もっと知ってほしい、ジェネリック医薬品のこと
更新日:2024年4月1日
ジェネリック医薬品をご存じですか?
病院などで処方される医薬品は、先発医薬品と、「ジェネリック医薬品」と呼ばれる後発医薬品に分かれています。
先発医薬品は、医薬品メーカーによって独占的に製造・販売できる特許期間があります。
この特許期間満了後、厚生労働省の承認を得れば、他の医薬品メーカーでも製造・販売することができるようになります。
この、「先発医薬品」の特許期間満了後に販売される医薬品が「ジェネリック医薬品」です。
ジェネリック医薬品についてのQ&A
Q: 先発医薬品からジェネリック医薬品に変えると何が変わるのですか?
A: 有効成分や効き目は変わらず、お薬代が安くなる、ということが最大の利点になります。
ジェネリック医薬品の種類にもよりますが、先発医薬品の3割、中には5割以上安くなるものもあります。安くなる理由として、先発医薬品は、世の中に初めて出てくるお薬ですので、その開発には多大な時間と労力、開発費用が必要となってきます。
1つの先発医薬品を開発するのには、9年から17年程度の長い期間と数百億円もの投資が必要と言われています。
一方、「ジェネリック医薬品」は、既に販売されている医薬品を、特許切れを待って製造するため、研究・開発費用が大幅に削減でき、販売価格を安くできます。
特に、慢性疾患などにより、長期間お薬を飲む必要がある方は、ジェネリック医薬品に替えることで、お薬代の負担を軽くすることができます。
Q: 安全性や品質は大丈夫ですか?
A: 先発医薬品とジェネリック医薬品は全く同じものというわけではなく、味や色をつけるための成分や、カプセルか錠剤か顆粒かなどの薬の形は、製薬メーカーによって違います。
ただし、有効成分そのものは、実際に使われてきた先発医薬品と同じで、開発段階から厚生労働省が定めた様々な試験を行い、先発医薬品と同レベルであるということが証明されています。厳しい規制に基づいて開発・製造・販売され、品質管理も徹底して行われているため、先発医薬品と同じように安全なお薬です。
Q: ジェネリック医薬品に変更できないお薬はありますか?
A: 先発医薬品の特許がまだ切れていない場合には、ジェネリック医薬品がありません。
また、ジェネリック医薬品は先発医薬品と有効成分や効果などは変わりませんが、使用されている添加物が異なることもあるため、アレルギーなどがあると選択できない場合もあります。
ジェネリック医薬品への変更ができない場合は、お医者さんが処方箋の「ジェネリック医薬品への変更不可」欄に署名することになっていたり、変更不可のサインがない場合は、薬局で薬剤師さんと相談しながら、変更できる場合もありますので、詳しくは、かかりつけのお医者さんや薬剤師さんに相談してください。
Q: 今使っているお薬をジェネリック医薬品に変える場合には、どうしたらいいでしょうか?
A: 現在、ジェネリック医薬品は高血圧や高脂血症、糖尿病のお薬をはじめ、さまざまな分野・症状にわたって対応しています。
ただし、利用する際には、お医者さんの「処方箋」が必要であり、変更が認められない場合もありますので、まずは、今かかっているお医者さんや薬剤師さんに、「この薬をジェネリック医薬品に変えられますか」と相談してください。
「ジェネリック医薬品希望保険証ケース」、「ジェネリック医薬品希望シール」を配布中です!!
- 保険給付・年金課、健康保険課及び各支所にて「ジェネリック医薬品希望シール」や「ジェネリック医薬品希望保険証ケース」を配布しています。
- シールは保険証やお薬手帳に貼るなどしてご活用ください。
ジェネリック医薬品差額通知とは
- 松山市国民健康保険では、ご加入者の自己負担額を軽減し、国保財政の健全化を図ることを目的に、処方薬をジェネリック医薬品に切り替えた場合に自己負担額が一定以上軽減される方を対象にジェネリック医薬品差額通知を行っています。
- ※必ずしもジェネリック医薬品に切り替えなければならないものではありません。
- 通知がご不要な方は下記担当までお問い合わせください。
≪サンプル≫ジェネリック医薬品差額通知(表面)
≪サンプル≫ジェネリック医薬品差額通知(裏面)
関連リンク
後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進について(厚生労働省)(外部リンク)
かんじゃさんの薬箱について(日本ジェネリック医薬品学会・バイオシミラー学会)(外部リンク)
お問い合わせ
保険給付・年金課 保健事業担当(5番窓口)
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