下水道用語集
更新日:2023年9月19日
ここでは,下水浄化センターのホームページに掲載されている下水道の用語について解説します。
- 全体計画
長期的な人口の推移等、今後およそ20~30年間での区域内の状態を総合的に判断して定めた基本計画のこと。法令等で定めるよう規定されてないが、事業計画に記載されるため必須である。事業年度(目標年度):令和18年度
- 事業計画
下水道法(以下、「下法」)上の事業計画、都市計画法(以下、「都計法」)上の事業計画の2種類があり、一般的に事業計画と呼ばれるものは前者。全体計画に定められた施設のうち、5~7年間で実施する予定の施設の配置等を定める計画のことで、公共下水道を設置しようとするときは、あらかじめ事業計画を定める必要がある(下法第4条第1項)。事業年度:令和5年度
- BOD
生物化学的酸素要求量の略。下水の汚泥を分解してきれいな水にするために,微生物の力をかりています。この微生物が,呼吸したり増殖したりするために必要な酸素の量をBODといいます。
- COD
化学的酸素要求量の略。廃水の汚濁を示す指標のひとつです。数値が大きいほど水が汚れています。
- SS
浮遊性懸濁物質の略。下水の中で,水に溶けずに粒状になっている汚れのことです。
- T-N
無機性窒素と有機性窒素をあわせた全窒素のこと。水をきれいにするには下水中の窒素を取り除くことが必要とされているため,指標としてT-Nを計測しています。
- T-P
全りんのこと。窒素と同様に,水をきれいにするには下水中のりんを取り除くことが必要とされているため,指標としてT-Pを計測しています。
- ステップ流入
浄化センターでは,下水をきれいにするために微生物の力をかりています。その処理を行う場所をエアレーションタンクといいます。通常このタンクには1か所から下水が流入するようになっていますが,下水をよりきれいにするために,槽の数を何段かに分けるなどして,数か所から下水を流入させる方法があります。これをステップ流入といいます。
- 硝化脱窒法
エアレーションタンクを2槽に分け,微生物の力をかりて下水中の窒素を取り除く方法です。2槽をそれぞれ硝化槽,脱窒槽といいます。
北部浄化センターの場合は,3段のステップ流入と,硝化脱窒法を併用しているため,エアレーションタンクは合計6つの槽に分かれています。
- 標準活性汚泥法
下水をきれいな水にするために,いろいろな処理方法があります。その中でもっとも標準的な方法で,日本の処理場ではほとんどこの方式を採用しています。この処理法ではSSは減らせますが,窒素やリンを取り除くことができないため,徐々にステップ流入式硝化脱窒法などの高度処理を採用するところが増えています。
お問い合わせ
下水浄化センター
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