第70回特別企画展「批評家・子規―文学革新の追求―」を開催します

更新日:2024年12月5日

発表内容

目的

 明治文学の革新者として歴史に名を刻む子規は、俳句や短歌を作る「実作者」である一方、文学や芸術を鋭く捉える、批判精神おう盛な「批評家」としての横顔を持っていました。
 子規の批判精神の原点は、松山の少年時代にありました。政治家を志した子規は、新聞や雑誌に強い関心を抱き、政治演説や回覧雑誌の発行に熱中しました。子規が松山で培った批判精神は、1883(明治16)年の上京後、仲間との切磋琢磨の中で鍛え上げられていきます。大学の勉学に励み、無二の親友、夏目漱石と相互に文学論を交わしました。また学業と並行して文学の研究にも力を発揮し、「俳句分類」で古俳句を収集し整理したり、「俳諧系統」や「日本人物過去帳」など、膨大な量の研究資料を作成し、批評活動に生かしました。
 1892(明治25)年、新聞『日本』に俳論「獺祭書屋俳話」(だっさいしょおくはいわ)を連載し、本格的に批評家デビューします。以後、『日本』を中心に俳論を次々と発表し、俳句革新を推し進めました。また1898(明治31)年には、『日本』で歌壇の腐敗を批判した「歌よみに与ふる書」を連載して短歌革新に着手します。
 特別企画展では、「批評家・子規」にスポットを当て、俳句や短歌をはじめ幅広い批評活動の資料を展示し、文学革新に生きる子規の姿を「批判精神」の視点から紹介します。

会期

令和6年12月21日(土曜日)から令和7年2月3日(月曜日)まで
【開館時間】午前9時から午後5時まで
      展示室入場は午後4時30分まで
【休館日】 火曜日(令和6年12月31日を除く)

会場

松山市立子規記念博物館 3階 特別展示室

観覧料

個人400円、団体320円、65歳以上200円、高校生以下無料

関連イベント

●記念講演
【演題】啼いて気を吐くホトトギス―子規の批評とその時代―
【講師】田部 知季(たべ ともき)氏 (富山大学学術研究部人文科学系准教授)
田部氏は、子規や高浜虚子、河東碧梧桐を中心に明治期の俳文学を精力的に研究されています。研究成果から、子規の批評活動を中心に講演いただきます。
【日時】令和7年1月26日(日曜日)午前10時30分から正午まで
【会場】1階 視聴覚室 ※入場無料です。

●学芸員による関連講座
【演題】『歌よみに与ふる書』をめぐる攻防―批評家・子規の闘い―
【日時】令和7年2月1日(土曜日)午後2時から午後3時30分まで
【会場】1階 視聴覚室 ※入場無料です。

●ギャラリートーク
【日時】令和6年12月21日(土曜日)、令和7年1月18日(土曜日)午後2時から午後2時50分
【会場】3階特別展示室 ※聴講には観覧券が必要です。

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お問い合わせ

子規記念博物館
松山市道後公園1-30
館長:大石 和可子
担当執行リーダー:平岡 瑛二
電話:089-931-5566
E-mail:sikihaku@city.matsuyama.ehime.jp

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