平成26年1月14日「新年のあいさつ」について

更新日:2015年7月1日

  • 日  時   平成26年1月14日(火曜日)午前11時から
  • 場  所   本館3階第1会議室
  • 記者数   16人  

議題

新年のあいさつ

会見内容

 新年のご挨拶の前に、2点ご説明をさせていただきます。
 先週の金曜日、1月10日、愛媛県警から、恐喝未遂事件の捜査の中で、市職員の地方公務員法違反があったため、書類送検をしたとの連絡がありました。
 しかしながら、警察からは、それ以上の内容についての発表や連絡などがないため、現在のところ、氏名や具体的な容疑内容など詳細は不明ですが、送検されたこと自体、誠に遺憾であり、市民の皆さまに深くお詫びを申し上げます。
 今後、具体的な容疑事実が明らかにされ、あるいは市として確認がとれ次第、必要に応じて、適切な対策、措置を実施いたします。

 次に、昨年末の18日から進めてきました内部調査ですが、これまでに聞き取り調査を終え、不適正なシステム操作を行っていた職員の特定ができましたが、今後の公判などに関係する可能性がありますので、具体的な内容についての説明は控えさせていただきます。
 なお、今後事件に関し、公判で明らかとなる事実関係や送検後の検察による捜査を見極めて、厳正な対処をしてまいりますとともに、公判や捜査に支障がないと判断されれば、皆さまにその内容について発表させていただきます。

 それでは改めまして、新年、明けましておめでとうございます。

 さて、かねてから申し上げてきましたとおり、いよいよ今年は、現在の道後温泉が建設されてから120周年、瀬戸内海が全国で初めて国立公園に指定されて80周年、四国八十八箇所霊場が開創されて1200年という大きな節目の年です。
 

 まず、1つ目の節目、道後温泉本館は、今年の4月10日で、現在の形になって、大還暦の120周年を迎えます。これは、道後湯之町伊佐庭如矢初代町長が、明治27年に完成させたもので、当時、住民の激しい反対運動の中、これからの時代は、道後にたくさんの旅行客を呼んでこなければならない、そのためには、他がまねのできない上等な温泉施設を建ててこそ、次代につながる施設になると伊佐庭如矢氏が町中を説得し、今の道後温泉があるものと思っています。
 そこで、これまでの先人のご労苦とこれから100年の発展を願って、しっかりとした集客を行うため、最古にして、最先端をテーマに芸術祭「道後オンセナート2014」を開催することにしています。
 シンボルマークは温泉から立ち上る湯気がモチーフで、本館屋上の振鷺閣の赤いギヤマン(ガラス)と同じ色です。この色は、「道後レッド」と名付けられました。
 グランドオープンは今年の4月10日ですが、昨年末の12月24日からプレオープンとして一部の作品を公開しています。
 例えば、荒木経惟(あらきのぶよし)さんや、草間彌生(くさまやよい)さんら有名アーティストに道後地区にあるホテルや旅館の1室を泊まれるアート作品としてプロデュースしていただき、実際に、観光客にその部屋に泊まっていただいたり、一般公開時間が設けられていますので、見学することもできます。
 またこのほか、道後温泉本館神の湯2階席でくつろぐお客様の背中にアニメーションを投影することなども行っています。
 お蔭様で、昨年の12月27日(金曜日)から今年の1月7日(火曜日)までの道後温泉本館の入浴客は、速報値で53,145人で例年に比べ、約1,400人増加している状況です。

 次に、2つ目の節目、瀬戸内海ですが、これまで、瀬戸内の魅力を活かした新たな観光戦略「瀬戸内・松山構想」を掲げ、広島県などと連携を図りながら、トップセールスを中心に積極的な営業活動を展開し、「瀬戸内」をテーマとした旅行商品を数多く造っていただいてきました。
 そのような中、国が勧める訪日旅行では、「東京・(富士山)・大阪・京都」へつながるルートをゴールデンルートと呼び、訪日旅行の柱としてきましたが、昨年、これに加え「京都・広島・松山」を結ぶルートが、「新ゴールデンルート」として提案されました。
 これは、ゴールデンルートの一角でもある京都に、世界遺産を有し、人気の高い広島と宮島、風光明媚な瀬戸内の素材を絡めた新たなコースを基軸に、松山は、道後温泉本館という、ミシュランガイドで最高評価の三つ星観光施設を有していること、まちがコンパクトで観光しやすいこと、松山城やまち歩きメニューなどのコンテンツが充実していることなど、これまでの取り組みが評価されたのだと思います。
 この意義は大きく、事実上国策に位置づけられ、国の支援が期待できますし、また、国内旅行の造成や販売展開する旅行会社の関係者への反響が大きく、新たな商品を造成する機運の高まりを実感しました。
 そして、広島地域とのさらなる広域連携強化への期待が膨らみました。早速、昨年11月末の観光庁のファムトリップ(視察ツアー)では、オーストラリアやロシア・韓国・台湾・中国など11の国や地域から約30名の海外バイヤーの方にきていただきました。外国人も含めた観光客の増加が期待されますので、民間事業者や市民の皆さまにご協力いただきながら、おもてなし日本一を目指すまちとして、松山に来られた方に十分に満足していただけるよう、そして、この「新ゴールデンルート」が、名実ともに、「光り輝くルート」として定着するよう、全力で取り組んでいきたいと考えています。

 また、愛媛、広島両県を中心に「瀬戸内しまのわ2014」も開催されます。
 松山市では、平成22年に松山市の島しょ部を中心に島博覧会「しまはく」を開催しましたが、「瀬戸内しまのわ2014」は「島の輪がつながる。人の和でつなげる。」をコンセプトに、今年3月21日(金曜日・春分の日)から10月26日(日曜日)に愛媛・広島両県の島しょ部や臨海部を舞台として32のメインイベント等を実施し、多くの方に瀬戸内の良さを体感していただくとともに、地域への愛着と誇りをはぐくむことで、島しょ部や臨海部などの持続的な発展と活性化につなげていきたいと考えています。

 そして、3つ目の節目、四国八十八箇所霊場ですが、ご承知のとおり、四国には95の市町村があります。八十八箇所をこの95で割ると、1市町村当たり0.93という数字になり、1に足りません。札所が一つもない市町村もあります。
 そのような中で、松山市には八ヶ寺があり、最多の数を誇り、また、51番札所の石手寺は、四国遍路発祥の伝説の寺です。
 ここには、八十八箇所すべての札所の境内の砂が集まり、「お砂撫で」で八十八箇所巡りができます。
 石手寺では、現在、住職による四国遍路の歴史、参拝の作法や手順などの法話や本格的な参拝をセットにしたプランを旅行商品として仕立て、昨年から、土曜日、日曜日に、このサービスを受けることができます。
 このようにすばらしい四国遍路を四国全体で世界遺産に登録しようという動きも出てきており、平成22年3月には、「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録に向け、四国が一体となって取り組むことで、四国遍路文化を保存・継承することを目的に、四国4県と関係市町村及び関係団体等で構成される「『四国八十八箇所霊場と遍路道』世界遺産登録推進協議会」が設立されています。
 こうした世界遺産というハードルの高い目標ではありますが、そこに向かって四国全体が一致団結して取り組んでいくことは非常に重要なことだと思っていますので、本市でも、可能なかぎりの対応を行っていきたいと考えています。

 このほか、今年3月には、ツバキ・サザンカを市町村の花木(かぼく)に指定している全国41自治体関係者や日本ツバキ協会会員、さらに全国のツバキ愛好家が一堂に集い、相互の情報交換と交流を通じて地域を活性化することを目的に「椿サミット」が開催されます。
 松山市の市花が「つばき」であることを市民の皆さまに再認識していただく中で、松山に対する愛着と誇りを感じる契機にするとともに、シティープロモーションの一環で松山をアピールする機会になればと考えています。
 この大会の広報物で使用する「椿」のイラストと、キャッチフレーズの「書」は片岡鶴太郎さんが作成してくださったものです。
 初日の15日(土曜日)にはコミセンキャメリアホールで片岡さんの記念講演もあり、市民の皆さまにも当日でもご参加いただけますので、是非お越しください。
 さらに、今年の4月からはコンビニで収納できる公共料金の範囲を市県民税や固定資産税などまで拡充しますので、これまで以上に便利になると思います。
 また、俳句甲子園は、俳句にとって特別な数字である第17回ということで、趣向をこらしていきたいと考えています。
 そして、一番町のラフォーレ原宿・松山跡地は平成27年4月のオープンを目指し、複合施設の建設が進みますし、皆さまが待ちわびている松山駅周辺の整備についても、どのような利用にするのかが決まっていく大事な年です。
 今年もタウンミーティングなどで、主役である市民の皆さまと一緒に考えながら、また、市民の笑顔のために仕事をするんだという人と連携しながらまちづくりを行い、私自身も笑顔を絶やさず、一人でも多くの「笑顔」に出会える一年にしたいと思います。
 以上です。

(質問)
書類送検について、市の調査でも特定できたということだが、書類送検された方と同一人物か?
(市長)
これは調査に当たりました総務部長お願いします。
(総務部長)
先ほど市長から申し上げましたとおり送検の内容等について我々の方では把握できていませんので、そのことについてもわかりません。
(質問)
送検された方と、調査して特定できた方が同じかどうかはわからないということか?
(総務部長)
それは先ほど言いましたように、今後、公判での証拠ということもありますので、現時点では申し上げることはできません。
(質問)
送検の内容は把握していないのに、同じかどうか申し上げることができないというのはどういうことか?送検の内容がわからないのではないのか?
(総務部長)
警察から市に連絡があったのが、先ほど冒頭で市長が言いましたように、前松山市議の恐喝未遂の捜査の中で市職員の地方公務員法違反の疑いがあったため書類送検をする、ということでした。
前松山市議の恐喝未遂事件の被害者が特定できたことから、その部分について市独自の内部調査を行ったということで、送検の内容はわかりませんので一致する、一致しないはわかりません。
(質問)
先ほど、「一致するかどうかは申し上げることができない」と言われたが、わからないということか?
(総務部長)
我々が推測や憶測に基づいて、これはこうですとは、現時点では申し上げることはできないということです。市長が言いましたように、まもなく公判も行われるでしょうから、その時点で関わりがどうであるのかについてもはっきりするので、公判に支障がないと判断された場合にはきちっと皆さまに説明するということです。
(質問)
警察から市への報告は、容疑名が地方公務員法違反というのはあったけれども、具体的な内容はない、日付もないということか?
(総務部長)
そうです。
(質問)
名前も?性別も?
(総務部長)
ないです。

(質問)
内部調査は終わったのはいつか?
(総務部長)
内部調査はまだ進行中ですが、皆さまにご説明したとおり、10日(金曜日)の午後5時前ぐらいに、とりあえずアクセスやそれについての第一弾の聞き取り調査は終了した段階です。
(質問)
聞き取りはどういう体制で、何人ぐらいで行ったのか?
(総務部長)
複数人で不正なアクセスがあったことについての事実確認の聞き取りを行うということは聞いていますが、詳細について私の方ではまだ把握していません。
(質問)
警察から市へ連絡があったのは、金曜日の何時頃?
(総務部長)
午前11時です。
(質問)
書類送検された職員から申し出はないのか?そういうルールは庁内にないのか?
(総務部長)
ございません。
(質問)
確認だが、現在も職員の方か?それもわからない?
(総務部長)
わからない。送検の内容は一切わかりませんので、把握できていません。
(質問)
内部調査で出てきた方は現職の方か?
(総務部長)
その辺りも先ほど言いましたように、公判の証拠になるところもありますので、差し控えさせていただければと思います。
(質問)
アクセスの時期も?
(総務部長)
はい。
(質問)
内部調査で出てきた職員は一人か?複数名か?
(総務部長)
複数名です。
(質問)
おおよその単位として、数人か?数十人か?
(総務部長)
一人ではないです。
(質問)
皆さま認めている?
(総務部長)
先ほど言いましたように、その内容等については本人との面談を行っていますから。

(質問)
調査は恐喝未遂に絡んでということか?
(総務部長)
何回もご説明していますように、被害者が特定されたから調査をするということですので、当然、そのようにお考えいただくのが自然ではないでしょうか。
(質問)
確認だが、12月18日のレクの時に、2008年4月から5年分の被害者に対する住民票などへのアクセス記録を調査するということで、これに対し、複数の方が該当するということか?
(総務部長)
記録が残るのが5年ですので、平成20年から25年度までのアクセス記録が残っています。被害者について特定できたので、被害者に対するアクセスを抽出をしました。
(質問)
被害者の情報を取った方が複数いた?
(総務部長)
被害者に対するアクセスはあっても、調査した中で通常の業務上であれば消し込みできます。残った部分について、市長が先ほど申しました不適切なアクセスがあった、そこまでしか現時点では申し上げられません。
(質問)
複数の方か?
(総務部長)
複数です。
(質問)
件数としては?
(総務部長)
一人ではありません。
(質問)
この内部調査の結果については、警察には協力依頼があって情報をもう伝えているのか?
(総務部長)
一部はこれまでの警察からの捜査に基づく調査等と重なる部分もありますが、ある程度の調査結果については、警察へ報告はしたいと考えています。公判がありますので。その部分について地公法違反の疑いがあるということですので。
(質問)
書類送検の容疑が地方公務員法違反ということですが、市がいうところの不正なとか不適切なというのは具体的に何に抵触するということで、不正なとか不適切なアクセスだと判断しているのか?
(総務部長)
内容によっては、例えば、職務専念義務違反であるだろうし、守秘義務違反であるだろうし、その内容によって違うと思います。警察から恐喝未遂事件の捜査の中での市職員の地公法違反の疑いがあるということだけなので、どれに当たるかということは、まだ具体的な内容がわかりませんので、現時点では判断はできません。

(質問)
市の内部調査で複数人でてきた、というのは、市の倫理として、何がおかしいから不正だと言っているのか?
(総務部長)
例えば、市民の皆さまが住民票を取りに来た時には、申請書があります。それを除いた部分、何もなしでアクセスがあったというのが、複数件ありました、ということです。
(質問)
地方公務員法の具体的に何条に該当するか説明はなかったか?
(総務部長)
ございません。地方公務員法違反の疑いがあるので、送検をします、ということでした。
(質問)
送検された人数も明かされていないのか?
(総務部長)
全くわかりません。
(質問)
送検された人数が複数の可能性もあるのか?
(総務部長)
送検の内容について、我々では一切わからないので、聞かれてもお答えのしようがないのです。
(質問)
内部調査の対象者は何人ぐらいか?
(総務部長)
すいません。詳細をまだ全部集計できていませんので、一応、一段階は終わって、それを精査しています。
(質問)
現職以外の方も?
(総務部長)
もちろん。今言ったように過去平成20年から25年までのアクセス記録ですから、その間にそのような方もいるとは思います。
(質問)
市長にお尋ねしたいが、市長は7月に不祥事が出たら、一切隠さずに改善を重ねていきたいと、この場でお話しされたと思うが、今回、市職員が書類送検されたことを今日になってお話をされるということに関しては、どういうことなのか?
(総務部長)
送検されたのが金曜日ということで、今日ということです。
(質問)
それだったら金曜日に、早く、送検されたことも言うべきなのではないか?
(総務部長)
送検の内容は市長がお話ししたように、氏名もなにもわからないので、即対応できることがなく、今日、送検の内容と調査の内容は別なので、調査の経過報告をしました。
先ほども何回も言っていますが、この部分については公判の証拠になる可能性が十分ありますので、その辺は申し上げにくいということです。

(質問)
公判の証拠とかではなく、市の姿勢として不祥事があったことははっきりわかっているわけだから、それはいち早く公表するべきではないか?
(山口副市長)
その点については、ご指摘はそれとして受け止めますが、先ほどから申し上げていますように、金曜日の時点で警察から連絡があったことについては、職員の特定等ができていない状況であるということで、また、今日このような機会があるということで、新年あいさつの冒頭に市長の方から事実について申し上げたということです。

先ほど来、総務部長が申し上げていますようにたまたま今回2点についてご説明させていただきましたけども、この2点についてははっきり分かれているものであって、1点目については確かに記者さんがおっしゃったように時期的に遅くなったのではないかという問題があるかもしれませんが、1つは市の職員が書類送検されたという事実について警察から連絡があったので、そのことについて皆さまにお伝えしたということが1点。

それから、もう1点は昨年、職員の方から申し入れがあって今村前議員の問題について自分が被害者であるという申し入れがあった、それを受けて内部調査をした結果、おおむねの部分について整理ができたということで最終報告ではないですが、経過報告についてさせていただいた、その2点を本日冒頭、市長から申し上げたということです。

(質問)
市長、包み隠さず報告すること、包み隠さず改善を重ねると言われてきたことについては、どうお考えか?
(市長)
今回のこともできれば公表したいのですが、やはり公判というのは人が人を裁くという大事な場です。それを、私が何か申し上げることによって、公人である市長が何か申し上げることによって、公判に影響を与えるようなことがあってはならないという思いから、申し訳ないですがこのことについては公表することができない、ということです。
(質問)
発表することによって影響があるとお考えですか?わからない範囲で。
(遠藤副市長)
これは先ほど言っていますが、公判に影響する可能性があるということなので、可能性がある以上は本当にお話ししたいのですが、言えないことです。そこはご理解ください。言える時点で、速やかにお話しすることは約束しているとおりやりますので、そこもご理解ください。
(質問)
新聞やテレビの報道で今回の書類送検の件が出なければ、この場でも言うつもりがなかったか?
(市長)
それはないです。これまで申し上げているように、逃げない、隠さない、うそをつかないというのが基本姿勢ですから。そういう基本姿勢ではありますけれども、先ほど申し上げたように、公判がある、そういう中で公人である市長が何か申し上げることによって、公判に影響があってはいけませんから、やはり申し上げられないこともある、ということです。申し訳ないけれども、申し上げられないこともある、ということです。
(質問)
隠すということではない、ということか?
(市長)
もちろん違います。

(質問)
ちょっと、わかりにくかったが、金曜日の午前中に送検されたという連絡があって、今日冒頭でお話されるまでの間に何か変化があったのか?金曜日の午後や夕方でも今日の冒頭ぐらいの話ならできたと思うが?
(市長)
先ほど山口副市長から申し上げたとおりです。
(山口副市長)
1点目については、そのようなご指摘についてはお受けしますけれども、警察から金曜日に連絡があって以降、新たな連絡はないと聞いていますので、本日市長が申し上げた1点目については、金曜日に警察から連絡を受けた時点の情報に基づいてお話をしていて、特段の事情変更はありません。
(質問)
昨年から不祥事が続いているが、今回の件は地公法の守秘義務違反という指摘もあり、そうなると市の業務に関わることになってくると思うが、職員の処分や、また今日になって発表するという市の職員に対して、ご自身の責任についてはどのようにお考えか?
(市長)
今回のことについて、事実関係がはっきりわかっていませんから、事実関係がはっきりした段階で適切に動いていきたいと思っています。
(質問)
内部調査で、複数の市の職員の不正アクセスがあったということだったが、その方々に書類送検されたかどうかという聞き取りはしているのか?もしくはされる方針は?
(総務部長)
書類送検というのは、通常は本人自身でもわからないと思います。検察庁から呼び出しがあって、初めて送検されたのがわかるのでしょう。
(質問)
任意で事情聴取は受けているのか?
(総務部長)
それもわかりません。市職員が送検されたという事実しか。今村前市議の恐喝未遂に係る地公法違反の疑いがあるので送検しましたということしかわかっていないので。どう結びつくのかその辺りは我々もわかりません。
(遠藤副市長)
内容も示されていないので、本当に聞きようもない、ということです。
(質問)
内部調査で不正アクセスをした複数の職員は、警察から任意の事情聴取を受けていたのか、受けていなかったのか?
(総務部長)
そこまでは、わかりません。そういう話ではないです。

(質問)
確認ですが、内部調査で、不正アクセスをしたというのは庁内の規定で処罰の対象なのか?
(総務部長)
どこまで抵触するかは内容がはっきりしないとわかりません。
(質問)
内規に触れるかどうかについても、今後調査を続けていかれるということか?
(総務部長)
今の段階では、先ほど申し上げましたように、事実関係がはっきりしていないのに内規に触れるかどうかも言えませんし、触れないかもわかりませんし、触れるかもわかりません。それがどのような処罰の対象になるのかも現時点ではわかりません。
(質問)
アクセスの詳細についての調査は続けられるのか?
(総務部長)
いいえ、とりあえず調査は終わりましたので、先ほど市長も申し上げましたように、今後は公判で明らかになった事実について、全部がはっきりしてこようかと考えています。
(山口副市長)
今回、あくまでも今村前議員の件に関して、今後公判が行われるであろう、今回我々が調査しているのも、要するに今村前議員の件についての被疑者が申し出によって明らかになって、その職員に対するアクセス記録がどうなっていたのか、というのを調べていたということなので、まさに今後、今村前議員の公判の中で、その案件がどのように出てくるのか、出てこないのか、そういうところはわからないわけですね。
我々としては先ほど総務部長が申し上げたように、内部調査というのはおおむね終了していると思いますけど、仮にですけれども、今後また明らかなものが出てくれば、それに応じて、さらに調査をしていくこともあるかもしれませんけど、少なくとも今我々が調査した結果以上のものが出てこないということになれば、その調査結果に基づいて、例えば職員に対する処分であるとか、そういったようなものについてやっていくということになるかと思います。

(質問)
不適切なアクセスがあった、不適切なアクセスをしていた職員への処分は検討されているのか?
(山口副市長)
それはもちろん。
(質問)
通常の会社でもそうだが、警察なりに事情を聞かれるようなことがあった場合は、上司・所属長に申し入れるのが普通だと思うが、スピード違反等でも。そういうことも一切ないということか?
(総務部長)
スピード違反でも、本人が送検されて呼び出しを受けても、本人からでないとこちらからはわかりません。今言われた件についても今の時点では、事件との関係、脅迫事件との関係もありますので申し上げることは差し控えさせていただいたらと思います。

【レッグ関連】
(質問)
菊池議員の関係でも調査を進めていると思うが、その進捗は?
(市長)
菊池議員の話をもとに、平成18年、平成19年、平成21年の当時の課長に再度聞き取りを行いました。これは、時期と内容について新たな情報が得られましたので、議員からの働きかけがなかったかということを中心に再度実施しました。
まず、平成18年度の課長からは、菊池議員に呼ばれて話をしたことはないということでした。平成19年度、21年度の課長からは時期は明確ではないけれども、菊池議員からレッグのついての話があったと思う、という話がありました。なお、当時の担当課長が菊池議員と話をした内容については、処分場の容量の測り方や許可の基準についての話であったかもしれないが、曖昧な記憶であり、はっきり覚えていないということでした。
報告ですが、議員が同席していたということで、通常業者とだけ話をする場合に比べて一定の緊張感がある中で対応したという報告を受けています。ただし、平成21年当時市が行った埋め立て再開の許可は法律に則って、適切に対処しておりまして、判断が甘くなったということはないという報告を受けています。
(質問)
そういう報告を踏まえて、圧力はあったと思うか?
(市長)
「思う」ということですが、私が思うのは、議員同席の場合には、自ずと緊張感というのはあると思います。やはり、職員と業者さんだけの時に比べると。
(質問)
それが圧力につながった?
(市長)
報告のとおりです。
(質問)
判断も変わっていなし?
(環境政策課長)
圧力というものはございませんでした。ただ、議員同席ということで、通常の窓口業務で業者に対応するときには、説明に気をつけて行っていますので、圧力等は感じていないと聞いています。
(市長)
一般論として、議員というのは、市民全体の利益を考えることが求められていて、良識ある行動が要請されると思います。ただ、議員活動というのは、さまざまな形態で行われるものです。特定の行為について、適・不適を一概に申し上げるのは難しいと思います。
先ほど担当から話があったように、議員からの話があったかどうかにかかわらず、許認可を行うときには、とにかく、法律に則って、適正に行うよう職員に指導しています。

(質問)
そのような報告を受けて、菊池さんの行動は議員活動の範疇をこえている、と思ったか?
(市長)
どういう話だったかというのはわからないので、それについては、申し上げることはできませんが、ただ思うのは、名乗り出る必要はないと言っておられますけども、私としては、県民市民からいただいた多額の税金を投入して処理しなければならない特別な案件だと私は思っています。ですから、マスコミに取り上げられる前に、自らが説明すべきであったと思っています。
(質問)
確認ですが、今までの報告を受けた感じでは圧力ではないという認識でよろしいでしょうか?
(市長)
そうですね、法律に則って適切に対処してきたという報告を受けています。
(質問)
細かいことだが、平成19年と21年の担当課長は同じ方か?聞き取りをした担当課長は何人か?担当課は?
(担当)
同じです。聞き取りをしたのは、2人で、担当課は廃棄物対策課です。
(質問)
担当課長は平成19年か21年か時期はわからないのか?
(山口副市長)先ほど、市長が申し上げましたとおり、時期は明確でないものの課長在任当時に話があったと聞いています。
(質問)
容量の拡大や確保について判断が甘くなったことはない、ということであれば、容量の話があった時期に自ずと決まってくると思うが?
(山口副市長)
それは、私にはわかりません。そこについても、先ほど市長が申し上げたと思いますが、内容については、許可の基準に関することがあったかもしれないが、はっきり覚えていないということです。
(質問)
週末に第三者委員会からの答申があると思うが、中身は県にも負担を求めるということになろうと思うが、中村知事は圧力云々が解決しそうになければ、負担するつもりはない、と常々おっしゃっていますが、市としてはどのように対応するつもりか?
(市長)
県からの支援については、審議会の答申を踏まえて、県市で協議を重ねていきたいと思います。

(質問)
調査ですが、県から市に所管が移って以降の全担当者にと聞いていたが、その調査は今後も続けるのか、これで終わりなのか?
(山口副市長)
私が担当から聞いているのは、今回報道に出たのが、平成18年~19年当時ということで、ご存知と思いますが、一昨年の12月に市議会で質問がありまして、21年当時に何らかの働きかけがなかったのか、ということで、21年当時の課長に内部調査をしたと。
今回18年、19年という話が新たにでてきたので、その当時はどうだったのかと課長を調べまして、19年の課長は21年の課長と同じということで、改めてということです、18年当時の課長について、また新たに聞いたということです。
(質問)
平成14年以降全てを聞くわけではないということか?
(山口副市長)
聞いてはいません。
(質問)
今後は?
(山口副市長)
また、今回の報道のように、何か新たな事実がでてくれば、必要に応じて考えるかもしれないが、現時点では、今回の報道を踏まえて対応させていただいたということです。
(質問)
一昨年の12月議会で平成21年に関する質問・答弁があったとき、5000立米ぐらいの審査が甘くなったことはない、と言っていたが、今回、同じ課長がおっしゃっている話は一致しているか?
(山口副市長)
一致しています。
いずれもしても、働きかけがあるかどうかは、聞いている限り、当時、廃棄物対策課でレッグに対して、許認可という行為をしたのが平成21年当時だけだった、従って、通常何かあったということになると市が許認可を行うときということになるので、その行為について、仮に何か話があったとしても、それによって判断がかわったことはない、という報告を一昨年の市議会の質問があったときにも、そういう報告を受けていますし、今回改めて聞き取りを行ったときにも同じように報告を受けています。

(質問)
当時、2年前曖昧だったというのが、はっきりするということがあるのか?ほかに何か資料などがあったのか?
(山口副市長)
今回の一連の報道を受けてということです。
(質問)
特に資料がみつかって、ということではないのですか?
文書も何もないのに記憶だけをたどって、2年前よりさらに記憶がはっきりするというようなことは、聞いていても、わかるような、わからないような感じがするが。
(山口副市長)
今回マスコミの報道を受けて、改めて記憶をたどった結果、菊池議員からレッグについての話があったように思う、という話があったと聞いています。
(質問)
21年にあったかどうかはわからないのでは?
(山口副市長)
先ほどもお話ししたとおり、課長在任当時ということです。
(質問)
今回の調査で菊池議員以外の市議の方とあったかどうかということは?
(山口副市長)
それについても、曖昧な記憶でしかなかったので、そこについて、いずれにしても差し控えるということです。
(質問)
曖昧な記憶ながらも菊池議員以外もあった、ということか?
(山口副市長)
それはちょっとわかりませんが、曖昧な記憶しかない、という報告を受けています。
(質問)
ないとは断言できないということか?
(山口副市長)
私にはわかりません。
(質問)
それを聞いている。ないといえるのかいえないのか?
(山口副市長)
曖昧な記憶でしかないということです。曖昧な記憶があるかないかといわれれば、曖昧な記憶はあるということです。

(質問)
一昨年の答弁では、記憶がないということで、議員の名前を明らかにしなかったと思うが、今回菊池議員の名前がでてきたのは?
(山口副市長)
記憶が曖昧だということです。ご本人の記憶ということですが、一昨年12月のときには、議員さんの名前や話のないようについては、あくまでも個人の曖昧な記憶でしかなかったので差し控えると当時担当部長から答弁したと思いますが、今回、一連の報道を受けて改めて記憶をたどった結果、議員の名前がでてきたと聞いています。

(質問)
ないとは言いきれない?
(山口副市長)
曖昧な記憶はあったということです。
(質問)
どういう理解していいのか、なかった、というふうに書いていいのか?
(山口副市長)
曖昧な記憶でしかなかった、というふうに聞いています。
(遠藤副市長)
「曖昧な記憶」なのですからそれ以上言いようがないでしょう。
(質問)
曖昧な記憶でしかなかったものが、(名前が)出てくる、というような不思議な行動をされているのか?
(遠藤副市長)
名前がでたら、そういえば、そうだったかなと「思う」と。そのレベルです。
(質問)
その場で強い要望でもあれば、記憶でも覚えていると思うが、そういうものではなかったということか?
(山口副市長)
内容は、先ほどあったように容量の計り方とか、許認可の基準というものであったかもしれないけども、はっきりとは覚えていない、ということです。

(質問)
会った場所などは?レッグの関係者の同席は?
(環境政策課長)
曖昧な記憶なので場所などは記憶にないということです。同席した関係者ははっきりとは覚えていないということです。
(質問)
当時の担当課長は菊池議員と一緒にいたことは覚えているのか?
(遠藤副市長)
菊池議員がいたと思う、という程度です。
(質問)
いたかどうかは?
(環境政策課長)
同席していた関係者ははっきりとは覚えていないということです。
(質問)
同席していた関係者は覚えていないけども、菊池議員からレッグについての話があったと思うと?
(山口副市長)
はい。
(質問)
ほかの市議については?
(環境政策課長)
当時の担当課長によると、他の議員からレッグについて話があったかどうかは、曖昧な記憶しかないということですので差し控えさせていただきたいと思います。
(質問)
実名がでたのは菊池議員だけか?
(山口副市長)
はい。
(質問)
ほかの議員から話があった可能性はある?
(山口副市長)
曖昧な記憶なのでわかりません。
(質問)
同席した関係者が誰かはわからないということであれば、誰かが同席したということは記憶しているということか?
(山口副市長)
そこはそういう理解でいいと思います。
(質問)
人数は?
(山口副市長)
そこははっきりしていません。

【新春の集い】
(質問)
1月5日に塩崎衆議院議員の新春の集いがあったが、市長は出席されたか?
(市長)
していません。ほかの公務がありましたので。
(質問)
案内はあったのか?
(市長)
事務所にきていたのではないかと思うが、ちょっとわからないですね、すみません。かなりの案件いただいているので。
(質問)
ちなみに公務というのは何か?
(市長)
1月5日は市場に行って、余土地区のまちづくり協議会主催のイベントがありました。
(質問)
塩崎さんの新春の集いに出席しようという意思はなかったのか?
(市長)
出欠をどう決めていったかは定かではないのです。

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