平成25年12月24日「今年一年を振り返って」について

更新日:2014年2月17日

  • 日  時  平成25年12月24日(火曜日)午前11時から
  • 場  所  本館3階第1会議室
  • 記者数  18人  

議題

今年一年を振り返って

会見内容

 平成25年も残すところ、7日ほどになりましたが、報道関係の皆さまには、この1年、大変お世話になりました。
 さて、私が市政を担当させていただいたこの3年間を振り返ってみますと、就任以来、ずっと変わらず50万都市の市長として責任感や使命感、緊張感を持って、懸命に走り続けてきたというのが実感です。
 私の市政運営の基本は、「現地・現場を大切にすること」、「市民目線で物事を判断すること」、併せて、まちづくりの原点は、「この松山が大好きである」ということであり、まちづくりの主役は、市民の皆さまであると思っています。
 そして、「一人でも多くの人を笑顔に 全国に誇れる、わがまち松山」をキャッチフレーズに掲げ、笑顔をキーワードにした7つの公約の実現に向けて全力で取り組んできました。
 そこでまず、7つの公約の第1の柱は「『誇れる』行政サービスで笑顔に」ですが、中でも、私自身が地域にお伺いして、地域の皆さまと直接意見交換をさせていただくタウンミーティングは、やりっぱなしにしない、聞きっぱなしにしないという姿勢で、いただいたすべての意見に対して、対応の可能性や時期を検討したうえで結果をお返ししています。
 就任後、いちはやく取り組み、41地区すべてを2年余りで回り終え、今年5月からは2巡目を開始していますが、今回は、子育て中の方やお勤めの方など幅広い層の方に来ていただけるよう、できる限り土曜日・日曜日の日中に開催し、また、お子さんを連れて来られても大丈夫なように、市の保育士が託児をしています。
 うれしいことに、小学生や中学生の皆さまも、参加して、発言してくれています。
 地域の魅力や課題などの現状を市民の皆さまと共有し、地域と行政との役割分担を踏まえたまちづくりを一緒に考え、実現可能なご意見から事業化するなど、市民の皆さまの声を市政に反映させてきました。

 こうした取り組みが、市民の皆さまの市政に対する信頼感やまちづくりへの参加意欲の向上につながるものと考えています。
 また、今年の4月から介護保険料や保育料、上下水道料金などの公共料金について、24時間いつでもお支払いが可能なコンビニ収納を開始しました。
お仕事帰りや夜間、休日でもお支払いができるなど、大変便利になったと好評を得ています。
 来年の4月からは市県民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料、市営住宅・市営住宅駐車場使用料についても実施する予定です。
 2番目の公約「『誇れる』ことばで笑顔に」については、松山市が推進している「ことばのちからイベント事業」の取り組みが高く評価され、公益財団法人日本デザイン振興会の「2013年度グッドデザイン賞」を受賞することができました。これは、昭和23年から続く伝統ある賞で大変ありがたいことだと思っています。
 松山市では、市内を走る路面電車やバス、また、ロープウェイ・リフトの安全ネットなど街中いたるところに「元気がわく、勇気がわく」ことばのメッセージがちりばめられています。これは、「街はことばのミュージアム」事業として展開されていますが、全国でも珍しい取り組みで、年齢や地域を越えたコミュニケーションを実現しており、市民の交流、活性化に貢献していることが評価され、この名誉ある受賞につながりました。
 加えて、「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい」ということばが「きっかけ」で誕生した松山の愛唱歌「この街で」は、皆さまもよくご存知だと思います。
 松山市総合コミュニティセンターのフロアには、作詞された新井満さん直筆のこの歌詞が、日本有数の大きさのモニュメントとして飾られていますが、今年2月、このモニュメントを舞台に「この街でウェディングin松山」と題して、5組のカップルが人前結婚式を行いました。
 ご主人が、結婚13年目のプレゼントに奥様に内緒で応募されたり、娘さんやお孫さんからのプレゼントであったりといったお二人のエピソードに、新井満さんの 朗読も花を添え、会場中が感動と涙に包まれました。
 また、初めてのお二人での旅行が松山で、その後ご主人の転勤先が松山になって入籍された台湾の女性もおられ、台北市のカク市長が8月に来られた際には、お会いいただき、大いに盛り上がりました。

 3番目の公約「『誇れる』まちの安全・安心で笑顔に」についてです。
 昨年は、災害時に児童・生徒の安全を守るため、小中学校の教職員を対象に防災士の養成講習を実施し、市内全84小中学校に合計163名の教職員の防災士が誕生しました。
 今年は、さらに小中学校教職員44名に加え、幼稚園27名、保育園5名の教師にも受講してもらい、新たな防災士が誕生しました。
 私自身も防災の知識や経験、意識を高め、松山市の防災に活かしたいという思いで、一緒に講習を受講し、資格をとることができました。
 11月末現在、市全体の防災士の人数は、自治体では日本一の1,925名となっており、今後も引き続き、市関係者や自主防災組織、そして市内の民間企業の皆さまにも講座を受講していただき、松山市全体の防災力を高めます。
 また、前倒しで進めている小中学校校舎の耐震化に加え、公民館や消防施設などの耐震化を進めるとともに、災害時に障害物の撤去や人命救助を迅速に行うため、機動重機消防団を設置したことに加え、通学路の危険箇所への安全対策について、関係機関と連携しながら実施可能なものから順次取り組むなど、市民の安全・安心の確保を図ってきました。

 4番目の公約「『誇れる』子育てで笑顔に」についてです。
 商店街の空き店舗を活用し開設した「てくるん」は、託児や育児関連のイベントが行われ、子育て支援や市民の交流の場となり、今年の6月には、利用者数が10万人を突破しました。
 さらに、希望しても保育園に入園できない児童に対し、これまでに保育所の新設など、定員を増やすよう取り組んできましたが、市内の西部と南部地域で前年に比べ待機児童が大幅に増えましたので、早急な対応が必要と考え、スペースに余裕があった味生保育園とつばき保育園の園庭に応急的に仮設園舎を設置して、最大それぞれ40名ずつ、あわせて80名の児童の受入れの拡充を図りました。

 5番目の公約「『誇れる』福祉・医療で笑顔に」については、高齢者など、見守りが必要な人の安全・安心確保と「孤独死」防止を目的に「高齢者見守りネットワーク」の構築に取り組みました。現在、20事業者と協定を結んでいます。
 また、今年から40歳・50歳・60歳・70歳の節目の年齢の方を対象に、市内の登録医療機関で、歯周疾患健診と歯科保健指導が無料で受診できることにしました。
 虫歯とともに成人期以降の歯の喪失の主な要因である歯周病を早期発見・早期治療し、8020運動の推進や、市民の皆さまの生活の質の向上、健康長寿につながると考えています。

 6番目の公約「『誇れる』まちの長所を活かし笑顔に」についてです。
 松山市は、市民1人1日当たりのごみ排出量が828.7gと50万人以上の都市では6年連続で最少になりました。このことは、市民の皆さまと行政が一体となって、循環型社会を目指した結果で、全国に誇れることだと思います。
 さらに、今年3月には、国から全国で20都市しか選定されていない、大変栄誉ある「環境モデル都市」に選定されました。
 太陽光発電システムの補助実績が中核市でトップレベルであるなど、これまで松山サンシャインプロジェクトを中心に、先駆的に低炭素社会づくりに取り組んできたことが認められたものだと思います。
 また、平成16年1月に耐震性の問題で、閉館になった松山の顔ともいえる、ラフォーレ原宿・松山跡地の再開発が今年の10月に決まりました。再開発を行うのは、森ビル株式会社で、六本木ヒルズや表参道ヒルズも手がけた非常に大きな会社です。
 なんとか、できるだけ早く復活させたいと思って、粘り強く交渉させていただいていましたが、森ビルさんも私たちの思いに応えてくださり、おかげさまで、再来年の夏には大街道口の目立つ場所に複合施設がオープンする予定です。
 概要は13階建ての建物で、1~2階が商業施設、3~4階がブライダル関連、5~13階はホテルで最上階には展望風呂ができる予定で、中心市街地が活性化されることを大いに期待しています。
 さらに、9月には、銀天街のショッピングビルGETに「まつやま経営交流プラザ」を開設し、経営者の方やこれから創業を予定している方に、中小企業診断士の指導のもと、スタッフが創業から事業継承までの最適な支援制度や課題解決策をワンストップサービスで提供し、中小企業振興対策を行いました。
 また、広島地域の自治体や民間事業者と連携して魅力ある旅行商品を開発するとともに、中四国初となるLCC就航を契機として関東圏からの誘客を促進し、地域経済の活性化にも努めてきました。

 7番目の公約「『誇れる』地域の宝を磨き笑顔に」については、松山市では、平成21年から台北市松山区と同名であることをきっかけとして、「温泉」を「縁」とした市民交流や、海外初となる神輿の鉢合わせ・かき比べの披露、台湾ドラマ「アリスへの奇跡」のロケ誘致など台北市との友好交流を進めてきましたが、松山市にとって「夢の架け橋」である愛媛松山空港と台湾松山空港間のチャーター便の運航が10月に現実のものとなりました。
 今回「松山-道後温泉幸福からくり時計」が台北市の非常に人通りの多いところに設置されましたので、松山市の知名度がさらに向上することが期待されます。
 チャーター便運航は日台双方に大きなインパクトを与えてくれたと思いますので、この機運を逃すことなく、観光交流や経済交流をさらに発展させていきたいと思います。
 また、瀬戸内の魅力を活かした新たな観光戦略「瀬戸内・松山構想」を掲げ、広島県などと連携を図りながら、トップセールスを中心に積極的な営業活動を展開し、「瀬戸内」をテーマとした旅行商品が数多く造られました。
さらに来年にかけて、大手旅行会社6社による、大型誘客キャンペーンが実施されていますので、全国から四国・松山へたくさんの観光客にお越しいただけることを期待しています。
 また、これまで、国が勧める訪日旅行では、東京から京都、大阪へつながるルートをゴールデンルートと呼び、訪日旅行の柱としてきましたが、このたびこれに加え、京都から広島、松山を結ぶルートが、「新ゴールデンルート」として提案されました。
 この意義は大きく、国内市場を含め、文字どおり、西日本に光り輝くルートとして定着するよう、さらなる広域官民連携を図りながら、着地整備、商品開発、セールス活動等を強化していきたいと考えています。

 さらに、本市の価値や魅力を向上させる都市ブランド戦略の一環として、松山の良さを見つめ直し、磨き、発信していく「だんだん松山プロジェクト」を1年3か月かけて、市民の皆さまとともに推進し、そこから生まれたブランドメッセージ「いい、加減。まつやま」をもとに、ロゴマークを市民投票で選定し、10月からは、松山発のオリジナルアニメーションを配信するほか、「松山市風早レトロタウン構想」に沿って、鹿島や北条駅前通り周辺を中心に地元と連携したイベントを実施するなど、北条地域のにぎわいづくりにつながる取り組みを推進してきました。
 さらに、三津浜地区の古い町並みを活かしたまちづくりや桑原地区の淡路ヶ峠の整備など、行政任せではなく、地域の皆さまが主体となって自分たちのまちを良くしていこうという機運も高まっていると感じています。
 今後も、オール松山で本市の魅力を発信し、全国の人々から、行ってみたい、買ってみたい、住んでみたいと思われるような「選ばれる都市」の実現に向けて取り組んでまいります。

 そして、来年は、瀬戸内海が全国で初めて国立公園に指定されて80周年、現在の道後温泉が建設されてから120周年、四国八十八ケ所霊場が開創されて1,200年という、大きな節目の年を迎えます。
 道後温泉では、本館改築120周年を記念して、道後を舞台にアートフェスティバル「道後オンセナート2014」を開催し、期間中、体験型アートを道後に点在させ、昼も夜も街をめぐりながら道後エリアの魅力を最大限に味わえる取り組みを展開し、観光客の誘致を図ります。
 いよいよ、本日からは、プレオープンを記念して「GINGA」を開催し、一部アートプログラムを開始しますので、ぜひ、県の内外から多くの皆さまに松山にお越しいただき、大いに盛り上がることを期待しています。
 さて、先ごろ、「2013ユーキャン新語・流行語大賞」に2020年東京オリンピック招致で滝川クリステルさんがプレゼンテーションした「お・も・て・な・し」が選ばれましたが、本市ではいち早く、今年3月に松山商工会議所(現在49団体)などと「おもてなし日本一のまち」を宣言しました。
 今後も、官民一体となって、地域に根付くおもてなし風土を活かし、松山全体で「おもてなし力」を向上させ、観光客の満足度を高め、支持される観光地・松山の形成に努めていきたいと考えています。
 以上、私の公約に沿って主にこの1年の取り組みについて、お話ししましたが、ご承知のとおり、私に与えられた任期はあと1年を切りましたので、今は残りの任期、市民の皆さまにお約束したことについて、全力で取り組んでいく所存です。
 結びに、記者の皆さまには 年末年始に向けて何かとお忙しいことと存じますが、くれぐれもご自愛のうえ、輝かしい新春をご家族ともどもお迎えください。
以上です。

【来年の力点】
(質問)
特に来年力をいれていきたいところは?
(市長)
3つが重なる節目ですので、大変「縁」も感じますし、瀬戸内海国立公園80周年、道後温泉本館改修120周年、四国遍路が開かれて1200年、特に四国遍路が開かれてというのは50年に一度のことですし、瀬戸内海のことで言うと10年に一度、道後温泉のことも10年に一度です。人間の世界では60歳を還暦、120年を大還暦と言うそうですが、そういう大事な3つの節目が重なる年を迎えます。
来年、観光で頑張らないと松山はいつ頑張るのかという年ですので、特に観光で地域経済を元気にすることには努めていきたいと思っています。

観光というのは楽しいことですから、ついつい軽んじられる風潮がありますが、観光というものは、来ていただこうと思ったら交通事業者を必ず利用しますし、宿泊していただくとしたら宿泊業、食べていただくとしたら飲食業、そしてその材料は農林水産業、ホテル・旅館を建築しようと思ったら建設業と非常に裾野の広い産業で、松山の観光の収入は市民税の額とほぼ同額ぐらいだったと思います。それぐらい観光は松山に対する影響が大きいものです。

また、松山は第一次産業・第二次産業・第三次産業でいいますと、第三次産業に従事している方が最も多くて、その割合が直近のデータで88%と聞いていますので、やはり、商業・サービス業また観光業というのは基幹産業になりますから、我々は特に観光で地域経済に潤いを与えることができたらと思っています。
そして、地元との方々、また県外の方々とも連携をしてまちを元気にしていければと思っています。

さらに、今、検討中ですが、新居浜市や西条市ですと大企業の進出ということがありますが、松山という土地は、率でみると中小企業がほとんどですので、今年度中に中小企業振興基本条例を策定するよう動いています。
今年の9月には、中心商店街を活性化するため、あえて中心商店街に松山経営交流プラザを作ったように、中小企業の振興にも力を入れて行きたいと思っています。
待機児童対策も然りです。

【議会関連】
(質問)
今年一年を振り返って、我々の側から見ると、理事者と議会の関係がかなり厳しい緊張感をはらんだものになっていたのではないかと思うが、市長自身改めてこの一年、議会との関係はどうだったと思うか?
(市長)
理事者側も議会側も共に目標は同じだと思います。市民生活、市民福祉の向上を目指していくという目的は同じだと思います。
やはり松山市としては市民生活に影響があるようではいけませんので、市民生活に影響を及ぼさないような円滑な議事運営がなされることを常に願っています。
(質問)
引き続き12月議会でも横谷の埋立センターの施設関係の議案が、継続審査になっているが、そういう点でなかなか思うように提案した議案が通らない状況だが、そのことについて率直にどう思うか?
(市長)
横谷の件は、皆さまの理解をもらえるように、これからもより丁寧な説明に努めていくということです。

【公約・市長選】
(質問)
3年経って公約の達成率は、市長自身はどのぐらいだと考えているか?
(市長)
数値で表すのはなかなか難しいことだと思います。
一定できていると思いますが、足らざるは、この1年目にしっかりと達成をしていきたいと思っています。
(質問)
来年は市長選があるが、続投を含めて今の意向は?
(市長)
この前の議会でも申し上げたとおり、今は公約にこだわりたいと思っていますので、公約の達成に向けて全力で走っている、全力で打ち込んでいるといった方がいいと思います。
全力で打ち込んでいるというのが今の私の状況で、まだ選挙について考える余裕はないというところです。
(質問)
市長選の話だが、市長は目途として、今は公約の実現に全力をということだったが、あえて去就の判断をする時期を設定するとしたら、だいたいいつ頃か?
(市長)
これは周囲の皆さまの、市民の方々、応援してくださっている方々と話しながら時期というのは自然に決まっていくのかなと思いますが、まだ、今はそのような余裕は無いです。
(質問)
周囲の方々からは、今どのような話があるのか?
(市長)
まだ、そのことに関して詳しくは話していない状態です。まだまだということじゃないでしょうか。
(質問)
自身の意欲としてはどうか?
(市長)
まだ目の前のことに一生懸命といったところです。

(質問)
公約に全力で打ち込んでいくということだが、あと1年の任期で、力を入れてやらないといけないとか、少し巻き返したかとか、気を使っているというような課題なり目標はあるか?
(市長)
そうですね、先ほど申し上げた中小企業振興のことや、待機児童対策になりますが、待機児童対策の難しいところが、もう松山市という一地方自治体の取り組みではなくて、国の方としては平成27年4月スタートで子ども子育て関連三法が平成27年度にスタートするというのが決まっています。
その中で松山市は確かに待機児童0に向けてやらないといけないのですが、やはり二重投資は避けなければいけないと思います。
だからと言って何もしない、手をこまねいている訳ではなくて、やれる方策を取っていくことが大事だと思っています。

今年は松山市の南部・西部での待機児童対策を強化する必要がありましたので、なんとかできることはないのかということで、味生保育園とつばき保育園の二カ所は、測りますと園児一人一人のスペースに余裕があったので仮設園舎を造らせていただいて、待機児童対策をさせていただきました。
これからも松山市でできることはないかというのを常に考えながら待機児童0へ向けての取り組みを強化して行きたいと思っています。

【職員の不祥事】
(質問)
今年一年を振り返ると、職員さんの不祥事もあったと思うが、それについて市長の立場として、どう感じているかという点と、さまざまコンプライアンスの研修などをされているが、来年さらに改善していくためにどのように取り組んでいきたいと思われているか?
(市長)
職員の不祥事については、さまざま策を講じている中で、例えば先日、消防職員の件がありましたが、特に先日思いましたのは、全職員一丸となって不祥事撲滅に努めている中で、ああいう不祥事が起こってしまったのは大変残念に思います。
私自身憤りを感じますし、悔しいなと思います。

今、これはどこの企業でもそうかもしれません、世の中としてかもしれませんが、コミュニケーションが大変不足している時代だなと感じています。
コミュニケーションを増やすことによって不祥事の芽に気付くこともあると思いますので、松山市は課長・企画官・部長という構造ですが、企画官(副部長)に、コンプライアンスの指導員という役目を持たせて、よりコミュニケーションを取るようにしていきました。

これからも不祥事が起こったならば、すぐに対処していくというのが私のやるべきことだと思いますので、そのようにしていきたいと思っています。
追加になりますが、第三者の力も借りてやっていきたいと思っています。確かに難しいところはあると思います。私が感じますのは、やはり職員もそれぞれ自分のことや家族のことも考えるでしょうから、家で悩みを抱えていても、例えば、直接の上司に打ち明けるだろうか、これは皆さまの会社なり、企業団体でもそうなのかもしれませんが、なかなか直属の上司に打ち明けるかと言うと、出世に影響するのかとか、そういうことも考えるかもしれません。
ですので、思考停止になるのではなくて、常に何か対処できることはあるのではないかということを考えて、時には第三者の力も借りながら進めていきたいと思っています。

(質問)
第三者というのは、どういった?
(市長)
例えば、カウンセラーとか心理的なことを専門とされている方がいらっしゃいます。そういった方にも加わっていただくなどといったことを私個人としては考えています。
(質問)
カウンセラーの方と不祥事防止は、どのような関係があるのか?
(市長)
やはり、打ち明けることによって、これはこう対処してはどうかなど、アドバイスもいただけると思いますし、あくまでも今、思い浮かんだのでカウンセラーと言わせていただいたのですが、これは実務をする人間とどのようなことができるのかを考えないといけないと思っています。
(質問)
恐喝未遂事件に関して内部調査が出たが、それに関して今はどのような状況か?
(市長)
現在調査中と聞いています。そして、できるだけ早い時期に調査を終えたいと思っています。

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