第9回松山市都市景観賞
更新日:2015年2月23日
概要
募集対象
各部門共通
- 応募(推薦)物件は松山市内にあるもの、または松山市内で行われているものに限ります。
- 国もしくは地方公共団体又はこれらが設立した団体によるものは除きます。
建築部門
平成20年4月1日以降に完成(改築、改装したものを含む。)した建築物・工作物などで以下に該当するものとします。
- 周辺景観に調和した外観で、魅力ある景観の形成に寄与しているもの
- 伝統的なデザインを踏襲する等、地域性豊かな景観を演出しているもの
- 周辺に対して先導的役割が期待できる優れた景観を創出しているもの
【例】
- 個人住宅、マンション、デパート・スーパー等の商業施設、工場等の建築物
- 病院・介護等の医療関連施設
- 喫茶、ブティック、美容院、飲食等の店舗建築物
- 装飾塔、その他の工作物
屋外広告物部門
平成20年4月1日以降に完成(改築、改装したものを含む。)した屋外広告物(ただし、はり紙、はり札、立て看板等簡易なものは除きます)で以下に該当するものとします。
- 周辺景観に調和し、デザインや風合い等が優れ、先駆的役割が期待できるもの
- まちの個性や魅力ある景観に貢献しているもの
- 伝統的なデザイン・素材を利用し、歴史や時代を感じさせるもの
- 自然環境に配慮し、調和のとれたデザインのもの
【例】
- 建物を利用した広告
- 広告塔、広告板など
まちなみ・まちづくり部門
松山市内において、将来にわたって守り育ててゆくべきまちなみ・街路地等の景観、もしくは地域の個性や魅力ある景観形成につながっている活動やイベントなどで、現在も続いているもので以下に該当するものとします。
- 自然風土や歴史的文化的に松山らしい優れた景観
- 地域が誇り松山市に先駆的役割が期待できる魅力ある景観
- まちづくり協議会・町内会等で地域の景観を維持、魅力等を活用するためにまとまって取り組んでいる活動
【例】
- 歴史的建造物や旧家などが連なる風情あるまちなみ
- 特定のスポットから眺望できる優れた自然景観
- 潤いがあり、美しい沿道景観・住宅街景観
- 地域の魅力を高めるための地域緑化や清掃活動又は祭りやイベント等
応募期間
平成26年4月15日(火曜日)から平成26年9月30日(火曜日)まで
応募・推薦件数(総数)
81件
審査部会
平成27年1月21日
表彰式
平成27年2月23日
第9回松山市景観賞審査部会委員(◎選考会長)
上沖 郁児 愛媛県屋外広告美術商業組合 専務理事
黒川 照勇喜 一般社団法人 愛媛県建設業協会 松山支部 建築部会長
郡司島 宏美 愛媛大学 ダイバーシティ推進本部女性未来育成センター 特命准教授
坂上 裕彰 有限会社フェイス 代表取締役
武知 美穂 愛媛県建築士事務所協会 理事
千代田 憲子 愛媛大学 教育学部 教授
村上 洋子 住・環境デザイン研究所 代表理事
◎長谷川 逸子 長谷川逸子・建築計画工房 主宰
受賞物件
きらめき大賞
- 名称 森の回廊-L∞P-/大谷歯科矯正歯科
- 住所 和泉南六丁目2番6号
- 大谷歯科矯正歯科 院長 大谷 淳二
- 設計 UID
- 施工 株式会社 富士造型
きらめき奨励賞 建築部門
- 名称 サテライト型 特別養護老人ホーム あやめ荘
- 住所 下難波甲135ー1
- 所有 社会福祉法人 北条福祉協会
- 設計 いえづくり本舗
- 施工 共立建設株式会社 四国支店
きらめき奨励賞 まちなみ・まちづくり部門
- 名称 宅並山を育てる会(松山市小川)
- 活動団体 宅並山を育てる会
総評
「選考会長 長谷川 逸子」
第9回松山市都市景観賞への応募数は81点で前回の60点よりも増えていますが行政による法令適合審査・意向確認等の事前調査により建築部門55件の内29件、屋外広告物部門13件の内11件、まちなみ・まちづくり部門13件の内7件、47件が審査対象となりました。選考委員は8名で内2名が公募によって加わり実施しました。
選考に先立ち都市景観について話しました。松山市が今、中心市街地に賑わい再生の社会実験として「みんなのひろば」と「松山アーバンデザインセンター」の拠点施設をつくって、さまざまの市民活動の場をつくっていることで市民参加によるまちづくりを進めることに期待していることと、そして今回いくつかの作品の写真をみるにその中に前面のパーキングにランドスケープデザインを導入して緑の優しい広場をつくったり、民間施設が市民に開放したギャラリーをつくったりする作品を見るに、まちの景観に不足していた緑化による美しさやまちにアート空間がつくられつつある予感がします。こうした変化と共に快適な都市環境をつくることが未来に繋がるまちづくりになっていって欲しいと考えています。
まず午前中に第一次選考の投票を行い、ディスカッションも繰り返して選考を行い、午後現地調査の作品を決め、その現地調査後に再び審査会場に戻って最終選考を行いました。
屋外広告物部門について審査委員の全員に選出出来ないことを訴えられ、話し合った結果、最終的に残すことが出来ませんでした。看板をもって美しい景観をつくることの難しさを知り、松山を今後国際的な観光地にするのにはどのような広告の仕方が可能か、ぜひ業界の方々に考えていただきたいと思います。方向を出してもらい、都市景観をリードしていって欲しいということを伝えました。
きらめき大賞に選ばれたのは、建築部門の森の回廊‐L∞P‐/大谷歯科矯正歯科です。院長様は自分で建築家を選び、理想とする新しい環境を立ち上げることを考えたそうです。前面のパーキングにランドスケープデザインを導入し、その植栽は分散し重層する外壁の間にもそのデリケートな植物を植え込み、敷地全体に優しい植物が導入されて新しい都市建築をつくっています。外壁は杉板横張りの美しい仕上げで長く保存されることを期待して大賞としました。
建築部門の奨励賞は、サテライト型特別養護老人ホームあやめ荘です。外観は木造平屋の大建築で、瓦と焼き杉でつくられている和風建築です。内部にも県産木材を使用し、共有部分はハイサイドライトをとった高い空間になっていて、ゆったりしていて老人ホームにゆとりがつくられていました。周辺の環境にもなじみ調和して建っていることが評価されました。
まちなみ・まちづくり部門の奨励賞は宅並山を育てる会です。荒れ放題の整備を地域の人々が参加して維持管理を続け、さらに地元の小学生も交流する育てる会でもあり、長く活動を持続してきて、四季折々の美しい景色をつくり出していることが評価されました。
お問い合わせ
市街地整備課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館7階
電話:089-948-6848
