平成26年1月28日「坂の上の雲ミュージアム 第8回企画展テーマ展示『近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・真之と小学校』について

更新日:2015年7月1日

  • 日  時 平成26年1月28日(火曜日)午前11時から
  • 場  所 本館3階第1会議室
  • 記者数 15人  

議題

坂の上の雲ミュージアム 第8回企画展テーマ展示「近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・真之と小学校」

会見内容

 それでは、2月25日(火曜日)から開催される坂の上の雲ミュージアム「第8回企画展 テーマ展示『近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・真之と小学校』」について説明します。
 坂の上の雲ミュージアムでは、平成19年4月の開館以来、全国から多くの皆さまにご来館いただき、昨年7月には、100万人目のお客様をお迎えすることができました。
 そして、現在、4階の展示室2では、秋山好古の陸軍士官学校時代の「考科表」など資料27点を展示した「特集 秋山好古の人生」を公開していますので、是非、ご覧ください。
 さて、スペシャルドラマの放送終了から2年経ちましたが、以来、坂の上の雲ミュージアムは、全国から注目され、多くの方々にご来館いただいていることを大変ありがたく思っています。
 ご案内のように坂の上の雲ミュージアムでは、松山出身の3人の主人公に関わるイベントなどを開催するとともに、毎年新しいテーマを設け、展示替えを行ってきました。
 これまでも、司馬遼太郎氏が小説『坂の上の雲』の中で描いた「近代国家の形成」と秋山兄弟や正岡子規ら、その時代に生きた人々について展示してきました。
 そこで今回、新シリーズ「近代国家制度の形成」に関する資料として、明治の教育「子規・真之と小学校」というテーマで、2月25日(火曜日)から来年の2月15日(日曜日)まで企画展を開催します。
 明治の人びとは、明治維新後、西欧諸国と肩を並べる文明国になるため、富国強兵、殖産興業、文明開化をスローガンに奮闘しました。
 その活動の一つが国民皆学(かいがく)の方向を打ち出した「学制」の発布です。
 当時の国の指導者たちはさまざまな混乱の中、試行錯誤を繰り返し、欧米を参考に新たな教育制度の構築を図り、教育改革に取り組んでいきます。

 「近代国家制度の形成」シリーズの一つとして、まずは、明治の初等教育に関わる歴史を学んでいただきたいと考えています。
 資料として、4階の展示室のレイアウトをお配りしていますが江戸時代の教育にはじまり、明治初期の日本の近代教育、そして子規や真之が受けた愛媛の教育をご覧いただく構成にしています。
 また、中央の映像展示コーナーでは、幕末から明治初期の教育の概要を分かりやすく解説し、明治初期の授業の様子を臨場感ある映像で再現します。
展示物としては、秋山真之が使用した儒教や漢文の教科書、県立松山東高等学校にある藩校「明教館」で使用されていた「孔子像」、アメリカの小学校で使われた掛図と日本の小学校で使われた掛図など、日本の各地から集めた貴重な展示物をお楽しみいただけます。
 なお、議題の説明は以上ですが、この会見が終わりましたら、坂の上の雲ミュージアムの松原館長から詳細について記者クラブでレクチャーをさせていただきますのでよろしくお願いします。
 以上です。

【坂の上の雲ミュージアム】
(質問)
以前から指摘はされていたが、県外からの入館者は多いが、市民の入館者をもっと増やしたいという意向を何度もミュージアムの関係者の方から聞いている。松山市として今後、市民の入館に対して何か考えはあるか?
(市長)
市民の皆さまのご来場に関しましては、2階ホールの活用策について、多彩なイベントを実施する、展示をこれからも充実させていくなど、また、まちづくり協議会ですとか公民館、小学校、中学校、高校、大学などに出向いて行って、積極的にミュージアムのPRを行っていきたいと考えています。
県外の方をお迎えするのは、例えば、広島-松山ルートが新ゴールデンルートに選ばれましたので、その関係の中で県外の博物館と連携していくことや、また、都市ブランド戦略課や観光・国際交流課と連携して都心部でのPRにも努めていきたいと思っています。

【道後温泉本館耐震化】
(質問)
中心地の審議会で、椿の湯の整備方針が了承されたが、それについて何か一言。
(市長)
これからも引き続き、地元の方々との協議の中で、お声をいただきながら、より良い施設をつくっていきたいと思っています。
(質問)
以前、地元の方々が言われていた「第3の外湯」という案があったが、それが新しい椿の湯の観光客向けの湯に代わるという認識を市長はお持ちか?
(市長)
先ほど申し上げましたとおり、地元の方々の要望もあるでしょうから、地元の方々としっかり話を進めながら椿の湯の改修を進めていきたいと思います。

(質問)
以前の会見で、国体が終わった後に速やかに本館の工事に入り、130周年を迎える時には、との発言があったが、その考えに今も変わりはないか?
(市長)
はい、変わりありません。私がその内容について会見した後、東京オリンピックが決まったと記憶していますが、東京オリンピックの際、(多くの海外の方が)日本に来られるチャンスですので、さまざまなやり方があると思いますが、まず一つに東京オリンピックの期間中は、道後温泉本館の耐震工事を中断することができないのか、そのような工法がとれないのか、今、担当に指示をして、現場で検討しています。
また、工事を止めないで、例えば、姫路城のようにオープン工事現場といいますか、工事をしている様子をあえて見せるという方法もあると思います。
東京オリンピックの時にどうしていくのかというのは課題であると思っていますので、さまざまな案を検討しているところです。
(質問)
まだ検討段階だと思うが、椿の湯について、新しい施設を建築しながら、既存のものも改修するという2本立てだと認識している。以前は、工事着工までに椿の湯を改修したいという考えもあったと思うが、現在は、本館改修に至るまでに椿の湯をどうしたいと考えているか?
(市長)
これまでと同じです。椿の湯をより魅力のあるものに改築する、そして、愛媛国体は、現在の道後温泉本館と魅力アップした椿の湯の両方でお客様をお迎えする、ということです。そして、愛媛国体が終わったら、直ちに道後温泉本館の耐震工事に着手する、と考えています。
(質問)
愛媛国体の時には、用地買収して建てる椿の湯の新しい建物が、建っているイメージでよいか?
(市長)
はい、私の中では、私の考えとしては建っているイメージを持っています。
(質問)
先ほどの発言で、東京オリンピックの最中に工事を止めること考えるということであったが、本館の工事を止めて、本館にも入れるようなことを考えているか?
(市長)
できるだけお客様への影響がないような方法がないのか、工法がないのか、例えば、東京オリンピックの期間、一年間ずっとあるわけではありませんので、その期間だけ工事を止めて、お客様への影響をできるだけ避けるような工法がないのかというのを考えるように指示しています。

(質問)
審議会の中で、新しく建て替える椿の湯をテーマパークなど一時的なものにしてはいけないという声もあった。先ほど、魅力あるものにしていきたいという発言があったが、何か具体的に考えはあるか?
(市長)
これまでも申し上げてきましたが、やはり道後温泉との関係が、市内の方は分かっているけれども、市外・県外の方には少し分かりにくい部分があったと思いますので、例えば、道後温泉分館とかいう言い方ができないのか、名称なども考えなければいけないと思いますし、地元の方々の要望をどう取り入れていくことができるのかというところが課題になると思います。
(質問)
地元の方の要望は、「第3の外湯」だったと思うが、そのようなコンセプトも少しずつ取り入れていくのか?
(市長)
やはり私のやり方は、皆さま方と意見交換をしながら、より良いものをつくっていくというのが野志市政の基本スタンスですから、できる限り地元の方々とお話ししながらということになると思います。
(質問)
先ほど、名称の話が出たが、「椿の湯」という名称を残すのか、それとも、道後温泉を前面に打ち出して分館とするのか?
(市長)
この名称も、地元の方々との話し合いの中で自ずと決まっていくものだと思います。
(質問)
次の審議会までに地元の意見を集約して提案するということであったが、地元の意見を聞いた上で、市としても「椿の湯」の名称も含めて、どういうものを造るかを考えるというスタンスであると理解して良いか?
(市長)
はい、そうです。
(質問)
それが「第3の外湯」と位置づけられるかということも、その提案を受けて考えるということか?
(市長)
地元の方々の意見をいただいて、それから、色々話をさせていただいて、自ずと決まってくると思います。
(質問)
地元の意見というものもあるが、市長自身、今の段階で、どんな施設が必要だと考えているか?
(市長)
あくまでも、これからの話し合いの中で決まっていくものだと思っています。やはり日本最古の温泉であると言われていますので、その歴史的なものを、もう少し表すことができないかと思っています。

(質問)
外観も含めてか?
(市長)
やり方はいろいろあると思います。外観もそうだろうし、内装もそうだろうと思います。もう少し、日本最古の湯と言われているのですから、そこを際立たせることができないかと思っています。
(質問)
歴史という部分をもう少し踏み込んでお尋ねするが、つまり、「聖徳太子や斉明天皇などの飛鳥を意識した」と置き換えられるか?
(市長)
そうですね。まあ飛鳥もあるでしょうし、江戸時代には、こういうお湯だったんだよということも地元からも聞いていますので、さまざまです。
できる限り日本最古の湯と言われているので、そういうふうなものを出していければと思っているのですが、過去になればなるほど実証するのが難しくなるので、それがどこまでできるのかというところだと思います。いい加減なものはできないと思いますので、その辺りが課題だと思っています。

【今村元市議逮捕】
(質問)
明日、今村市議の初公判があるが、前回の会見で、市の調査と書類送検された市の職員が一致するのか、という点も含め捜査に支障がない範囲で判断すれば説明するということだったが、明日の初公判の時に検察の方から冒頭陳述などで説明が終われば、捜査に支障がない範囲という時期になるのか?
(市長)
どうでしょう、明日、公判で何か事実が明らかになりましたらその時点でまた報告をさせていただきたいと思います。
(質問)
明日、どういう内容が出るかによるということか?
(市長)
そうですね。

【その他】
(質問)
4月から消費税が上がるが、坂の上の雲ミュージアムを含めて市有施設の料金に関し、何か検討はしているか?
(市長)
検討しました。詳細については担当から。
(山口副市長)
12月議会でご答弁しましたけれど、基本的に企業会計や特別会計に関しては消費税分も転嫁するということです。
その中で上水道下水道に関しては、非常に影響が大きいので、この前の議会で条例の改正を提案させていただいています。
そういう意味では特別会計とか企業会計に関するもので、条例に定めているものについては次の議会で改正をお願いすることになると思います。
一般会計のものについては、定め方がいくつかあり、5%そのまま上乗せしているものについては、そのまま8%という形で変えていくつもりですが、それ以外のならされている料金体系になっているものについては、コスト増は発生しますが当面の間、料金は据え置く形にして、今後、さらなる引き上げがあるのかどうかわかりませんが、いろんな状況を見たうえで判断していくという、12月議会でご答弁しているとおり、今申し上げたのが基本的な考え方です。

(質問)
先日、固定資産税の2億円超の課税ミスについて還付の終了と担当者の処分が発表された。それについて改めて市長の所見と、昨年の7月発表があった時に、市長の最高責任者としての責任があると発言されていたと思うが、今回、自身の処分ついての考えは?
(市長)
私の処分については検討しています。今回お知らせしていないのは、私ども特別職の給与というのは条例によって定められており、議会の承認を得なければなりませんので、検討しているところです。
39年間に亘っての徴収誤りですが、以前のことであっても市役所で起こることについては、現在の担当者である私に責任がありますので、それについては責任を感じているところです。
ただ、悪いニュースほど早く上げてくださいと言っているのですが内部調査もあったのでしょうが、もう少し報告を早くしてくれればと思っています。
(質問)
今、検討しているということだが、基本的に減給の方向か?
(市長)
処分を検討しているところです。
(質問)
徴収誤りで、今回、利息をつけて被害があった方に払われている。その利息は市民の税金だが、それについてはどう思うか?
(市長)
これも、できるだけ早く報告をしてくれていれば、早い対処ができていたと思いますので、もう少し早く報告してくれなかったものかと思っていますし、こういう誤りを見つけたらすぐに対処させていただくというのが私のやるべきことだと思いますので、これからもそのようにしていきたいと思います。
(質問)
これによって出た数千万円の利息分については、どう補填していくべきものだと考えるか?例えば、昔携わっていた職員にカンパを求めるなど、それはできないとは思うが。
(市長)
遡ってというのは難しいと思います。
(山口副市長)
基本的に特定財源等もありませんので、一般財源の中から捻出していかざるを得ないと思います。

(質問)
昨年一年間の火災の被害額が過去最高になった。一遍上人像の焼失もあるが、今後、防災対策にどう取り組んでいくか?
(市長)
これは私も報道を少し見ただけなので、あまり詳細には把握していないのですが、一遍上人立像また宝厳寺が焼けてしまったので被害額が特に大きくなったと把握、理解しています。
ですので、宝厳寺が燃えた後に、文化財課で対応し、消防と文化財課が連携して、どういう対策をしたらいいのか所有者の方の話をしっかりと聞くように指示していますので、その方向で貴重な文化財が失われる事が無いようにしていきたいと思っています。
(質問)
今村元市議の初公判に関連して、書類送検された市の職員は、明日初公判が控えているが、今の段階で名乗り出ていないのか?
(藤田部長)
名乗り出ていません。

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