海洋プラスチック問題とビーチクリーン活動

更新日:2024年9月9日

海洋プラスチック問題とは

 プラスチックはわたしたちの生活を便利で豊かなものにしてくれています。しかし、使い終わったあと正しく捨てられなかったプラスチックの一部は海に流れ出てしまい、大量のごみが海にすむ生きものを傷つけてしまうなど世界的な問題となっています。
 また、マイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック)やレジ袋を海の生きものが食べてしまうほか、海岸や海底に蓄積していくなど、生態系に悪影響を与えています。

 瀬戸内海でも多くのプラスチックごみの漂着が問題となっています。このごみの多くは、日本の海や川、陸地から出たものです。自分たちの住むまちで、ごみ拾いをしたりポイ捨てをしないことは、きれいな海岸を守ることにつながります。

フジカンパニーズが取り組むビーチクリーン活動

松山市と連携したビーチクリーン活動

 株式会社フジをはじめフジカンパニーズは、環境調和型企業として、地域とともに持続可能な社会を目指して、様々な環境保全活動に取り組んでいます。
 その一つとして、2002年から毎年継続して『ビーチクリーン活動』を実施しています。市もその活動に賛同し、参加者の皆さんに回収したごみから環境問題を一緒に考えてもらう取組をしています。


令和2年度の活動の様子(梅津寺海岸)


令和3年度の活動の様子

海岸に漂着していたごみの種類は?

 ビーチクリーン活動を実施した海岸には、多くのごみが落ちていました。回収したごみの多くは「プラスチックごみ」が占める結果となりました。この結果から、海に「プラスチックごみ」が流されてしまっている実態がよくわかります。


令和6年度

ごみの種類について

●発泡スチロール
漁場のブイ、運搬や保管用の箱、梱包材、
お弁当などの容器によく使われています。
発泡スチロールは軽いため、遠くまで運ばれ
やすく海洋汚染の原因となります。

●カキ養殖用まめ管

瀬戸内海で特によく見られる漂着ごみです。

カキの養殖で使われるプラスチックの管が

養殖エリアから流れ出してしまうことで

発生しています。


●プラスチックシートや袋の破片
身の回りにあふれているプラスチックの
容器や包装、その破片や、レジ袋などです。
ペットボトルの破片なども多いです。

●硬質プラスチック破片
バケツなどのプラスチック製品やその破片です。
太陽の光に当たると劣化してマイクロプラスチック
になってしまいます。

プラスチック・スマートのすすめ

 松山市は、環境省の進める「プラスチック・スマート」キャンペーンに参加し、繰り返し使うことや不必要なプラスチックを減らすなど、一人一人が便利なプラスチックと賢く付き合うことを呼びかけています。
 皆さんもライフスタイルを見直して、自分にできることから取り組んでみませんか。

その他のビーチクリーン活動

第21回環境美化優良校等表彰 最優秀校 興居島小学校のビーチクリーン活動

 令和2年度に開催された第21回環境美化教育優良校等表彰では、松山市立興居島小学校のビーチクリーン活動が松山市から初めて最優秀校に選ばれ、協会会長賞を受賞しました。
 表彰式は令和3年2月13日に同校にて行われ、表彰元である食品容器環境美化協会の代表の方から興居島小学校の児童へ表彰状と記念品が授与されました。

  • 海岸清掃

 島で唯一の小学校である興居島小学校では、目の前にある船越海岸で毎年地域の方と清掃活動を行っています。この海岸は白い砂浜が広がる穏やかな浜辺ですが、近年ペットボトルやプラスチック製品などの漂着ごみが増えており、興居島の豊かな自然とその景観を守るため、この活動を続けています。
 小学校の6年間清掃活動を継続して行うため、児童らは年々環境美化への意識が高くなり、プラスチックごみの増加を体感することで使い捨てプラスチックの削減や正しい分別に積極的に取り組んでいます。

 

  • 希少な海浜植物「ハマボウフウ」の保護活動

 興居島小学校では、総合的な学習の時間に「ビューティフル興居島」と題して希少な海浜植物であるハマボウフウの保護活動を行っています。
 地域団体の方を講師に迎え、ハマボウフウの希少性や保全方法を学んでいます。

お問い合わせ

まつやまRe・再来館(りっくる)

〒790-0054 松山市空港通一丁目1-32

電話:089-968-7153

E-mail:kankyou-m@city.matsuyama.ehime.jp

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