公共下水道管きょの長寿命化・耐震化(管更生工法)
更新日:2023年7月24日
公共下水道管きょの長寿命化・耐震化(管更生工法)
耐用年数を経過し、老朽化した下水道管きょ(鉄筋コンクリート管は標準耐用年数が50年とされています)は、傷んだ状態で放置しておくと、地下水の浸入や土砂が管内に入り込むなどによって、道路が陥没するといった重大な事故が発生する恐れがあるため、対策が必要です。
その対策方法として、新たな管を道路に敷設する「敷設替え工法」がありますが、道路を掘削することによる周辺への影響が大きいことや、道路には下水道管以外の地下埋設物も存在するため、管を埋設するスペースが無いといった工法上の課題があります。
そこで、道路を新たに掘削することなく、管きょの長寿命化や耐震化を図る手法として、既存のマンホールを活用して行う「管更生工法」があります。
管更生工法の流れ
事前処理
既設管内は、モルタルや油の付着、木の根の侵入、取付管(宅内への分岐管)が本管内に突き出しているといった状況等が確認される場合があります。
よって、管更生を実施する前にそれらをきれいに取り除く「事前処理」を行います。
取付管の突き出し状況(処理前)
取付管の突き出し状況(処理後)
管更生材の管内への引き込み
事前処理完了後、管更生材を既設マンホールから管内へ引き込みます。
引き込み後、更生材を管内で膨らませて硬化させます。
管更生材の管内引き込み状況(例)
管更生材の管内での硬化状況(例)
管更生施工後の管内状況
施工前は管きょの内側の劣化が確認されましたが、施工後は管更生材が管の内側に付着・硬化され、強度の強い新たな管に生まれ変わりました。
この管更生工法により、管の経過年数等の観点から優先順位を設定して、管きょの長寿命化・耐震化を進めています。
施工前の状況
施工後の状況
お問い合わせ
下水道管理課
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電話:089-948-6956