平成27年1月13日 新年のあいさつ ほか

更新日:2022年2月22日

  • 日時:平成27年1月13日(火曜日)午前11時から
  • 場所:本館3階第1会議室
  • 記者数:15人

議題

  • 新年のあいさつ
  • 新タウンミーティングについて

会見要旨

改めまして、新年明けましておめでとうございます。
本日は、今年最初の定例記者会見を兼ね皆さま方に、新年のごあいさつをさせていただきます。
昨年の市長選では、市民の皆さんから数多くのご支持をいただき、引き続き、市政の舵取り役を担わせていただくことは、大変光栄ですし、その責任の重さに身が引き締まる思いです。
しかしながら、市政運営やまちづくりは、私一人でできるものではありません。1期目の4年間、現地現場で教えていただいた皆さんの声や思い、そして出会えたたくさんの笑顔が、私の何よりの力になりますので、市民の皆さんからいただいたこの力で、これからもさらに全力で走り続け、多くの期待と信頼にお応えするとともに、しっかりと責任を果たしていきたいと考えています。

ご承知のとおり、今年は、新松山市が誕生して、10年目を迎えます。そして、合併後この10年間で、共通の政策や課題に共に取り組む体制が整い、着実に一体感が持てるようになってきたと強く感じているところです。
そこで、2月22日(日曜日)には、北条市民会館大ホールで、元ヤクルトスワローズ監督の古田敦也さんの記念トークなどのほか、レベルの高い北条高校の吹奏楽部による演奏など、アトラクションを交えながら、記念式典を開催することにしています。
また、3月8日(日曜日)には、中島総合文化センター多目的ホールで、坂本冬実さんのビデオレターや、地元の園児や小学生による演芸のほか、島の観光宣伝大使のしまぼうトークなど、ユニークなイベントと合わせて記念式典を開催することにしています。
いずれの式典も、合併後の新市に尽力されてきた団体の表彰のほか、これまでの10年を振り返る記念イベントを開催する予定で、さらに一体感が深まるような式典にしたいと考えています。

また今年は、さまざまなものが目に見えて変わってくる年になると思います。国と県と市の共同で進めている松山外環状道路は、昨年、井門ICから古川ICまで開通しましたが、今年の3月には、市坪ICから国道56号まで開通する予定ですし、JR松山駅周辺整備も、建物移転など着々と進んでいますので、県都の陸の玄関口として、ふさわしい姿が明らかになってくると思います。
また、道後温泉 椿の湯も、隣接する土地を買収させていただき、「女帝の湯」としてのリニューアルが進みますし、花園町通りの空間改変事業も、電線類の地中化工事に合わせて、魅力ある街路へと様変わりしていきます。
さらに、今年の夏には、「ラフォーレ原宿・松山」跡地が再開発によって、ホテル・ブライダル・商業の複合施設としてオープンする予定ですし、銀天街のL字地区でも、新たな動きが出てくると期待しています。
このように、これからの松山は、いろいろな面で変わっていくと思いますが、変わってはいけないこともあります。
それは、これまで4年間、愛する松山のために、現地現場を大切に、市民目線で、地道に、愚直に、初心を忘れず、走り続けてきた私の市政運営に対するスタンスです。引き続き、皆さま方のお力添えで築き上げてきました「オール愛媛」、「オール松山」の体制をさらに強固なものにできるよう、行政と民間がタッグを組んで、また、行政と地元がタッグを組んで、これからの地域間競争を勝ち抜くんだという思いを共有しながら、「全国に誇れる」また「幸せが実感できる」松山を皆さんと一緒に、創っていきたいと思っています。

次に、タウンミーティングのこれまでの総括と新たなタウンミーティングについて、説明します。
タウンミーティングは、市長就任以来「市民目線で判断する」、「現地現場を大切にする」という基本姿勢のもと、私が各地域にお伺いし、市民の皆さんと直接、意見交換をさせていただく場として取り組み、昨年10月で市内41地区を2巡周り終えました。
これまで、5,659名の方にご参加いただき、1,263件のご意見やご要望をお聞かせいただきました。そして、市で検討した結果を「意見対応表」という形で地区にお返しさせていただくとともに、ホームページにも掲載しました。
これらの中で、市民の皆さんから多く寄せられたご意見は、道路の整備・維持管理、地域資源の活用・地域活性化、公園の整備・維持管理、防災・災害対策、学校施設の整備・維持管理・耕作放棄地や有害鳥獣被害対策、そして交通安全対策、子育て支援、高齢者福祉などどれも市民生活に直結する内容でした。詳細は、お手元に配布している「タウンミーティング開催結果報告書」のとおりです。
実現した主な事例は、離島航路の船賃助成制度の創設や、有害鳥獣の被害防止策の拡充のほか、フェリー航路が廃止された堀江港に、にぎわい創出の場として、「まつやま・ほりえ海の駅(うみてらす)」を整備しました。また雄郡公民館にエレベーターを設置するなどバリアフリー化を図ったほか、味酒小学校前の歩道橋を学校の敷地内に延長し、登下校中の児童の安全を確保しました。さらに通学路の安全対策など早急な対処が必要な案件は、時を置かず地元の方や関係機関と現場を確認し、応急的な措置を実施しました。

このようなことから、終了後のアンケートでは、全体の約7割の方に高い評価をいただきました。また「市政・地域のことを考えるようになった」、「まちづくりに協力したい」といった参加者の声をいただくなど、市民との対話を通じて私の目指す市民主体のまちづくりの基盤が着実に整ってきたと感じていますし、現地に出向くことで頂いた市民の皆さんの生の声は、地区の課題や魅力など、市役所に座っていたのでは、決して得ることができなかった貴重な財産として今後も市政に生かしていきたいと考えています。
そこで、これからのタウンミーティングの進め方ですが、かねてから申し上げていました通り、これまでの地域での開催に加えて、世代別、職業別で開催したいと考えています。世代別としては大学生や子育て世代、職業別では農業や観光に携わる方、商店街の方たちなどとテーマを決めた上で、実りのある意見交換を行いたいと考えています。
また、抽出した政策課題について関係者のご意見を伺うため、こちらからお声掛けして開催するスタイルも考えています。そして、参加者は、広報まつやまや市のホームペ-ジなどで公募し、来月から受付を開始します。
第1回は、本市の恵まれた立地を生かし、大学生と実施する予定で考えています。まちづくりに欠かせない要素の一つに、よく若者が挙げられますが、本市には、4年制の大学が4つあり、2万人を超える学生がいますので、まずは、学生と意見交換を行う中で、若者のパワーや斬新なアイデアに触れたいと考えています。
そのほか、さまざまな世代、業種の皆さんと対話を深めながら、また、市民の皆さんの要望に応じながら、さまざまなスタイルでの開催も検討していきたいと考えていますので、今後も、どうぞよろしくお願いします。
以上で説明を終わります。

【タウンミーティング】
(記者)
タウンミーティングで、市長の考えというより、各部長が答える方が多いのではないか?また、事前に市から質問項目の収集があるという指摘があるが、市長の考えは?
(市長)
まず、各部長が答えている案件が多いのではないかということですが、出席者のうち部長は、市民部長一人しかいません。私と市民部長と各課長ですので、41地区を2巡して82地区にお伺いしましたが、1年目は例えば担当職員が答えるケースが多かったかもしれませんが、議事録を全てホームページで公開していますので、見ていただいたらと思いますが、私が答えることがかなり多くなっていますので、今のご指摘は当たらないのではないかと思います。逆に私が答えるほうが増えていると思います。
また、意見の収集があるのではないかということですが、確かに事前にどのような質問をしたいかというのは聞かせていただきます。これはどういう項目が多いのかという傾向を見るためで、特に事前のアンケートに書いていないから質問をしてはいけないということではありません。どのようなことを各地区で思っておられるのかという傾向を見ています。一項目か二項目、大きくテーマを決めて行っていますが、そのテーマ決めのためで、それ以外の質問をしてはいけないという話ではありませんので、このご指摘も当たらないのではないかと思います。
(記者)
1回目、早速大学生を対象に実施するということだが、規模や場所、また、4つの大学を一括してなのか、それとも大学毎に分けてするのかは決まっているか?
(市長)
まず、若い世代の皆さんに行政を身近に感じて、また市政に興味をもっていただきたいと思っています。学生論文なども実施していますが、2万人を超える大学生の皆さんのパワーと斬新なアイデアをまちづくりに生かしたいと考えています。
できれば、市内の全ての大学で実施させていただきたいと思っていますが、まず初めに、松山市との連携協定があり、選挙コンシェルジュなどでご協力いただき、繋がりの深い松山大学と2月の開催に向けて、今、調整をしています。

(記者)
農業者の方や商売をされている方など的を絞ってというお話だったと思うが、具体的に話は進んでいるか?
(市長)
今、どういうタウンミーティングにしていくかという詳細な制度設計をしています。先ほど会見の冒頭で申し上げたとおり、タウンミーティングで、商店街の方々や農業者の方々、また、子育て世代の方々などとも意見交換させていただきたいと思っています。さまざまな世代別、職業別で考えていきたいと思っています。
(記者)
これまでの41地区のタウンミーティングと平行して実施するのか?
(市長)
そうですね、地区という切り口もありますし、また職業別、世代別というのも加えてやっていきたいと思っています。1期目に試行的に、例えば、特に少子の中、松山市にとって子育というのは非常に大事な政策になりますので、子育てミーティングという形で、子育て世代の方だけに集まっていただきましたが、非常に勉強になりました。ですので、このような世代別のタウンミーティングをさせていただこうと思いました。
また、青年農業者の方々との会合を定期的にやっていたのですが、ここでもこういう施策を打つといいという勉強になりました。こういうことを反映させて、世代別、職業別のタウンミーティングを地区という観点と合わせてやっていこうと思います。
(記者)
市長は1期目の4年間で地域を2巡し、行政と市民の距離間が縮まったという肯定的な変化を言われるが、逆に反省点や改善点はあるか?
(市長)
地区という切り口で開催してきましたが、地区もいいけれども、やはり世代別や職業別という捉え方が必要なのではないかと思ったので、2期目はそのようにさせていただきました。

【地方創生】
(記者)
昨年末に地方発案型の政策など、国にあげるアイデアをとりまとめているということだったが、進捗は?
(遠藤副市長)
まだ、いつまでという期日も示していませんが、いろいろ検討しています。また改めてお知らせします。

【組織改正・人事案件】
(記者)
現時点で特に、組織構想として新たな部の統合や編成を考えているか?
(市長)
2期目の市民の皆さんとのお約束はすでに出していますので、それがしっかりと進むような組織体制にしていきたいと思っています。今、担当部に指示し、公約を一層推進できる組織体制を考えています。
(記者)
合併して9年目で初めて、旧北条市出身の部長が誕生したが、今年も旧北条市もしくは旧中島町から部長が出る可能性は?また、女性部長が出る可能性は?
(市長)
全くの実力主義です。結果的に、この方は旧の北条市役所の出身だったのか、旧中島町役場の出身だったのかと後で思うことはありますが、全くの実力主義です。
(愛媛新聞 武田記者)
ということは、まだ白紙か?
(市長)
人事の発表は3月末ですから、まだ日もありますので、全く白紙です。

【食品異物混入】
(記者)
現在、全国的にも問題になっている発売商品の異物混入事件だが、現状、市の保健所では件数は報道するが、企業名などは伏せている。社会問題になっている現状を踏まえた市長の考えと今後の対策は?
(市長)
私の考えとしては、やはり口から、体に入っていくものですから、安全な商品が提供されるべきだと思っています。どういう状況になっているのかという詳細は保健所で聞いていただけたらと思います。

【消防職員不祥事】
(記者)
消防職員の方の不祥事をどのように受け止めているか?現状は?まだ取調べ中か?
(市長)
まず、被害に遭われた女性、また市民の皆さまにお詫びを申し上げたいと思います。
同様の事案で2度にわたり、職員が懲戒免職処分になっているにも関わらず、同じ過ちを犯したことに怒りを覚えています。再発防止に向けた取り組みを進めていた中での出来事だけに、誠に残念だと感じています。事態を重く受け止めて、私をはじめ職員全員が総力を結集して、信頼回復に邁進してまいります。
前回の盗撮事案を受け、さまざまやってきました。まず、当然のことですけれども、前回の盗撮事案を受けて、職員を集めて、私の思いを直接伝える。そして次に各課長を集めた非行事案防止のための研修を実施する。3つ目にコンプライアンス委員会を開催して組織として再発防止を強く誓う。4つ目、各部局の企画官をコンプライアンス指導員として指名する。次に部局単位で再発防止に向けた各自の独自の取り組みを推進する。6つ目に各職場では各課長が個人面談を実施して、一人一人が市職員としての責任を常に意識するとともに、全体の奉仕者である公務員としてのコンプライアンスを徹底するよう指導する。7つ目に、全職員に対するアンケートを実施して、他人ごとではなく、自らの事として考える機会を設ける。8つ目に人事課長が職員の家族の皆さんに手紙を書いて、不祥事を起こすと家族にどのような影響を与えることになるのか説明したうえで、家庭でも不祥事を起こさないよう職員に呼び掛けていただいた。そして、以前の記者会見でも出ましたが、上司にはプライベートの悩みを言うこともあれば、なかなか言わないこともあるだろうから外部の力を借りようということで、衛生委員会で設置が義務づけられていますが、産業医や産業カウンセラーの相談の機会を増やして私生活上の悩みを取り除く努力をする。心づかいの試みや対策をしてきていますが、そういう中でもこれまで2度同じ事案で懲戒免職になっているのにも関わらず、こういう事態は非常に残念に思いますし、大変憤りを感じています。とにかく、信頼回復に向けて、やるべきことをやっていきたい。もう、繰り返し、巻き返しやっていくしかないと思っていますので、これからもそういう不祥事が起こらないように努力し続けていきたいと思っています。

(記者)
信頼回復に向けてやっていきたいというのは、今の9項目の対策を充実させていくのか、新たな項目を立てるのか?
(市長)
先週水曜日には、部長級の職員を集めて、緊急の幹部会を開催して、私の気持ちを再度徹底するよう指示しました。また、明日から総務部で、不祥事再発防止のための研修を実施します。この研修は職員全員に受講させる予定ですが、職員の心に届く研修内容にするように言っています。また、その他にもあらゆる手段を講じるよう指示しています。
(記者)
この職員は、今、どういう状況か?
(消防局総務課長)
臨時有給休暇を取得し、自宅で待機して、警察の事情聴取に応じられる状況です。
(記者)
警察から逮捕や送検などの処分はまだか?
(消防局総務課長)
何も連絡はありません。

【ニューヨークタイムズ】
(記者)
今月9日付のニューヨークタイムズで、「2015年に行くべき52カ所」という、世界の中の52カ所に、日本では四国だけが選定されていたが、その理由は四国遍路、特に道後温泉が魅力的だということだった。これを知っていたか?また、所感は?
(市長)
はい、知っています。SNSでこの事が出ているのを知りました。四国八十八ヶ所霊場開創1200年が昨年でしたので、四国への注目度が高まっています。また、これまで都市ブランド戦略課も作り、市民の皆さんと一緒に松山の知名度を上げていくさまざまな取り組みをしてきましたが、そういう中、二ュークタイムズで、道後温泉の事にも触れられていると聞きました。松山の知名度が上がっているのを非常にありがたく思っています。これからもいろいろな方策で行政だけではなく、地元の方々と一緒になって、松山の知名度を上げていきたい、そして前回に申し上げた「いかすまちづくり」、松山に行きたい、松山の物を買いたい、松山に住みたい、そういうまちづくりを進めていけたらと思っています。ニューヨークタイムズで触れられたことは非常にありがたいと思っています。

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