第11回まつやま景観賞
更新日:2024年4月1日
概要
募集対象
各部門共通
- 応募(推薦)物件は松山市内にあるもの、または松山市内で行われているものに限ります。
建築部門
松山市内にある建築物などで次のどれかに該当するもの。
- 周辺景観に調和したデザインで、魅力ある景観を創出しているもの
- 意匠・形態・色彩・材料等に工夫が見られ、新しい都市景観の創造につながっているもの
- 優れた景観形成の中心的役割を担っている、または先導的な役割が期待できるもの
【例】
- 個人住居、マンション等の建物
- 病院・介護等の医療施設等
- 飲食店、美容室等の商業施設
- 装飾塔、その他工作物
屋外広告物部門
松山市内にある屋外広告物で次のどれかに該当するもの。
- 周辺景観に調和したデザインで、まちの個性や魅力ある景観形成に貢献しているもの
- 意匠・形態・色彩・材料等に工夫が見られ、新しい都市景観の創造につながっているもの
- 周囲への先導的役割が期待できるなど景観形成に貢献しているもの
【例】
- 屋上を利用した広告板や広告塔
- 壁面広告や突出し看板
- 広告幕・野立て広告板・広告塔
※はり紙・のぼり等簡易なものは除く
まちなみ・まちづくり部門
松山市内にあるまちなみ・街路地等の景観もしくは活動・イベントなどで、次のどれかに該当するもの。
- 歴史・文化や自然・風土に調和した将来にわたり守り育てていくべき『松山らしい』景観であるもの
- 地域住民が主体となった活動で、先導的役割が期待でき、地域の個性や魅力ある景観を維持・活用するために取り組んでいるもの
【例】
- 歴史的建造物・旧家などが連なる風情あるまちなみ・沿道・住宅街景観
- 地域緑化や清掃活動・イベント等
募集期間
平成29年10月1日(日曜日)から平成30年9月30日(日曜日)まで
応募・推薦件数(総数)
76件
審査部会
平成31年1月18日(金曜日)
表彰式
平成31年2月20日(水曜日)
第11回まつやま景観賞審査部会委員(◎選考会長)
千代田 憲子 愛媛大学 教育学部 教授
郡司島 宏美 愛媛大学 南予水産研究センター 客員准教授
上沖 郁児 愛媛県屋外広告美術商業組合 専務理事
黒川 照勇喜 愛媛県建設業協会 松山支部 建築部会長
武知 美穂 愛媛県建築士事務所協会 理事
坂上 裕彰 有限会社フェイス 代表取締役
村上 洋子 村上登男一級建築士事務所
◎ 長谷川 逸子 長谷川逸子・建築計画工房 主宰
受賞物件・活動
きらめき大賞
- 名称 宝荘ホテル 道後御湯
- 住所 道後鷺谷町2-20
- 所有 株式会社 宝荘ホテル
- 設計 株式会社 CHIASMA FACTORY一級建築士事務所/黒瀬直也アトリエ建築設計事務所/YOHAKU一級建築士事務所
- 施工 株式会社 一宮工務店
きらめき奨励賞 建築部門
- 名称 ミウラ愛ランド(左) ミウラ愛サイト(右)
- 住所 堀江町7番地
- 所有 三浦工業 株式会社
- 設計 株式会社 竹中工務店
- 施工 株式会社 竹中工務店
きらめき奨励賞 まちなみ・まちづくり部門
- 名称 トライアスロン中島大会
- 活動団体 トライアスロン中島大会実行委員会
審査員特別賞
- 名称 花園町通りまちづくり活動
- 活動団体 花園町西通り商店街振興組合/花園町東通り商店街組合
総評
「選考会長 長谷川 逸子」
第11回まつやま景観賞の応募数は76件で、行政による法令等審査や所有者への意向確認などを経た結果、建築部門44件の内24件、屋外広告物部門11件の内9件、まちなみ・まちづくり部門21件の内14件、合計47件を審査対象とし、現地調査やディスカッションを行いながら表彰候補の選考を行いました。
きらめき大賞に選ばれたのは、建築部門の「宝荘ホテル 道後御湯」です。
道後では、新たな温泉文化の発信拠点である「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」の建設や、道後温泉本館周辺の旅館やホテルの新築・改築の動きが目に留まりました。「宝荘ホテル 道後御湯」は、その道後にあって新しい道後の風景をつくろうとしている様に見えました。外壁の木格子はゆらゆらと波を打って、今までにない優しさで今日的な道後の風景を作り、街のシンボルとなっています。また、周辺環境と調和したサインを設置していることや、敷地周辺を大きく残し、緑化して環境を整えるだけでなく、散歩する人たちへの配慮がなされている点も評価して大賞としました。こうした新しい建築が増えることで道後が未来に向かって拓けてゆくような大きな期待を持ちました。
建築部門のきらめき奨励賞は「ミウラ愛ランド」「ミウラ愛サイト」です。
グローバルな会社が東京や大阪ではなく松山に本拠地を置き、新しいショールームもここ松山に竣工していることに、郷土愛を感じました。水・空気・環境など世界が目指すグリーン化に寄与しているトップ企業の活動を表すように、自社製品により作り出された美しい水の上に浮んだショールームがつくられています。表皮のアルミエキスパンドメタルに光が反射し、水面にきらめきをつくり出す様は美しく、芸術的であることが評価されました。
屋外広告物部門については、残念ながら表彰までには至りませんでした。しかしながら、目を引く広告物もありました。都市景観をリードする広告物を自薦・他薦を問わず多くの方にご応募いただけるよう引き続き取り組んでいただきたいと思います。
まちなみ・まちづくり部門のきらめき奨励賞は「トライアスロン中島大会」です。
たくさんの島々が点在する瀬戸内海の美しさや人と人との交流をこのトライアスロン中島大会で体験してもらえるチャンスになっていると思います。松山は海山に恵まれ、そこに美しい風景があります。中島で長年続いているトライアスロンがますます活発になり、さらに続いてゆくことを期待しています。
今回、審査員特別賞も選出しました。まちなみ・まちづくり部門の「花園町通りまちづくり活動」です。
無電柱化とともにリニューアルされた花園町通りは様々な賞をいただくほど評価を得ています。松山城の緑に向かって伸びるこの通りは歩道の敷石や緑化、ウッドデッキ、ベンチを整備しただけでなく、地元商店街が中心となって様々な交流も行われ、まちづくり文化づくりに寄与しています。地元による活動は始まったばかりだと聞きますが、長く続いていくことを切に希望し、審査員特別賞を贈ります。
松山という街の景観賞は、街の活気を作っている方々に贈られるものだと思います。動かない、停滞している街では景観賞を贈ることができません。やはり街が未来に向かって動いていく気配を捉えることや、街が発展していくこと、あるいは、市民が活動していることを見えるようにしていくことが景観賞には大事だと思います。今回も松山を未来へ動かしている企業や団体活動に景観賞を贈ることができて良かったという感想を持ちました。
お問い合わせ
市街地整備課
〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館7階
電話:089-948-6848