第12回まつやま景観賞

更新日:2021年2月19日

概要

募集対象

各部門共通

  • 応募(推薦)物件は松山市内にあるもの、または松山市内で行われているものに限ります。

建築部門

松山市内にある建築物などで次のどれかに該当するもの。

  • 周辺景観に調和したデザインで、魅力ある景観を創出しているもの
  • 意匠・形態・色彩・材料等に工夫が見られ、新しい都市景観の創造につながっているもの
  • オープンスペースなど魅力ある空間を創出し、地域景観の向上に貢献しているもの

【例】

  • 個人住居、マンション等の建物
  • 病院・介護等の医療施設等
  • 飲食店、美容室等の商業施設
  • 装飾塔、その他工作物

屋外広告物部門

松山市内にある屋外広告物で次のどれかに該当するもの。

  • 周辺景観に調和したデザインで、魅力ある景観形成に貢献しているもの
  • 意匠・形態・色彩・材料等に工夫が見られ、新しい都市景観の創造につながっているもの
  • 周囲への先導的役割が期待できるなど景観形成に貢献しているもの

【例】

  • 屋上を利用した広告板や広告塔
  • 壁面広告や突出し看板
  • 広告幕・野立て広告板・広告塔

※はり紙・のぼり等簡易なものは除く

まちなみ・まちづくり部門

松山市内にあるまちなみ・街路地等の景観もしくは活動・イベントなどで、次のどれかに該当するもの。

  • 歴史・文化や自然・風土に調和した将来にわたり守り育てていくべき『松山らしい』景観であるもの
  • 地域が誇り、先駆的役割が期待できる魅力ある景観であるもの
  • 地域住民が主体となった活動やイベントなどで、地域の個性や魅力ある景観を維持・活用するために取り組んでいるもの(現在も継続しているものに限る)

【例】

  • 歴史的建造物・旧家などが連なる風情あるまちなみ・沿道・住宅街景観
  • 地域緑化や清掃活動・イベント等

募集期間

令和元年9月1日(日曜日)から令和2年8月31日(月曜日)まで

応募・推薦件数(総数)

62件

審査部会

令和2年12月10日(木曜日)

表彰式

令和3年2月18日(木曜日)

第12回まつやま景観賞審査部会委員(◎選考会長)

  有光 智幸    愛媛県建設業協会 松山支部 建築部会 副部会長
  片岡 由香    愛媛大学 社会共創学部 講師
  盛重 信二    愛媛県屋外広告美術商業組合 理事
  河内 俊樹    松山大学 経営学部 准教授
  武知 美穂    愛媛県建築士事務所協会 理事
  坂上 裕彰    有限会社フェイス 代表取締役
  村上 洋子    村上登男一級建築士事務所
◎ 長谷川 逸子  長谷川逸子・建築計画工房 主宰

受賞物件・活動

きらめき大賞 「道後温泉 空の散歩道」

きらめき大賞

  • 名称 道後温泉 空の散歩道
  • 住所 松山市道後湯之町4-30(道後温泉駐車場)
  • 受賞団体等 道後温泉活性化懇談会、株式会社 鳳建築設計事務所、朝日建設 株式会社

きらめき奨励賞(建築部門) 「道後温泉 葛城 琴の庭」

きらめき奨励賞 建築部門

  • 名称  道後温泉 葛城 琴の庭
  • 住所  松山市道後湯月町4番16号
  • 所有  株式会社 ホテル葛城
  • 設計  ボールアーキテクチャ 合同会社
  • 施工  住友林業・BRC特定建設工事共同企業体

きらめき奨励賞(まちなみ・まちづくり部門) 「俳句甲子園」

きらめき奨励賞 まちなみ・まちづくり部門

  • 名称 俳句甲子園
  • 受賞団体等 NPO法人 俳句甲子園実行委員会

審査員特別賞 「ひみつジャナイ基地」

審査員特別賞

  • 名称  ひみつジャナイ基地
  • 住所  松山市道後湯月町2-41
  • 所有  道後アート実行委員会
  • 設計  松本樹(愛知工業大学大学院)、株式会社 愛媛建築研究所
  • 施工  伊予匠ノ会 担当 伊東工務店

審査員特別賞 「ピクチャーブックライブラリーくらら」

審査員特別賞

  • 名称 ピクチャーブックライブラリーくらら
  • 住所 松山市住吉1丁目3-23
  • 受賞団体等 ピクチャーブックライブラリーくらら

総評

「選考会長 長谷川 逸子」
 
第12回まつやま景観賞の応募数は62件で、行政による法令等審査や所有者への意向確認などを経た結果、建築部門50件の内7件、屋外広告物部門5件の内2件、まちなみ・まちづくり部門7件の内3件、合計12件を最終審査の対象とし、選考資料をもとにディスカッションを行いながら表彰候補の選考を行いました。

きらめき大賞に選ばれたのは、まちなみ・まちづくり部門の「道後温泉 空の散歩道」です。

解放感のある足湯に浸かりながら道後の街を一望できることや、小さなパブリック(解放された空間)として市民と観光客の交流が生まれていること、また、施設整備に至るまでの産官学連携による道後温泉本館の保存修理を見据えた道後地区全体の活性化計画の策定や手法が評価されました。まちなみ・まちづくり部門から大賞を表彰できることは、これからの景観賞の新しいあり方を模索していくのに良いことだと思います。建築の景観だけではなく、街と人とが関わりながら全体の景観を考えていく、他の街とはちがう松山らしい大賞を選ぶことができて良かったという感想を持ちました。

建築部門のきらめき奨励賞は「道後温泉 葛城 琴の庭」です。

道後温泉本館周辺の旅館やホテルの新築・改築の動きの中から、前回の大賞に続いて表彰できたことに、新しい道後の風景づくりが進んでいることを改めて感じました。低く抑えられた建物により圧迫感は和らげられ、木材を多く使った外観は落ち着いた佇まいを生み、隣接する竹林が背景となって昔懐かしい道後の風景を感じさせます。

屋外広告物部門については、残念ながら表彰までには至りませんでしたが、都市景観を構成する重要なものだと思います。引き続き、多くの方にご応募いただけるよう取り組んでいただきたいと思います。

まちなみ・まちづくり部門のきらめき奨励賞は「俳句甲子園」です。

景観賞は外観が立派な建物になりがちですが、大街道という商店街が小さなコミュニティ(人と人の繋がり)や新しい機能を生み出すような場となる。街と人が関わり合う場と活動を表彰していく方法もあるのではないかと思っています。多くの方々との交流を生み、若者の文化活動を支える取組として、更なる発展を願っています。

審査員特別賞も2点選出しました。
1点目は、建築部門の「ひみつジャナイ基地」です。

まちづくり的な要素を含んだ小さなコミュニティを生む建築に特別賞を贈りたいと思います。大きな建築であれば人が集うということではありません。このような建築が街に少しずつ点在し、緩やかに人が集う、小さなパブリックを作っていくことがこれからのまちづくりに必要なことだと思います。

2点目は、まちなみ・まちづくり部門の「ピクチャーブックライブラリーくらら」です。

大きな公共建築の一部に子育て施設やカフェなどの小さなパブリックが作られることとは違い、個人が公共的な場所を作ることは困難なことではありますが、緩やかな関係が作れる、好きな人が集うような形も必要だと思います。このような小さなパブリックが次々と松山に生まれてくることを期待して特別賞を贈ります。

大きな建築は立派で外観が大きく、景観賞の対象となりやすいと思いますが、私たちの身近にあるお店や公園など、小さなコミュニティが生まれる、街と人が関わり合う場を拾い上げて加えていくことも大切だと思います。都市部では、日々街並みの変化や人の移動が起こり、まちづくりやコミュニティを作ることが難しくなっています。大きな繋がりも大切ですが、新しく人が集い、緩やかな人と人との関係や繋がりを作る小さなパブリックがまちづくりには必要だと思います。今回、そのような活動を大賞として選ぶことができてうれしく思っています。

お問い合わせ

都市デザイン課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館6階

電話:089-948-6848

E-mail:design@city.matsuyama.ehime.jp

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