平成25年10月22日 第1回東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会の開催について ほか

更新日:2013年10月30日

日  時  平成25年10月22日(火曜日)午前11時から
場  所  本館3階第1会議室
記者数  15人

議題

  • 第1回東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会の開催について
  • 第13回坊っちゃん文学賞の審査発表・表彰式について

会見内容

 本日の議題に入ります前に、皆さまもご存じのとおり、10月11日から14日までの間、松山市にとっての「夢の懸け橋」愛媛松山空港-台北松山空港の間の直行チャーター便に私も搭乗し、台湾を訪問しましたので、ご報告します。
 まず、11日ですが、到着した台北松山空港で、台北市のカク市長をはじめ大勢の皆さまに大歓迎をしていただき、大変驚きました。台北市の人口はおよそ267万人、一方、松山市は52万人と都市の規模は大きく違いますが、両市の友情の絆は熱く硬いものであると再認識をしました。
 12日は、本市が今年で3年連続参加している台北温泉まつりに、私も参加させていただきました。オープニングセレモニーでは、昨年本市がロケの誘致に成功しました台湾ドラマ『アリスへの奇蹟』に出演された俳優の修杰楷さんが坊っちゃんの衣装を身にまとって登場するサプライズもありましたし、私自身も道後温泉本館改築120周年記念のアートイベント「道後オンセナート2014」など、松山市のPRもでき、また、出店した観光PRブースも大盛況でした。
 13日は、「松山・道後温泉幸福からくり時計」のお披露目式とJR四国松山駅と台湾鉄道松山駅の友好駅協定調印式の立会人として参加しました。「松山・道後温泉幸福からくり時計」は、台北松山駅や観光名所である夜市が目と鼻の先にある人通りの多い道沿いに設置されましたので、宣伝効果は大きいと思います。こうした新たな交流がスタートすることで、友好交流の機運が高まり、本市の知名度がさらに向上することが期待されます。
 最終日の14日は、これら観光交流に加えて、経済分野についても交流するため台湾政府経済部の直轄機関である工業技術研究院の蔡董事長を訪問し、本市産業を紹介するとともに、今後の経済交流へのご協力をお願いしました。蔡董事長をはじめ、関係者の皆さまから、大いに歓迎をしていただき、今後の経済交流の推進に弾みがつくものと期待しています。

 4日間を通して、どこに行っても台北市の皆さまから大歓迎されましたし、カク市長におかれましては、本当にご多忙な中、私たち訪問団が参加するイベントに時間を割いて何回も出席していただきましたので、台湾の皆さまに感謝しますとともに、これまで積み重ねてきた友好交流によって、両市の友情の絆が強固なものになっていることを実感したところです。
 今回の直行チャーター便運航は、日台双方に大きなインパクトを与えてくれたと思いますので、この機運を逃すことなく、今後の友好交流をさらに発展させていきたいと思います。
 最後に、各報道機関の皆さまには、現地取材も行い、大きく取り上げていただき、誠にありがとうございました。今回、台湾メディアでも大きく報道されたようですが、各報道機関で台北市との友好交流を取り上げていただくことは、松山市民のさらなる友好意識の醸成に欠かせないことですので、今後もご協力いただきますようよろしくお願い申しあげます。

 それでは、本日の議題の「第1回東京ヤクルトスワローズカップ少年野球交流大会」について説明します。
 松山市では、「スポーツを通じてまちを元気に」のコンセプトのもとスポーツを「する」、「見る」、「支える」人々が交流する機会を広め地域の活性化を目指しているところですが、このたび、ヤクルト球団関係者にご協力をいただき、「球団キャンプ地」及び「燕」という縁で繋がる4市、沖縄県浦添市・宮崎県西都市・新潟県燕市と松山市が一丸となり、新たにヤクルト球団を軸とした交流・連携事業を開始することになりました。
 去る10月2日に、東京ヤクルト球団本社で衣笠球団社長と各市長による共同記者会見を行いましたが、まず、第1回目の4市交流事業として「少年野球交流大会」を開催することになりました。
 松山では、我が国、我が松山に野球という言葉、文化を広め、2002年に野球殿堂入りした正岡子規さんをはじめ、多くの野球関係者を輩出していますので野球王国「愛媛 松山」での開催となったものです。
 開催要項(案)をお配りしていますが、日程は、11月16日(土曜日)、17日(日曜日)の2日間、会場は、松山中央公園内マドンナスタジアムを予定しています。試合開始時間は、大会1日目が、13時30分から第一試合、15時30分から第二試合とし、大会2日目は、午前8時から3位決定戦、午前10時から決勝戦で2日間の全4試合終了後、全体での閉会式を予定しています。
 また、11月16日(土曜日)の試合後には、道後地域の散策や、ヤクル球団の選手や「つば九郎」にも参加してもらい東京第一ホテル松山で歓迎レセプションも予定しています。
 今回が初めての交流・連携事業ですので、本市としましてもできる限りの「おもてなし」に努め、日中は、グラウンドで野球を通じ、夜はヤクルト球団の選手との交流により、子どもたちにとって思い出に残る交流会にしたいと考えています。

 なお、開催に当たりましては、お手元の写真のとおり、各市のイメージカラーを基調として、ヤクルト球団から大会に参加する各市の選手・監督、コーチにユニフォームをプレゼントしていただくことになっています。
 また、今年度、ヤクルト球団の秋季キャンプは11月1日(金曜日)から21日(木曜日)の予定で、「少年野球交流大会」の開催は、まさに秋季キャンプ期間中となっていますので、野球文化の継承者たる子どもたちに夢や希望を育む絶好の機会となるように、本市としても、交流・連携事業を盛り上げていきたいと考えています。

 次に、「第13回坊っちゃん文学賞」の審査発表・表彰式についてご説明を致します。
「第13回坊っちゃん文学賞」は、昨年7月から今年6月末までの募集期間に、1,060点もの応募があり、募集締め切り後、慎重に選考を重ねてまいりました。応募数は6回連続で1,000点を超え、自治体主催の文学賞の中でも、応募数の多いもののひとつと言われており、アマチュア作家の登竜門として、全国的に認知され、定着してきたと感じています。
 選考の結果は、お手元資料のとおり、8点の候補作品がノミネートされ、11月5日(火曜日)に椎名誠さんをはじめ、早坂暁さん、中沢新一さん、高橋源一郎さんの4名の審査員の先生方による最終審査会を経て、大賞1点、佳作2点が選出されることになっています。
 ご覧のとおり、今回は、下は10代から上は50代まで幅広い年代の方々が、最終ノミネート者として挙がっておりまして、どの方の青春文学小説が大賞に選ばれるのか、今から非常に楽しみにしているところです。
 審査発表・表彰式は、同日午後1時30分から、最終ノミネート者にもご出席いただき、この第1会議室で行いますので、報道機関の皆さまにおかれましては、ぜひ、取材をしていただきますようお願い申し上げます。
 なお、大賞受賞作品は、株式会社マガジンハウスの情報誌「クウネル」に全文掲載されることになっています。

 最後に、ウォークイベントについてお知らせします。来る10月26日(土曜日)『坂の上の雲』のまちを歩こう、まつやまお城下ウォークを開催します。 
14回目となる本年は、この松山の明治から大正にかけての鉄道の面影を辿りながら、新しい松山の地域資源を発見していただきます。
 具体的なルートとしては、城山公園(堀之内)をスタートし、伊予鉄道、松山電気軌道の軌道跡や坂の上の雲ミュージアム、ロープーウェイ駅舎、俳句の道、古町駅、栗田樗堂没後200年を迎えた庚申庵史跡庭園などを巡って城山公園にゴールする、全長約8キロメートルとなっています。
 このイベントの魅力は、地域資源を訪ね地域を知ることです。このウォークイベントを通じて、1人でも多くの市民の皆さまに、ふるさと松山のすばらしさを再認識していただきたいと存じますので、皆さまのご参加をよろしくお願いします。
 以上で説明を終わります。

【台湾チャーター便】
(記者)
 台湾訪問で特に印象に残った出来事や思いはあるか?
(市長)  
 さまざまありますので時系列で列挙しますと、まず、わずか約2時間の飛行でしたので、近いなと。そして、桃園空港という市内中心部から1時間程の空港もあり、私もその桃園空港に降り立ったこともありますが、松山(しょうざん)空港は市内中心部にありますので、大変便利だなと。そして、空港に降り立ちまして、大歓迎だなと。近いな、便利だな、大歓迎だな、というのは特に感じました。
 それと、非常に多くの台湾のメディアに取材をしていただけたなと感じています。これは台北市政府からの情報なのですけれども、現在のところ、新聞24件、フリーペーパー1件の報道がされているようです。本当に注目度も高かったのではないかなと大変ありがたく思っています。
 また、ちょっとこれは、私が言うのもおかしいかもしれませんが、新北投温泉に宿泊したとき、夜の9時ぐらいまで台湾のオペラを見せていただいたのですが、その後も10時まで松山市のPRブースを開けて、松山市や道後オンセナートのPRをしていました。遅くまで頑張っている職員の姿を見て、大変うれしくありがたく思いました。
(記者)
 日本政府の方は、台湾観光に非常に関心を持っているようだが、共同で、何か政策を打っていく考えはあるか?
(市長)
 ご存じのように先日、松山市内のホテルで観光庁のタウンミーティングが行われ、観光庁から観光戦略課長が来られていました。今、瀬戸内・松山構想は、全国から613件の提案の中から事業採択され、国のバックアップを受けていますが、国がバックアップしてくれると、アイディアの面のサポートもしてもらえますし、お金の面のサポートをしてくれることもありますし、人の面のサポートをしてもらえることもあります。そのようにさまざまなバックアップをしていただけるとありがたいですので、タウンミーティングの中でも国のバックアップをお願いしました。

(記者)
 今、具体的に何か考えがあるか?
(市長)
 もちろん直近の台湾からのお客様も増やしていきたいと思いますし、将来に向けて、2020年に東京オリンピックが決まりましたけれども、これも地方都市にとっては動かないとただ過ぎゆくのみになってしまいますので、動いていかないといけないと思っています。
松山市の特徴は、アスリートの心と身体のケアができることだと思います。来年は、愛媛県が頑張ってやっておられますが、しまなみ海道を世界のサイクリングの聖地にということで、愛媛のエリアに世界からの注目が集まってきます。そして、2017年には愛媛国体がありますので、全国から愛媛に対する注目度が高くなってきます。
 アスリートの切り口で、かつての2002年だったでしょうか、日韓のワールドカップで大分県の中津江村がカメルーン代表を迎えたときのように、手を挙げるということが大事だと思います。
 先を見越して、2020年のオリンピックを見越して、我々は四国八十八ヶ所のお接待文化のあるまちの特徴として心のケアができる。そして、温泉療法というのがありますから、身体のケアができる。心と身体のケアができるのが道後温泉のある松山市なんだというブランディングをやっていきたいと思います。
 これは地方都市の挑戦だと思いますので、観光庁さんもバックアップしてくださいとお願いしました。2020年の東京オリンピックの時にも、松山に来ていただけるように動き出しているところです。
(記者)
 東京五輪では外国人の観光客の方も多く来られると思うが、外国人の観光客に対して、どういうおもてなしを考えているか?
(市長)
 まず、英語表記の問題があります。これは既に国土交通省と一緒になって道後温泉や松山駅の界隈で進めているところです。また、言葉の問題ですとか、料理の問題もありますね。やはり国によっては、これは食べられないとか、これは好まないなどがありますので、いろんな切り口のおもてなしがあると思います。とにかく多くの方に松山に来ていただいて、おもてなしができるように磨いていきたいと思っています。

(記者)
 ソフト面(人為的な部分)の協力に関しては?
(産業経済部長)
 今のところは、具体的には動きはありませんが、現在、商工会議所と連携して、おもてなしの事業を各事業者と一緒にやっていますので、そういった組織と連携しながらハードだけではなくて、外国人に対するソフト事業も引き続き協議していきたいと考えています。
(市長)
 3月に「おもてなし日本一のまち宣言」をさせていただいていますが、おもてなしの心というのは日本人だけではなくて、外国の方にも伝わると思います。
今、松山商工会議所さんの方で参画事業者が50ぐらいまで増えてきたと思います。行政だけが言っても上手くいかないところがあると思い、松山商工会議所さんと一緒におもてなし宣言させていただいたので、民間でもおもてなしの動きが出てきているのは大変ありがたいことだと思っています。

【JR松山駅】
(記者)
 先日、JR松山駅の車両基地跡利用について話が十分まとまらなかった。ホールという案が出ていたと思うが、跡地利用についてどう考えているか?
(市長)
 先ほどのおもてなしのこともそうですが、私は行政が押し付けるのは極力避けるべきだと思っています。できるだけ地域に主体性を持たせて、地域の方でよくよく議論をしていただいて、そして、最終的には判断させていただくというのが、まちづくりの在り方でいい方向だと思います。多少、まとまらないことがあっても、とにかく意見が出ることが大事なことだと思いますので、それはそれで、まとめなければいけない時期までに、さまざまな意見が出て、まとまれば良いと思っています。
(記者)
 今、市民会館が非常に老朽化していて代替施設をと考える委員もいると思うが、そのことについてどう考えるか?
(市長)
 そういうふうに思われても、当然だと思いますし、さまざまな意見が出てくることは、極めて自然なことだと思いますので、活発な論議の中で、最終的には皆さまのご意見を参考に判断させていただきたいと思っています。
(記者)
 会議の中で、市民に対して住民アンケートを実施したいという議論の流れがあったが、それに対して、委員の中から今までの議論をひっくり返すのかという懸念が出て、結局、アンケートの実施は図れなかった状況があった。最初から、まず市民からアンケートを採って意見を募るという手順を踏んでも良かったのではないか?
(遠藤副市長)
 市民の方を中心とした審議会でのご意見を尊重しながら進めて行くということで、当初、そのようなご意見もなかった中で進んできています。そこはまさに審議会の市民の皆さまの声を尊重して行くべきかと思います。

【全国学力テスト】
(記者)
 全国学力テストについては、それぞれの教育委員会の判断で公表すると報道されており、松山市は、校長の判断で公表すると聞いているが、松山市の現状と市長自身はどう考えているか?
(教育委員会企画官)
 現在、松山市のホームページに掲載している内容は、全国平均と松山市全体の平均を比較して、どういう状況にあるのか、だいたい全国平均に近いかとか、やや上回っているとか、そういう表記だけはしています。順位の表示はしていません。
(市長)
 公表には、さまざまなメリットとデメリットありますから、全国の状況を見ながら判断していきたいと思っています。

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