、神奈川県、『ジャイアントキリン群』そるとばたあさん、神奈川県、『空色ネイル』内池陽奈さん、東京都、『幻島』霜月透子さん、神奈川県、『メトロポリスの卵』石原三日月さん、神奈川県、『野次馬スター』中乃森豊さん、千葉県の6作品です。
 審査員長の田丸雅智さんから「今年も7,000作を超える多数のご応募に感謝いたします。最終候補作に残った20作品は今年もハイレベルでありがたい悲鳴を上げる中、白熱した議論の末に審査員一同が納得できる素晴らしい受賞6作品を送り出すことができました。その6作の披露、そして大賞の発表も楽しみにしていてください。」とコメントを頂いています。
 大賞作品は、本と漫画を中心に物語を伝える情報マガジンでKADOKAWAが10万部を発行し、最新のエンタメに敏感に反応する30代の男女を主な読者層とする「ダ・ヴィンチ」4月号、3月6日発売に全文掲載されます。7千点を超える応募の中から選ばれる作品です。表彰式で素晴らしい作品と受賞の喜びを、受賞者と審査員の皆さんと共有したいと思います。

 最後に、新型コロナウイルス感染症の感染防止のお願いです。愛媛県は医療ひっ迫警戒宣言を出しています。重症化リスクが低く症状が軽い場合は、自身で検査し陽性者登録センターを利用するなど適正受診にご協力ください。受診はできるだけ平日の日中にお願いします。無症状の方は県の無料検査所を利用できます。1月以降季節性インフルエンザが増加傾向です。インフルエンザワクチンとオミクロン株対応ワクチンの早期接種と感染回避行動の徹底をお願いします。
 説明は以上です。

質疑応答

【出産・子育て支援】
(記者)
母子手帳アプリ導入の目的は?
(市長)
さまざまメリットがあると考えています。まず母子手帳がありますけれども、この母子手帳アプリは、母子手帳を補完してより便利に、利便性を高めていきたいと考えています。これを導入することによって、例えば子どもの成長記録などを記録して家族間で共有したり、松山市から子育てに関する情報やお知らせを発信したり、またこれいいと思うんですけど、保健師にオンラインで相談もできます。健康診査や予防接種を受ける際は、これまで通り紙の母子手帳が必要にはなるんですけども、母子手帳を補完するこの母子手帳アプリでより便利にと考えています。
(記者)
出産・子育て応援金をどのように使ってほしいか?
(市長)
皆さんご存じのように核家族化が進んでいます。またコロナのこともあり、地域のつながりが少なくなっているという現状があります。全ての妊婦や子育て世帯が、安心して出産や子育てができる環境づくりが重要と考えています。この出産・子育て応援金ですが、伴走型相談支援と一体的に実施します。必要な支援を確実に届けていきたいと考えています。出産や育児用品を購入したり、子育て支援サービスを利用するなど、そういったものにかかる経済的な負担を減らしていきたいと考えています。これからも妊娠期から乳幼児期まで切れ目なく支援をして、笑顔で子育てができるまちにしていきたいと考えています。
(記者)
出産・子育て応援金は、来年度以降も継続するか?
(保健福祉部長)
はい。来年度以降も継続する予定です。
(記者)
国で出産育児一時金を42万から50万に上げる議論もされているが、兼ね合いは?
(保健福祉部長)
それとは全くまた別の話になりまして、一時金は一時金で42万からまた引き上げをするような、こちらの方はあくまでも出産と子育てに対する一時的な給付金という形で、別で走るようになります。

【暴風雪警報】
(記者)
市民に対しての呼び掛けは?
(市長)
松山地方気象台から適宜情報やアドバイスを頂いて、適切に対応体制を整えています。皆さんに注意していただきたいのが、まず防寒対策です。かなり冷えることが予想されていますので、ヒートショックも心配をしています。上手に暖房を使っていただいて、ヒートショックが起こらないようにしていただきたいと思いますし、また重ね着をするっていうのも一つの工夫ですし、カイロなどの小物を使っていただくことも大事ですので、上手に暖をとっていただきたいと思っています。また水道管が破裂することも予想されますので、例えばかなり冷え込みが予想される時間帯になってくると水をちょろちょろ出していただいて、水道管が破裂しないように気を付けていただくとか、また停電することも予想されますので、あらかじめ備えていただくなど、もうすでにかなり前から10年に1度の規模でしたかの寒さが来ると言われていましたので、備えていただきたいと思います。

【JR松山駅高架事業】
(記者)
JR四国がJR松山駅周辺の高架切り替え事業の設計ミスが去年8月に分かったと公表した受け止めは?
(市長)
愛媛県で工程の見直しをされていると聞いています。これに合わせて松山市でも工程の調整をしているところです。
(記者)
JRの説明では去年8月にミスが発覚してすぐに公表しなかった理由を、関係の団体などと今後の見直し方法や工期がどのくらい延びるのか検討を進めていたため、公表が遅れたと発表があった。公金を支出されている事業でミスがあった場合は、直ちに公表すべきではないかという声もあるが?
(市長)
私はそのJRさんの記者会見に出席していたわけではなく報道から内容を知りましたけれども、JR四国さんでは工程がどれだけ遅れるのかというのを分かってから公表するようにした、と判断をされたということだと思います。私どもは松山市としてやるべきことをしっかりとやっていって、できるだけ早く工事を完了させるのを目標にやっていきたいと思っています。

【水道料金】
(記者)
どれくらいの値上げになるか?
(市長)
まだ発表の段階になっていませんので発表の時になろうかと思います。私が今申し上げられることは、やはり南海トラフを震源とした地震の発生の確率っていうのは、以前は70パーセント程度って言われていたんですが、今70パーセントから80パーセント程度と言われています。ですので南海トラフ地震に備えた施設の耐震化をやっていくっていうことは非常に大事なこと、また電気代が上がって私どもの動力費も高騰していますので、そういった中で健全経営を維持していくことは非常に大事なことと考えています。
(記者)
地震や耐震のことがあり上げざるを得ない?
(市長)
今申し上げたことが答えになります。
(記者)
市民への周知が不十分ということで継続審査になっていたが、今回周知は?
(市長)
ご覧になったのではないかと思いますが、松山市の広報紙に添えて公営企業局から市民の皆さんに、1月15日号と2月1日号に表裏のチラシが入っていたかと思います。これでしっかり周知をする、またこれまでも市民の皆さんへの周知は大事ですから、例えば広報番組でお知らせしたりとか、さまざまな手段で広報していると報告を受けています。

※質疑応答は内容を要約しています。

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