平成25年8月7日 栗田樗堂(ちょどう)没後200年、庚申庵史跡庭園開園10周年記念イベント『樗堂二百年祭』の開催について

更新日:2013年8月27日

日時    平成25年8月7日(水曜日)午前11時から
場所    本館3階第1会議室
記者数  16人

議題

  • 栗田樗堂(ちょどう)没後200年、庚申庵史跡庭園開園10周年記念イベント「樗堂二百年祭」の開催について

会見内容

 本日の議題に入ります前に、「松山市子ども・子育て会議」の公募委員募集についてお知らせいたします。
 平成24年8月に成立した「子ども・子育て関連3法」に基づき、平成27年4月から「子ども・子育て支援新制度」が本格施行される予定ですが、本市で平成26年度に策定いたします「子ども・子育て支援事業計画」を審議いただくため、今年の6月議会で成立した「松山市子ども・子育て会議条例」に基づき、「松山市子ども・子育て会議」の委員を8月15日まで募集しています。
 今回、委員として募集させていただきますのは、小学生までの子どもを養育している、市内在住の18歳以上の保護者の方としており、詳細な募集内容や応募用紙は、市のホームページや市民閲覧コーナーで配布しています。本市の子ども・子育て支援事業計画の策定や今後の子ども・子育て施策のために貴重な意見をいただきたいと思いますので、多くの方のご応募をお待ちしています。

 それでは、本日の議題、栗田樗堂(ちょどう)没後200年、庚申庵史跡庭園開園10周年記念イベント「樗堂二百年祭」の開催について、説明いたします。
 栗田樗堂は、江戸時代の後期、全国的に有名となった松山の俳人で、正岡子規は、「過去四国一の俳人」と紹介しています。また、若くまだ無名であった小林一茶は、樗堂のもとを2度訪ねており、一茶の作風に大きな影響を与えたと言われています。
 この栗田樗堂が1800年、松山市の今の味酒町に建てた庵(いおり)が県指定史跡の「庚申庵」であり、第1回 学生による政策論文 優秀賞作品をきっかけに平成12年から整備を開始し、平成15年5月に庚申庵史跡庭園として開園しました。
 庚申庵史跡庭園は、開園当初から学生や教員、地域住民を主体として結成された「NPO法人GCM庚申庵倶楽部」に管理運営をお願いしており、まさに行政と市民による協働により成長してきた施設です。私も何度か訪れたことがありますが、大変雰囲気のよいところです。
 開園以降、多くの市民の皆さんや観光客にご来園いただき、都会のオアシスとして親しまれていますが、今年、栗田樗堂が広島県の御手洗(みたらい)で亡くなってから200年目になることと、開園10周年の節目を迎えることから、「樗堂二百年祭」と銘打ち、様々な企画を実施しています。

 まず、7月20日から8月29日まで子規記念博物館でNPO法人GCM庚申庵倶楽部と味酒小学校が協働し、「庚申庵と樗堂さん」と題して、子どもたちの俳句や絵、写真などを展示したロビー展を行っています。
 次に、9月1日(日曜日)に子規記念博物館で、東京大学大学院のあの有名なロバート キャンベル教授をお迎えし、記念講演と近世文学研究者による鼎談(ていだん)(3人の座談会)を行います。キャンベル教授は、日本人以上に日本文学、文化に精通しているとして、テレビ等でもおなじみの方ですが、今回は、「江戸文人の『住まい』感覚」と題して、ご講演いただく予定です。
 また、9月29日(日曜日)には、庚申庵史跡庭園で「樗堂二百年祭 記念式典 懐旧正式(かいちょうしょうしき)俳諧(はいかい)興行」を実施します。この「正式俳諧」とは、特別な日に儀式として行われる連句のことで、愛媛県内では初めて開催されます。
 加えて、これと関連し、8月31日から9月29日まで、子規記念博物館は、「樗堂と一茶、そして子規へ」と題して、樗堂と一茶の交友、そして子規が彼らから何を学んだのかを考える第59回特別企画展を開催します。 
 松山は、俳句甲子園や「だから、ことば」など今もまちに豊かな言葉があふれる「ことば」の息づくまちです。これらの記念事業を通して、その源流となった樗堂の功績や江戸時代から今に続く短詩形文学の伝統を知ることで、ますます俳句や文学の面白さや「ことば」の楽しさを身近なものにしていきたいと思います。

 最後に、「第48回松山まつり」についてお知らせします。
 今年は、街頭おどりのコースを一部変更し、8月9日(金曜日)・10日(土曜日)・11日(日曜日)の3日間にわたり開催します。9日は夕方の6時から、10日、11日は夕方の5時から、大街道商店街を出発し、千舟町会場でおどりを披露します。
 昨年から新設された、おどり連の最終パフォーマンス会場でもある堀之内会場では、『笑顔どっさりまつこいパーク』をコンセプトに、ご来場いただくお子様からお年寄りまで全ての方が笑顔になる「まつり」を目指しており、メインステージ等で多彩なステージイベントを開催するとともに、60店の飲食・物販ブースを構えるほか、中高生を中心とした着(ちゃく)うたダウンロード世代の歌姫として知名度が高く、ISSA(イッサ)などとのフィーチャリングシンガーとしても活躍する、「中村舞子」さんの無料ライブを実施するなど、9日は夕方の4時から、10日、11日は午前11時から、松山の夏を熱く盛り上げ、一日中楽しめる内容となっていますので、是非ご来場ください。

 以上で説明を終わります。

【樗堂二百年祭】
(記者)
 8月29日に行われる「樗堂二百年祭 記念式典 懐旧正式(かいきゅうしょうしき)俳諧興行」は、どのような方が参加されるのか?
(教育委員会事務局長)
 連句会を開いている会があり、その方々に参加していただけると思います。
(記者)
 市内の方か?
(担当)
 正式俳諧の儀式の部分は、伝承している団体が非常に少なく、また、非常に特殊な道具をそろえる必要があるため、県外の方もお呼びして、松山の連句協会の方々と正式俳諧を受け継いでいる方々が一緒に興行する予定です。

【夏休み】
(記者)
 市長は夏休みを取られる予定は?何日程度か?
(市長)
 8月中旬に、5日間程度、お盆休みをいただく予定です。
(記者)
 どこかに行く予定は?
(市長)
 子どもの部活動もありますので、行くことにはならないと思いますが、ゆっくり本でも読めればなと。また、今の市の施策を見て、もうちょっと、こうしようかなとか、ここを伸ばしていこうかなとか、そういうことを考える時間にできたらなと思っています。

【甲子園】
(記者)
 甲子園で済美高等学校の試合が8月14日(水曜日)に行われる予定だが、応援に行くのか?
(市長)
 検討中です。夏ですから、雨でずれたりすることもありますので。

【台湾交流】
(記者)
 8月3~6日に、台湾市長や中華航空の社長が来られ、中心になってお迎えされたと思うが、4日間、案内された感想は?
(市長)
 「おもてなし日本一のまち宣言」をしていますので、良いおもてなしができればと思っていました。
 台湾の首都、台北市の人口は約260万人ですから、松山の約5倍で、二代続けて台北市長が台湾の大統領である総統になられていますので、台北市長というのは、やはり特別な存在です。
 また、台湾では親日的な方が多くて、特に台北市には台湾最古の温泉もあります。そして、味覚も合うものですから、これから交流をしていく伸びしろの非常に大きい所だなと思っていましたので、今回、カク龍斌(りゅうひん)市長をはじめ、多くの要人の方に来ていただけたので、松山、愛媛での滞在を印象深いものにできたらなと思っていました。

 結果的に3泊もしていただき、時系列で言いますと、8月3日(土曜日)は空港へのお迎えとレセプション。
 8月4日(日曜日)に市役所へお迎えしたのですが、ただの表敬訪問では終わらせたくなかったので、カク市長に、今年の2月にことばのウェディング(「この街で」ウェディング)をさせていただいた松山市と台北市のカップルと会っていただき、松山らしいことばの事業を紹介することができました。また、松山市役所でJR四国の松山駅と台湾鉄路の松山駅の友好駅協定締結のことも発表できました。そして、「松山-道後温泉幸福からくり時計」、これは松山市がお金を出すのではなく、市が持っているノウハウを提供することで「松山-道後温泉幸福からくり時計」が台北市に贈られることになりました。花火も見ていただくことができました。
 そして、5日(月曜日)には松山城も案内することができました。また、台湾の方々のご希望で日本のビアガーデンも体験していただけました。
 6日(火曜日)は見送りをさせていただきましたが、カク市長さんにも李鴻釣(りこうきん)国会議員さんにも、松山の方々には非常に良いおもてなしをしてもらったと、すごく印象に残ったと言っていただいたので、良いおもてなしができたのかなと思っています。
 これからは、チャーター便が運航し、一本の懸け橋が架かるわけですけど、台湾の人も、松山、愛媛の人も、何度も何度も行き交うことによって、この橋をより強固で太い橋にしていきたいなと、そして、経済交流、文化交流につなげていきたいなと思っています。
 やはり、マーケットは日本だけを見ていたのでは限られます。観光にしても物販にしても、国内だけでは伸びしろはありませんので、これから松山の知名度を台湾で上げて、観光で松山に来ていただいたり、松山の物を買っていただいたりしていけたらと思っています。

(記者)
 お迎えする中で、特に、市長が一番印象に残っている出来事は?
(市長)
 カク市長も緊張されていますから、その表情がものすごく変わったなと思ったのは、ことばのウェディング(「この街で」ウェディング)に参加した松山市と台北のカップルを松山市役所にお呼びして、VTRを見た後に登場していただいたのですけども、その時のカク市長さんの表情、驚いたさま、喜んださまというのは非常に印象に残るものでした。
 そこでも、お二人が松山と台北で離れ離れで暮らしていらっしゃるので、できるだけ飛行機を飛ばしたいな、と言ってくれていましたし、中華航空の社長もそのように言ってくれていましたので、これは大変な追い風になったのかなと思いました。国は違えど、台湾から来られていた女性が、複数涙されていたので、その辺りは伝わったのではないかなと思います。印象的な光景でした。
(記者)
 台湾側から定期便の就航についても協力するというような話があったと思うが、今後の定期便の見通しについては?
(市長)
 私が思いますには、どうしてもキャパシティの問題があります。定期便は目指したいです。松山-松山で定期便が飛べば最高だと思うのですが、まずはチャーター便の回数を増やしていくこと。そのためには、松山の方にも台湾の方にもよく乗っていただき、そして、チャーター便を増やした後、桃園も含めた定期便の運航に繋げていければな、と思っています。
(記者)
 定期便については、桃園も含めて検討するということか?
(市長)
 そうですね。松山ももちろん目指したいと思いますが、桃園も含めてということになると思います。

(記者)
 8月5日の発売から2日~3日経っていますが、チャーター便の売れ行きや評判は?
(市長)
 非常に売れ行き、反応がいいと聞いています。
(国際交流担当課長)
 一部の報道では、すでに完売しているようなエージェント等もあったと聞いていますし、好評だということは伺っています。
(市長)
 今回の台湾のことで非常にありがたかったのは、国をまたぐ話で、キャパシティのこともありますので、交渉に行った時には、かなりハードルは高いなと思っていたのですが、松山市が台北市と本格交流を始めてから、4年で飛ぶことができたので、これはよかったなと思います。
 これは前市長が着目、着手していたので、早くできたという部分は感じています。それを、私が引き継いで広げていきたいと思い、行政だけでやっていても広がらないので、民間に広げることを考えました。それで、神輿の鉢合わせ、かきくらべを持っていくこと、道後温泉の方々が基金を作ってくださって、子ども神輿を台湾に寄贈すること、そして、それが台北市役所、向こうの松山区役所、松山駅にも飾られるということで、松山、愛媛のことが台湾でも知られるようになった、また、温泉同士の道後温泉と北投(ペイトウ)温泉との姉妹温泉提携も、できるだけ広げていくことを考え、皆さんや、民間の方が協力してくださった、そういったことが、今日に繋がっていると、大変感謝しています。

(記者)
 10月11、14日の両日で松山市として、台湾もしくは松山側で記念の行事をする予定はあるか?
(市長)
 10月に、JR松山駅と台湾鉄路の松山駅の友好駅協定の締結式があります。これは日曜日に直接お願いした時には、カク市長と私が立会人として締結式を行うことになっています。
(国際交流担当課長)
 10月11、14日の日程を現在検討中ですが、先般は、「松山-道後温泉幸福からくり時計」の贈呈式を打ち合わせしましたので、そのお披露目もできたらいいなと考えています。また、ちょうどその頃に台北の温泉まつりもありますので、そのイベントにも参加するようになるのではないかと思います。
(市長)
 台湾に行った時に、ある県外の市長さんが、なんで松山市だけあんなに急に締結できるのかという話があったのですが、行政だけでなく民間の動きがあったから、ものすごく速く、台湾との関係がつくれたところはあります。国をまたぐ話ですし、飛行場のキャパシティの問題もありましたから、本当はもっともっと長くかかる案件だったと思いますけれど、早めに手をつけられていて、民間の方が協力してくれて、オール松山、オール愛媛で取り組んだのが今に繋がっているのだなと感じています。

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