平成24年7月10日 りっくる10年祭について

更新日:2012年7月19日

  • 日時  平成24年7月10日(火曜日)午前11時から
  • 場所  本館3階第1会議室
  • 記者数  16人

議題

  • りっくる10年祭について

会見内容

(市長)
 それでは、まつやまRe・再来館(リサイクルカン)、愛称:りっくるの開館10周年記念イベント「りっくる10年祭」の開催について、説明いたします。
 本市の環境教育拠点として、平成14年7月に開館したりっくるは、本年7月7日に開館10周年を迎えました。
 りっくるは、平成11年、「みんなのまつやま夢工房」という市民主体のワークショップにおいて、リサイクルの啓発施設が必要ではとのご提言をいただき、その後、夢工房のメンバーと松山市で協議を重ね開館したもので、まさに市民と行政との協働により実現した施設です。開館以降、多くの市民の皆さんにご来館いただいており、本年3月末での来館者総数は、およそ16万人に上っています。
 こうした節目を迎え、環境啓発の発信拠点として、さらに市民の皆さんに親しんでいただくため、来る7月28日の土曜日に「りっくる10年祭」を開催することにいたしました。
 その内容は、まず、「エコフレンドシップ協定」の調印式を行います。これは、姉妹都市であるドイツ フライブルク市の環境施設「エコステーション」を運営するNGO「BUND(ブント)」と本市の「りっくる」を運営するNPO法人「ふれあいエコクラブ」、そして、「都市環境学習センター」を運営するNPO法人「愛媛生態系保全管理」の三者が、両市の環境教育の充実を目的に調印するものです。
 また、継続して事業の展開が図られるように、フライブルク市のサロモン市長と私が後見人として、協定書に署名いたします。
 このほか、今回は、「エコステーション」館長ベルクマン氏をお招きし、「りっくる」、「都市環境学習センター」そして「桑原中学校」において、ハーブ園を造り、様々なハーブを植えつけるとともに、フライブルク流の環境教育講演会を開催します。ハーブを使った環境教育は、フライブルクのエコステーションで実践されているもので、ハーブという植物を通して、自然から受ける恩恵を知り、自然の大切さや探究心などを学び育むことができることから、本市でも導入することにしました。
 ハーブ園が本市とフライブルク市の環境分野での連携の架け橋となり、フライブルクの環境教育を知っていただくとともに、体験型学習の場として、環境保全意識の向上に活用していきたいと考えています。

 また、展示コーナーでは、「衣・食・住によるエネルギーの効率化」をテーマにリサイクル衣料・地元野菜・リサイクル家具の販売コーナーを設置するなど、日常生活の中からエネルギーの効率的利用を学ぶことができるようにしています。
 その他、当日は、大人から子どもまで、楽しむことができる体験型エコ講座を多数開催し、資源の有効活用の大切さを学んでいただきたいと思っています。
 今後におきましても、まつやまRe・再来館では、来館された皆さんが日常生活の中で環境に配慮した新しいライフスタイルを見つけ出せるような事業の充実に努めますとともに、様々な取り組みを通して「りっくる」の魅力をさらに発信し、より多くの皆さんにご利用いただくことで、持続可能な低炭素社会の構築につなげてまいります。
 以上で、説明は終わりますが、詳細につきましては、記者会見後に担当部局から説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(質問)
 エコフレンドシップ協定によって、松山からもフライブルクに行き講演などを行うことはあるのか。
(市長)
 エコフレンドシップ協定の効果につきましては、相互に情報交換を図ることで、新たなプログラムの創設につながると思いますし、また、理念などを吸収し、松山市民の環境教育の発展につながると考えています。さらに、環境面だけではなく、国際面での交流も図ると同時に、委託先であるNPO法人という市民団体育成にもつながると考えています。
(質問)
 太陽電池関連産業のエヌ・ピー・シーが経営難から早期退職者を募集しているとのことだが、感想を聞きたい。また、会社側からはどのような説明があったのか、今後、市として退職者の再雇用等どのような対応をするのか。
(市長)
 7月6日の金曜日にエヌ・ピー・シーの副社長が市役所に来られて説明された内容は、担当部長を通じて把握しています。
 希望退職者の人数は確定していませんが、松山工場は国内唯一の製造拠点ですから、退職者は少なくないと思われるため、非常に残念です。
 これは世界的な市場の冷え込みによる止むを得ない措置であると思われますが、できる限り最小限の措置に抑えてもらいたいと思います。そして、労働者の立場に立った誠実な対応をしてほしいと要請しました。
 また、一刻も早く経営を立て直して、これ以上の雇用喪失を防ぎ、将来的には新規雇用を再開できるようお願いしました。必要であれば、関係機関等と連携しながら、退職者の再就職に向けた支援なども行いたいと思っています。
(質問)
 市道のはみ出し看板などの占用物の現状と占用料の徴収について、今後の方針を聞きたい。
(市長)
 今回の調査は、一番町通りから千舟町通りまでの看板等、市道上の占用物件が集中している中心市街地エリアの所有者調査を行っているところです。送付先はビルの所有者であり、看板等の物件ごとに所有者を記入して返送してもらう方法で調査を行っています。目的といたしましては、安全・安心な道路空間の確保と、現在許可を受けて占用料を支払っている人との不公平感の是正です。

(質問)
 看板など占用物の現状をどのよう認識しているのか。
(市長)
 これについては、あまり詳しくありませんので、はっきりとしたことは申し上げられません。
 これまでの啓発でいいますと、平成22年度に広報まつやまに掲載しまして、看板業者へ文書を送付しています。また、道路工事などを行う際に警察で道路使用許可を取られる人に対して、占用許可申請についても文書で周知を行っているところです。
 先ほど申し上げた、安全・安心な道路空間の確保と現在許可を受けて占用料を支払っている方との不公平感の是正のために行う事業でありますので、ご理解いただきたいと思います。

(質問)
 産業廃棄物処分場の行政代執行について、多額の公金を投入することについての感想と市の責任について聞きたい。
(市長)
 全量撤去となりますと、莫大な費用がかかると考えられますが、市民の安全・安心を優先しまして、必要な対策を検討していきます。
 平成13年度以降、住民の方からの苦情については、その都度、口頭指導、文書指導を繰り返してきているのが現状です。
 行政としては法にのっとり許可を行ってきたところです。基本的には、不適正処理の責任はレッグにありますので、法に照らして必要な指導や助言を適宜行ってきました。今後も継続していきます。
(質問)
 公金を1億5千万円投入することについてはどのように考えているのか。
(市長)
 限られた予算の中で、多額の費用を投入するのは誠に厳しいことではありますが、やはり、市民の安全・安心が第一ですから、市民の安全・安心を優先して、必要な対策を検討していきます。
(質問)
 市長の出張旅費について住民監査請求が提出されたとのことだが、市長自身は知っているのか。
(市長)
 はい。
(質問)
 内容について感想を聞きたい。
(市長)
 昨日、住民監査請求が受理されたとのことですが、立場上コメントすることはありませんが、指摘されていることについては、今後の監査状況を見守りたいと思っています。
 ただし、台湾側からの案内では、旅費を負担するという申し出はなかったと理解しています。実際、台湾側からの旅費支給は受けていません。
 現地での夕食会は台湾側からの招待でありまして、旅費の内の夕食の食事代については、私に支給された旅費202,600円から除外されています。
 最終的には監査の判断ですが、私の出張旅費について、市の予算で適正に執行していますので、請求人のいう「不当な旅費の詐取」には当たらないと考えています。
(質問)
 先日、わがまちメールに入れ墨のある人の道後温泉利用について禁止していない旨を回答していたが、入れ墨のある人が迷惑行為をしなくても、威圧感を感じることもあると思うが、考えを変えるつもりはないのか。
(市長)
 確かに第一印象として、恐怖や威圧感を感じることはあるかも知れませんが、入れ墨があることだけをもって、利用を禁止するという対応はできないと理解しています。

(質問)
 ゴルフ場や公衆浴場では一般的に利用を禁止しているところが多いが、民間よりも遅れているとは感じないのか。
(市長)
 わがまちメールが来たときに、担当と話をして、そういった理解や状況を知った所です。
(質問)
 観光施設としてマイナスだと思わないのか。
(市長)
 入れ墨があるけれども、更生している人もいると思いますので、入れ墨があるだけで利用を禁止することは、なかなかできないと思っています。確かに市民感情として入れ墨がある人がいると、怖い人ではないのかと思うことは理解できます。
(質問)
 神戸の須磨海岸では、入れ墨がある人は入場禁止とする罰則を含めた条例があるが、そのような対策を講じる考えはあるのか。
(市長)
 道後温泉本館は松山市が営業している温泉ですから、他都市の事例も研究したいと思います。逆に皆さんからの意見も聞いてみたいと思いますが、どのように感じていらっしゃいますか。
(記者)
 個人的にはスーパー銭湯が好きでよく行きます。市内で利用を禁止していない所が何箇所かありますが、昔サウナで10人くらいに囲まれたことがありますが、これは怖かったです。それが普通だと思います。
(質問)
そのような状況になったら、市長は困らないのか。
(市長)
 そういう状況になったことがありません。
(質問)
 副市長人事について、臨時議会を開催する予定はあるのか。人選はどこまで進んでいるのか。
(市長)
 今は人選の段階です。まだ、人選の段階でありますから、議会に提案する段階ではないと思っています。また、言える段階になりましたらお知らせします。
(質問)
 現時点での臨時議会開催の可能性はあるのか。
(市長)
 臨時議会の開催は議会との協議も必要になりますので、私の考えだけではお答えすることはできません。
(質問)
 9月定例会までに決めれば良いと考えているのか。それとも、臨時議会を開催してでも早急に決めるべきと考えているのか。
(市長)
 できるだけ早くとは思っていますが、まだ人選中という段階なので、議会に提案する段階ではないということです。
(質問)
 臨時議会を開催してでもという強い思いがあるのか。
(市長)
 人選がまとまれば、次の段階に進めるかと思いますが、まだ、その段階ではないということです。

(質問)
 一刻も早く2人体制に戻したいと考えているのか。それとも、1人であっても、まだ大丈夫だという考えなのか。
(市長)
 人口が50万人を超える四国で一番大きな都市である本市の規模や、旧松山市だけではなく、旧北条市、旧中島町を含めたエリアの広さ、また、特定プロジェクト等さまざまな仕事がありますので、1人体制はかなり厳しいと感じています。
 現在、内部の事務の監督など2人で担当していたものを、山口副市長だけで行っています。もちろん仕事は内部の監督だけではありませんから、2倍以上の負担を山口副市長にかけていますので、2人体制は継続したいと思っています。
(質問)
 早く2人体制にしなくてはいけないと思っているのか。
(市長)
 はい。できるだけ早く決めたいと思っています。
(質問)
 人選はどの程度進んでいるのか。
(市長)
 皆さんの会社でもそうだと思いますが、人事のことについて途中経過は公表しないと思います。これについてはコメントできません。
(質問)
 候補者は何人かいるのか。
(市長)
 候補者は幅広い中から選んでいます。
(質問)
 何人かピックアップしているのか。
(市長)
 もちろん、ピックアップはしています。
(質問)
 候補者が何人かいるのか。
(市長)
 はい。
(質問)
 松山市内工場貯蔵室の事故について、所感を聞きたい。
(市長)
 詳しくは存じ上げないのですが、2人の尊い命が亡くなったことは大変痛ましいことです。いかなる場合においても、大事な命が失われることがないように、しっかりと体制をとっていただきたいというのが感想です。
(質問)
 安全管理上の問題があったといわれているが、市として安全管理の徹底を求めることは考えているのか。
(市長)
 松山市もいろいろな作業をするところがありますので、安全管理についてはこれまでにも対策を講じています。これからもそれらを継続していくことになります。
(質問)
 具体的に考えていることはあるのか。
(市長)
 例えば松山市の場合ですと、ごみ処理場や給食の調理場もありますし、作業をするところは多くありますので、引き続き安全管理に努めます。
(質問)
 福山市ホテル火災のときは、いろいろと動いていたが。
(市長)
 ホテル火災の場合は、消防と建築指導課に権限がありますから、もちろん動きます。

(質問)
 入れ墨のある職員がいた場合の処分はどのように規定されているのか。
(市長)
 松山市では市長へメールを送れるようになっていますので、大阪での問題が出てから、いろいろな意見が寄せられましたが、電話やはがきでも、今のところ市の職員で入れ墨をしているのを見たという報告はありませんので、そのような調査をするという予定はありません。
(質問)
 大阪市では市職員の親族が生活保護を受給しているということが報道されたが、松山市では調査するのか。
(市長)
 私は市長として市職員を管理する立場や福祉部門、税部門を管理する立場など、さまざまな立場を併せ持っており、それらを踏まえた上で、お答えをさせていただきます。
 「生活保護受給者の扶養親族が市職員であること」につきまして、生活保護受給者の2親等以内である松山市職員は21名いるとの報告を福祉事務所から受けています。
 扶養義務者に一定の収入があったとしても、例えば「生活保護受給者の連帯保証人として債務を肩代わりしている」、「絶縁している」など、個別の事情がありますので、生活保護受給者の親族に公務員がいること自体が問題であるとは考えていません。
 また、生活保護の実施においては、扶養義務者の職業、収入等を税務担当部局やその他関係機関へ照会しまして、適正かつ厳正な保護の決定に努めており、扶養義務者が公務員であるからといって、より厳しくとか、より甘く対応するということは一切ありません。

(質問)
 入れ墨には昔の暴力団がしているようなものや、最近の若者のファッションとしてのものもあるが、市長の個人的な好みとして見解を聞きたい。
(市長)
 あくまでも個人的な話ですが、私は昔人間なのか、親から与えられた自分の体にわざわざ傷を付けるのはいかがなものかと思っています。かなり痛いとも聞いていますし、よほどの思いがあって入れているのだろうと思います。
先ほど、生活保護のことで市長はさまざまな部門を統括していると話をしましたが、道後温泉本館のことでも、やはり人権上の問題も考えなければならないと思っています。
 確かに、私の子どもの頃は銭湯に行くと、入れ墨のある人がいて怖いなと思ったこともありましたが、例えば入れ墨があっても更生していて、迷惑をかけるような人ではなく、逆にお風呂で走っている人を注意するような人もいると聞いたことがあります。
 民間ではなく松山市が運営している道後温泉本館ですから、人権の面も配慮しなければならず、そこが難しいところだと感じています。入れ墨がある人の周囲に迷惑をかける言動に対しては、特別に看過するのではなく、道後温泉の職員がこれまでも粘り強く接しています。
(質問)
 入れ墨に対する苦情や問い合わせはどのくらいあるのか。
(市長)
 わがまちメールはすべて市長のところに上がってくる仕組みになっています。大阪の事例があってから、はっきりとした数は覚えていませんが、1,2件あったと思います。
(質問)
 苦情が相次いでいるという状況ではないということなのか。
(市長)
 はい。
(質問)
 大飯原発の再稼働により四国の節電目標が7パーセントから下がるようだが、市の取り組みは変更するのか。
(市長)
 市民には7パーセントから下がっても分からないと思いますので、節電に努めていただくというスタンスは変わりません。
(質問)
 市役所内部では今夏にさまざまな対策を講じていると思うが、変更することはあるのか。
(市長)
 市役所の中でも分からないと思いますので、引き続き節電に努めていきます。
(質問)
 分からないとはどのような意味なのか。
(市長)
 知るすべがないということです。例えば、市役所の中で一昨年と比べて今日は5パーセント削減できていますとか、そのような数値は分からないという意味です。

(質問)
 目標が下がっても姿勢を変えないということなのか。
(市長)
 そうです。一旦緩めると大いに緩むものだと思いますし、節電できればできるほど計画停電などの事態を避けられますから、節電をこれからもお願いするという思いです。
(質問)
 分からないというのは、この時点で何パーセント節電できているのか分からないから、緩めることなく節電をお願いしたいということなのか。
(市長)
 そうです。
(質問)
 1カ月経てばどのくらいの電力を消費したが分かると思うが。
(市長)
 随時のことです。毎日過ごしている中で、例えば市役所に来ていて、今日市役所は何パーセント節電できているとか、家で過ごしていて今日は何パーセント節電できているとかはなかなか分からないと思います。常に分かるのであれば話は別ですが、知る方法はないと思いますので、できる限りの節電をしてもらおうと思っています。
(質問)
 大飯原発再稼働に対する感想を聞きたい。
(市長)
 特別な感想はありません。
(質問)
 6月定例会で4つの会派が議員報酬削減条例を出しすべて否決されたが、所感を聞きたい。
(市長)
 ご存じのように二元代表制でありますので、議員さん同士でよく話をしていただくことが大事で、首長が口出しすべきではないと考えています。
(質問)
 首長の報酬削減の動きが全国で広がっていることについてはどう思っているのか。
(市長)
 公務員は働かないと以前言われましたが、松山市は人員削減を行い、仕事をする体制にしてまいりました。例えば、中核市は全国に41市ありますが、職員数は少ない方から4番目です。消防職員を入れるか入れないかという議論もありますが、消防職員を除くと、41市中2番目に少ない職員数になります。これからも仕事をするという体制でいきたいと思っています。
 また、松山市は平成17年から特別職の給与の削減をしていますし、さらに給料を下げることは、現時点では考えていません。
(質問)
 市議会の報酬審議会の開催が長く行われていないが、審議会を開催する予定はあるのか。
(市長)
 市長も議員の報酬も中核市の中では高い方ではありませんから、今のところ開催する予定はありません。

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