主な食中毒の種類とその予防方法

更新日:2023年3月10日

主な食中毒の種類

各々の予防のポイントを確実に押さえましょう。

項目

原因食品

菌の特徴

予防のポイント

その他

サルモネラ
Salmonella

肉類・鶏卵類及びその加工品

家畜、家きん、げっ歯類、イヌ、ネコなどのペット類からもしばしば検出される。
低温や乾燥に強い。

・食肉類の生食は避ける
・熱に弱いので75℃で1分間以上加熱
・食肉や卵を触った手や調理器具の十分な洗浄・消毒

殻を割った生卵や調理済みの卵料理を室温に長く放置しない

腸炎ビブリオ
Vibrio parahaemolyticus

海産性の生鮮魚介類及びその加工品
二次的に汚染された食品(主に塩分のあるもの)

海水程度(3%)の塩分でよく発育するが、真水では死滅する。
発育速度が速く、短時間で急激に増殖する。

・一貫した低温管理
(刺身4℃以下保存))
・真水(水道水)でよく洗浄
・二次汚染防止
・加熱処理

夏季に多発する傾向あり

黄色ブドウ球菌
Staphylococcus aureus

穀類とその加工品及び菓子類

人や動物の化膿巣や鼻咽喉内、毛髪等に広く分布する。
食品中に毒素(エンテロトキシン)を産生する。

・化膿巣のある者の調理従事を控える
・食品の温度管理徹底
・手指の洗浄消毒の励行
・残品再加熱はダメ

エンテロトキシンは耐熱性であり、100℃前後の通常調理では不活化しない

カンピロバクター
Campylobacter jejuni/coli

生食用の食肉(特に鶏肉)やその加工品
二次的に汚染された飲料水

家畜、家きん、ペット、野生動物等の動物の腸管に分布する。
水中でも生存している
低温には強いが、乾燥、加熱には弱い。

・バーベキューや焼肉の加熱不足に注意
・生肉を取り扱った後の手指、調理器具の洗浄消毒
・井戸水の管理の徹底

少量の菌で食中毒をひき起こす

病原大腸菌
Enteropathogenic Escherichia coli

人や動物の糞便により二次汚染された食品及び水

人を含めた各種動物の腸管に分布する。

・食品(特に食肉など)は、75℃で1分間以上加熱
・加熱調理済の食品が二次汚染されないよう注意
・水道水以外の水を使用する場合、定期的に水質検査の実施

未消毒の井戸水や食肉の生食は要注意

ノロウイルス

カキやハマグリの二枚貝(特に冬場)
人や調理器具を介して二次的に汚染された食品

海水中に存在するが、カキやハマグリなどに濃縮される。
低温には強いが、加熱には弱い。
10月から翌4月にかけて集団発生する。
人のみが感染する。

・調理の際や二枚貝などを触った後の手洗いの徹底
・加熱調理する場合は十分に加熱する。
・カキを生食する場合は「生食用」表示のものに限る

冬場に多発する傾向にある

食中毒予防の3原則

 食中毒を予防するには、食中毒の原因となる食中毒菌を「つけない」、「ふやさない」、「やっつける」という食中毒予防の3原則を実践することが大切です。
1.つけない
 手指にはさまざまな雑菌が付着しています。食品を扱う際は、こまめに手を洗い清潔な手を保ちましょう。調理器具はしっかりと洗浄し乾燥させましょう。食材の表面には汚れなどが付いている可能性もあるため、十分に洗浄して使用しましょう。
2.ふやさない
 食べ物に付着した細菌をふやさないために、低温で保存することが重要です。食材購入後はすぐに冷蔵庫に入れ、作った料理はなるべく早く食べるようにしましょう。
3.やっつける
 細菌やウイルスの多くは高温に弱いため、調理器具の熱湯消毒や食材の十分な加熱が効果的です。食材の中心部を75℃以上1分以上加熱しましょう。(ノロウイルスは85℃~90℃以上90秒以上)

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お問い合わせ

衛生検査課
・食品衛生に関すること
〒790-0813 愛媛県松山市萱町六丁目30-5 松山市保健所消防合同庁舎 1階
電話:089-911-1808
ファクス:089-923-6627
E-mail:eiseikensa@city.matsuyama.ehime.jp

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