平成24年5月8日 成育コミュニティ・ボランティアの活動に関する協定書の締結

更新日:2012年5月18日

  • 日時  平成24年5月8日(火曜日)午前11時から
  • 場所  本館3階第1会議室
  • 記者数  17人

議題 

  • 成育コミュニティ・ボランティアの活動に関する協定書の締結

会見内容

(市長)
 本日の議題、「松山市・松山市教育委員会と松山赤十字病院による成育コミュニティ・ボランティアの活動に関する協定書の締結」について説明をさせていただきます。
 「成育コミュニティ・ボランティア」は、昨年開催されました、「医療と教育の連携フォーラム ~市長との3000人タウンミーティング~ 」で、主催者の松山赤十字病院成育医療センターから提案されたもので、医療や教育の支援活動を行うボランティアを意味しています。
 「成育コミュニティ・ボランティア」として活動するには、松山赤十字病院で認定を受ける必要があり、認定を受けるには10回の講座を受講しなければなりませんが、この度、松山赤十字病院として、その第1期生の養成が終了しております。
 この「ボランティア」が補助者として、医療現場や教育現場で活動することにより、医師や教師が本来の専門知識や技能を十分に発揮できるとともに、事務などの負担軽減にもつながるものと期待しております。
 こうした「ボランティア」が医療と教育の連携を行うというのは、全国初の取り組みであります。今回、モデル校として東雲小学校を指定し、医療と教育の連携を図れる運びとなり、本日、午後1時30分に私と教育長、そして松山赤十字病院長の三者による協定書の締結式を行うことになりました。
 なお、詳細につきましては、締結式におきまして、お知らせしますので、よろしくお願いします。
 以上で、本日の議題の説明を終わります。

(質問)
 協定書の締結によって、どのような効果を得られると考えているのか。
(市長)
 大変忙しい教育と医療の間に立つボランティアを育成することについて、昨年、松山赤十字病院の小谷副院長からお話を聞きました。これは、全国初のモデルだと聞いておりますし、大変ありがたいと思っています。これによって、教師の負担軽減が図られ、子どもと関わる時間が増えるのではないかと想定しています。また、教師がより専門性を発揮することによって、子どもたちの健全な成長が期待されますし、ボラティアはコミュニケーションの訓練も受けているということですから、子供たちのコミュニケーション能力の向上にもつながるのではないかと期待しています。
(質問)
 全国で子どもたちが被害者となる交通事故が多発しているが、市として通学路の安全対策を講じる予定はあるのか。
(市長)
 本当に痛ましい事故が相次いでいます。このような事故が起きないよう、これからも関係機関と連携・協力しながら、安全確保に全力を尽くしていきたいと思います。
 昨年の11月29日にスクールミーティングで浮穴小学校に行きました。このときは「浮穴の未来を考えよう」というテーマで、小グループの話し合いがあり、その中で、通学路に危険な場所があるという話が出ました。確認してみると、そこには地元の水利組合が管理している水路がありまして、暗渠にすれば道路幅が広がるのではないかと考え、その場で関係部局に対して整備を検討するよう指示しました。
 その後、地元の水利組合の同意を得られることになりましたので、できるだけ早くこの通学路を広げるように動いています。市民の安全・安心が第一、特に少子高齢化の時代でありますから、子どもの笑顔は何物にも代えがたいものです。
 このように、危険な場所を見つけたら、できるだけ早く手を打つことが我々の仕事だと思っています。また、4月下旬には、教育長名で通学路点検の通達を各校長宛てに出しています。

(質問)
 点検後の対策はどのようなものが考えられるのか。
(市長)
 限られた予算の中でというのが常に前置きになってしまいますが、できる限り安全を守る対策を講じていきたいと思います。ガードレールをたくさん設置したら良いのではというお話があるかもしれませんが、民家の出入り口によってガードレールができない場所もあります。
 地元の方、特に子どもさんにできるだけ参加していただいて、校区ごとに安全マップ「ヒヤリマップ」というものを作りたいと思っています。
 昨年、金沢に出張したときに、自転車と歩行者のまちづくりで大変有名な方がいらっしゃいまして、その方とお会いする時間を作っていただき、いろいろな意見交換をさせていただきました。その方から教えていただいたのは、子どもたちを含む地域の方々が、歩いて危険な場所をチェックする方法です。子どもと大人の目線は違いますから、子どもだから感じる危ない場所もあるそうです。このときは、大人の意見によって子どもの意見が消されてしまわないように、子どもにもあえて地図を一枚ずつ渡すそうです。子どもの意見を取り入れた安全マップの作成という良い取り組みですから、まず、モデル地区において実施し、これをできる限り広げていきたいと思っています。
(質問)
 出来上がった地図や課題を基に対策を講じるのか。
(市長)
 はい。限られた予算となりますが、できるだけ早く対応します。
(質問)
 ゴールデンウィーク中の道後温泉入浴客数が減少したようだが、その原因についてどのように考えているのか。
(市長)
 昨年は、高速道路や本州四国連絡橋の高速道路割引制度が間もなく終了する時期でしたから、駆け込み需要的な利用が激増していました。また、しまなみ海道と松山自動車道の交通量が過去最多でしたから、愛媛県の行楽地は一昨年を大きく上回る人出でした。昨年と一昨年との比較では、全体で7ポイント上回る結果というデータが出ています。

(質問)
 観光PRにかなり力を入れ始め、JRとの連携がスタートした中での今回の結果について見解を聞きたい。
(市長)
 まだまだやるべきことはあると思っています。県外の方も多くお招きしたいと思っていますが、高速の割引も終了しましたし、ガソリンの価格も高騰しています。以前は90円台のときもありましたが、今の価格は140円から150円ですから、ガソリンを満タンにしようと思うと、50リットルであれば2500円から3000円くらい負担が増えることになります。おかげさまで道後温泉は全国に知られていますので、県外から来られる方も多くいらっしゃいますが、これだけガソリンが高いと、足が鈍ってしまう方もいらっしゃると思います。
 しかし、下を向いていても始まらないので、「瀬戸内・松山」構想をますます知っていただくなど、いろいろな魅力アップにつなげていきたいと思っています。
(質問)
 今週末、台湾からジャイアント社の劉(りゅう)会長が来県され、サイクリングの場所として、しまなみ海道が注目されるが、松山市としても何か考えていることがあるのか。
(市長)
 これからの観光でポイントとなるのがサイクリストの方々です。今回、私も県庁から風和里(ふわり)まで会長さんと一緒に自転車で走らせていただきます。
 私は、時間が取れたときに堀江から粟井坂まで歩くことがありますが、この海沿いの風景は素晴らしいと思いますし、海水の透明度も高いです。また、砂浜の海岸もある第1級の資産だと思っています。このような場所をサイクリストの方々にも楽しんでいただけるような取り組み、もっと松山を楽しんでいただけるような仕組みづくりを検討するよう指示したところです。

(質問)
 具体的にどのようなことを考えているのか。
(市長)
 海岸線のサイクリングロードを整備できればと思っていますが、ある程度の長さが必要ですから、コストが相当かかるものだと思っています。これもやはり限られた予算の中でということになりますが、サイクリストに来ていただけるような取り組みをいろいろ検討したいと思っています。事業には短期でできるものや中期、長期の時間がかかるもの、費用の大小などいろいろありますので、総合的に判断して、できることを実施していきたいと思っています。
 昨年、コグウェイ四国という外国の方々も多数参加したイベントがありましたが、外国の方から「四国はサイクリストの聖地だ。大変、走りやすい」という声もいただきましたので、少し自信が持てました。
 また、先般、ベルギーでファン・ロンパイ理事長とお会いしたときには、ヨーロッパからの観光客も取り込んでいきたいと思い、EU欧州委員会の観光責任者の方々と意見交換する時間を作っていただきましたが、その中では、ヨーロッパの方々は何か体験できることを欲していると話がありました。
 今、松山市は広域観光を打ち出しています。例えば、お隣の砥部町で砥部焼の体験、しまなみ海道でのサイクリングなど、体験ができる観光プランです。これからは、例えば、関連の事業者さんにお願いして、サイクルトレインを導入し、松山・今治間を移動していただくことなど、松山市で連携してできること、いろいろな方策を打ち出していきたいと思っています。
(質問)
 本日の午前中、市立中学校の教師が逮捕されたが、所見を聞きたい。
(市長)
 今、初めて聞きましたので、コメントのしようがありません。教師は多感な成長期にある子どもたちと接する大事な仕事ですから、事実であれば、大変残念です。
(質問)
 容疑が女子生徒に対する強制わいせつということだが、感想を聞きたい。
(市長)
 容疑が事実であるならば、大変残念です。
(質問)
 今後、どのような対策を講じる必要があると思うのか。
(市長)
 生徒たちに少なからず動揺があると思いますので、集中して授業が受けられるように、教師や学校関係者がしっかりとした体制をとってほしいと思います。

(質問)
 逮捕されたことを知らなかったのか。
(市長)
 はい。逮捕については聞いていません。
(質問)
 経緯やこれまでの教育委員会の対応については、報告を受けているのか。
(市長)
 はい。
(質問)
 教育委員会の職員に対して通達を出すことなどを考えているのか。
(市長)
 政治家が教育現場に対して直接関与しないために教育委員会があります。教育については教育委員会に任せているところです。
(質問)
 同じ公務員という見方をする人もいると思う。身内の職員に対して通達は出す予定はないのか。
(市長)
 基本的に、市長部局と教育委員会は別と考えていますので、特に予定はありませんが、次の議会に向けて、コンプライアンスに関する対策を進めていますので、今、進めていることをしっかりと行っていきたいと思っています。

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