カラスについて解説
更新日:2024年4月1日
ハシボソガラス
形態
・全長約50センチメートル
・成鳥は、全身が黒色で、羽毛に青紫光沢がある。
・幼鳥は、羽毛に光沢がなく、褐色味を帯びる。
・くちばしはハシブトガラスより細く、上くちばしはやや湾曲し、基部から半分ほどが羽毛に覆われている。
分布
【海 外】旧北区。ユーラシア大陸のほぼ全域。
【日 本】北海道、本州、四国、九州およびその周辺の島々。沖縄、伊豆諸島、小笠原諸島ではほとんどみられない。
生態
・繁殖期は3~6月
・一夫一妻でなわばり分散をして繁殖し、樹木や電柱などの人工物にオス・メス共同で巣をつくる。
・1腹卵数は3~5個でメスが抱卵し、オスはエサを運ぶ。
・ヒナは19~20日でふ化し、両親に養われて30~35日ほどで巣立つ。
・つがいは非繁殖期でもなわばりを保持する。
・つがい以外は単独または群れで生活する。
・夜間は山林や竹林などに他のカラス類と集団でねぐらをとり、その個体数は冬に多い。
食性
・雑食性で、穀物、果実、昆虫類、魚類、貝類、鳥類、哺乳類、爬虫類、残飯など何でも食べる。
・ハシブトガラスに比べ、植物質を好む。
その他
【生 息】 農耕地、河原、住宅地などで、ハシブトガラスよりも開けた環境を好む。
【鳴き方・声】 ・下腹や背の羽毛を逆立て、頭部を突き出して頭を上下に動かして鳴く。
・「ガーッ、ガーッ」など、濁った声。
・余った食べ物を隠し蓄え、後で利用する貯食行動がみられる。
ハシブトガラス
形態
・全長約57センチメートル
・成鳥は、全身が黒色で、羽毛に青紫光沢がある。
・幼鳥は、羽毛に光沢がなく、褐色味を帯びる。
・くちばしは太く、上くちばしは大きく湾曲し、基部は羽毛に覆われている。
・額は盛り上がり、丸みがある。
分布
【海 外】旧北区、東洋区。ユーラシア大陸の東・南部のウスリーから中国、東南アジア、インド
【日 本】小笠原諸島以外の全域で留鳥として繁殖
生態
・繁殖期は3~7月
・一夫一妻でなわばり分散をして繁殖し、樹木や送電鉄塔などの人工物にオス・メス共同で営巣する。
・1腹卵数は3~6個でメスが抱卵し、オスはエサを運ぶ。
・ヒナは20~22日でふ化し、両親に養われて34~36日ほどで巣立つ。
・つがいは非繁殖期でもなわばりを保持する。
・つがい以外は群れで生活するものが多い。
・夜間は山林や竹林などに他のカラス類と集団でねぐらをとり、その個体数は冬に多い。
食性
・雑食性で、穀物、果実、昆虫類、魚類、貝類、鳥類、哺乳類、爬虫類、残飯など何でも食べる。
・ハシボソガラスに比べ、動物質を好む。
その他
【生 息】 森林、疎林、農耕地、住宅地などに生息し、ハシボソガラスに比べて森林や市街地など込み入った環境を好む。
【鳴き方・声】 ・鳴くときは頭を上に向け、のどの羽毛を逆立ててくちばしを突き出して鳴く。
・「カァー、カァー」など、澄んだ声で鳴くことが多いが、時に、ハシボソガラスのように濁った声で鳴くこともある。
・余った食べ物を隠し蓄え、後で利用する貯食行動がみられる。
ミヤマガラス
形態
・全長約47センチメートル
・成鳥は全身が黒色で、羽毛に紺紫光沢がある。
・幼鳥は羽毛に光沢がなく、褐色味を帯びる。
・くちばしは細く尖っている。
・成鳥のくちばしの基部は皮膚が露出しており灰白色にみえるが、幼鳥は羽毛が生えており基部は黒い。
・幼鳥とハシボソガラスとの識別は難しい。
分布
【海 外】旧北区。ユーラシア大陸の中緯度地方
ヨーロッパからウスリー・アムール川沿岸・中国で繁殖し、北で繁殖するものは冬期に南方に渡る。
【日 本】冬鳥として西南日本を中心に渡来していたが、近年は越冬地が全国に広がっている。
愛媛県では、1985年に旧東予市の三芳で初めて越冬が確認され、以後毎年渡来している。
冬期に、西条市、松前町、西予市宇和町など広い水田が広がる地域にみられる。
生態
・繁殖期は3~6月
・一夫一妻で繁殖し、集団営巣する。
・高木の上にオスが単材を運び、メスが造巣する。
・1腹卵数は3~5個でメスが卵胞し、オスはエサを運ぶ。
・ヒナは16~18日でふ化し、両親に養われて29~30日ほどで巣立つ。
・繁殖期には巣の周りの狭いなわばりを防衛する。
・大きな群れをつくる習性があり、昼間もおもに水田で集団となってエサを採る。同じく水田でエサを採ることの多いハシボソガラスとは、しばしば同所的にみられる。
・夜は低山の雑木林などに他のカラス類と集団でねぐらを形成するが、近年、都市部の電線上に集団ねぐらを形成する事例が増えてきている。
・日本には、10月上旬に渡来し、3月下旬から4月上旬に渡去する。
食性
・雑食性であるが、穀物を好む。果実、昆虫類なども食べる。
・残飯などを狙ってごみをあさることはない。
その他
【生 息】 主に農耕地に生息し、開けた環境を好む。
【鳴き方・声】 ・鳴くときは額やのど、下腹の羽毛を逆立て、尾羽を広げて頭部を突き出し、頭を上下に動かして鳴く。
・鳴き声はハシボソガラスのように濁っている。
・余った食べ物を隠し蓄え、後で利用する貯食行動がみられる。
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