第13回まつやま景観賞

更新日:2024年4月1日

概要

募集対象

各部門共通

  • 応募(推薦)物件は松山市内にあるもの、または松山市内で行われているものに限ります。

建築部門

松山市内にある建築物・屋外広告物などで次のどれかに該当するもの。

  • 周辺景観に調和したデザインで、魅力ある景観を創出しているもの
  • 意匠・形態・色彩・材料等に工夫が見られ、新しい都市景観の創造につながっているもの
  • オープンスペースなど魅力ある空間を創出し、地域景観の向上に貢献しているもの
  • 周囲への先導的役割が期待できるなど景観形成に貢献しているもの など

  例)個人住居、マンション等の建物、病院・介護等の医療施設等、
    飲食店、美容室等の商業施設、装飾塔等の工作物や
    屋上や壁面を利用した広告版・広告塔・突き出し看板、
    広告幕、野立て広告板、広告塔、ラッピングされた車両や電車など
    ※はり紙、のぼり等簡易なものは除く

まちなみ・まちづくり部門

松山市内にあるまちなみ・街路地等の景観もしくは活動・イベントなどで次のどれかに該当するもの。

  • 松山市の自然風土や歴史、文化に調和し、将来にわたり守り育てていくべき景観であるもの
  • 地域住民が主体となった活動やイベントなどで、先駆的な役割が期待でき、地域の個性や魅力ある景観を維持・活用するために取り組んでいるもの(現在も継続しているものに限る)など

  例)歴史的建造物・旧家などが連なる風情あるまちなみ・沿道・住宅街景観、
    地域緑化や清掃活動・イベントなど

募集期間

令和3年12月1日(水曜日)から令和4年5月31日(火曜日)まで

応募・推薦件数(総数)

70件

審査部会

令和4年8月30日(火曜日)

表彰式

令和4年10月31日(月曜日)

第13回まつやま景観賞審査部会委員(◎選考会長)

  有光 智幸    愛媛県建設業協会 松山市部 建築部会委員
  岩田 諭毅    愛媛県屋外広告美術業組合 理事長
  片岡 由香    愛媛大学 社会共創学部 講師
  河内 俊樹    松山大学 経営学部 准教授
  武知 美穂    愛媛県建築士事務所協会 常務理事
  坂上 裕彰    有限会社フェイス 代表取締役
  村上 洋子    村上登男一級建築士事務所 代表
 ◎長谷川 逸子   長谷川逸子・建築計画工房 主宰

受賞物件・活動

きらめき大賞

  • 名称 伊月庵
  • 住所 松山市道後湯月町2-4
  • 所有 株式会社 夏井&カンパニー
  • 設計・施工 株式会社 デザインアルボ―

きらめき大賞 「伊月庵」

きらめき奨励賞 建築部門

  • 名称  ぱんや雲珠
  • 住所  松山市東野1丁目2-15
  • 所有  ぱんや雲珠
  • 設計・施工  株式会社 Re・lation

きらめき奨励賞(建築部門) 「ぱんや雲珠」

きらめき奨励賞 まちなみ・まちづくり部門

  • 名称 淡路ヶ峠
  • 住所 松山市畑寺町
  • 受賞団体等 桑原地区まちづくり協議会、淡路ヶ峠遊歩道整備管理協議会、桑原まちづくり応援団

きらめき奨励賞(まちなみ・まちづくり部門) 「淡路ヶ峠」

審査員特別賞

  • 名称  特別養護老人ホーム梅本の里・サテライト
  • 住所  松山市平井町1287番地
  • 所有  社会福祉法人 松山紅梅会 
  • 設計  宮田建築設計室 株式会社
  • 施工  株式会社 杉野工務店

審査員特別賞 「特別養護老人ホーム梅本の里・サテライト」

審査員特別賞

  • 名称 道後久保邸及び離れ
  • 住所 松山市道後湯之町3-15,16
  • 所有 久保 功
  • 設計・施工 三森建設 株式会社

審査員特別賞 「道後久保邸及び離れ」

総評

第13回まつやま景観賞の応募数は70件で、行政による法令等審査や選考委員による一次選考などを経た結果、建築部門52件の内5件、まちなみ・まちづくり部門18件の内4件、合計9件を最終審査の対象としました。新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、現地審査の実施は見送ることにしましたが、その代わりに選考委員からの質問事項や所有者等からのプレゼン資料など、選考委員と所有者等を繋ぐ新たな選考資料を準備して、ディスカッションも交えながら表彰候補の選考を行いました。

 

きらめき大賞に選ばれたのは、建築部門の「伊月庵」です。

住宅の中に小さなパブリックスペースを持って、大きな公共建築では得られない、身近なところに誰でも気軽に立ち寄れる、活気の出る場所を作り出していることや、2つに分けて建築することで大きな塊にせず、格子の外観やスロープなどの集合、スケール感の良いその作り方が評価されました。建築はそのものの質やデザインはもちろんのこと、景観や環境への配慮などトータルで考えるものだと思います。これからの松山を引っ張っていくような、松山の先のイメージが描けるような建築に大賞を贈ることができて嬉しく思います。

 

きらめき奨励賞、建築部門は「ぱんや雲珠」です。

行き交う人が思わず立ち止まってしまうようなユニークでアート的な建築が市民の皆さんから推薦され、また、こうして奨励賞に選ぶことができたことに、松山というまちに新しいものを引き入れる、これまでにない新しい風が吹いていることを感じました。松山が未来に向かって拓けていく新しい建築を期待していることが市民の皆さんに伝わる受賞になったと思います。

 

きらめき奨励賞、まちなみ・まちづくり部門は「淡路ヶ峠」です。

淡路ヶ峠からの眺望はもちろんのことですが、登山道や展望台は整備が行き届き、地域の皆さんが淡路ヶ峠を守ろうとする真剣さや誠実さが高く評価されました。自然豊かな松山にはこういった場所がまだまだ埋もれている、活動的に楽しめる場所がもっとあるのではないかと思います。ますます地域主体のまちづくりが活発となり、これからも多くの活動が表彰できることを願って奨励賞を贈りたいと思います。

 

審査員特別賞も2点選出しました。

1点目は、建築部門の「特別養護老人ホーム梅本の里・サテライト」です。

木格子が黒い外観に明るさを与え、大きい建築物でありながらも落ち着いた雰囲気のある建築物や、地域との連続性を感じさせる芝生スペースの配置、地域に開放されているレストランやベンチなど、施設と地域の繋がりを意識したバランスの良さが評価されました。コロナ禍での活動制限にもどかしい思いをされているとお聞きしましたが、小さなコミュニティが生まれ、育まれる場所として大切にしていただきたいと思います。

 

2点目は、建築部門の「道後久保邸及び離れ」です。

松山のシンボルである道後地区において、観光客だけじゃなく市民の皆さんにもその歴史を感じてもらえるよう伝統建築の保全を図りながら、内部をうまくリフォームして活用を図っている点が評価されました。まちの歴史と建築を残していこうとすることでまちづくりにも厚みが生まれます。松山だからこそ伝統建築をとの思いもありましたので、選ぶことができて嬉しく思います。

 

今回も様々な物件や活動を選ぶことができ、松山というまちが見えてくるような景観賞であったと思います。伝統を引っ張っていきながら未来にも引っ張っていける建築を作っていく、伝統を大事にしながらもそれに囚われることなく新しい建築を取り入れていく、人との繋がりを生む小さなパブリックやまちに活気を生み出す、今回の結果を見て、市民の皆さんが積極的に景観について考えてくれそうな、良い景観賞になったと思います。

 

 

令和4年10月31日

第13回まつやま景観賞審査部会 選考会長 長谷川 逸子
 

お問い合わせ

市街地整備課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館7階

電話:089-948-6848

E-mail:sigaitiseibi@city.matsuyama.ehime.jp

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