学校歯科保健
更新日:2023年3月22日
【松山市の傾向】
● 小学生は全国平均よりむし歯が少し多い
● 中学生は全国平均よりむし歯が少ない
● 小中学生は、年齢が高くなるほど歯垢がたくさん付着している者が増え、歯肉炎の者も増えている
小中学生の歯と口の健康
むし歯の状況
令和4年度12歳児の一人平均むし歯等の数は0.40本で、全国平均より少ない状況です。
また、年々減少傾向です。
(むし歯等には未処置のむし歯、むし歯が原因で抜いた歯、むし歯を処置した歯が含まれます。(すべて永久歯))
小学生、中学生ともに半数以上はむし歯がありません。
小学生の約19%と中学生の約10%に、治療していないむし歯があります。
歯垢と歯肉の状況
歯垢の付着が多いほど歯肉の炎症はひどくなっています。
小学生はコロナ禍に歯肉の状況が悪くなりましたが、歯みがき巡回指導や昼食後の歯みがきを再開したところも多く、コロナ禍以前の状況に戻りつつあります。
しかし、中学生の昼食後の歯みがき実施率は令和元年度の90%から55%まで低下しており、食後に歯をみがく習慣をなくした生徒が増えたせいか、歯垢の付着状況、歯肉の状況ともに悪化しています。
取り組み
歯みがき巡回指導
歯科衛生士が、松山市立各幼稚園・小学校・中学校で、生涯にわたる歯・口腔の健康づくりのための必要な歯科保健知識や正しい歯みがき方法等の歯科健康教育及び指導を行っています。
また、歯垢を赤く染め出し、歯みがき判定を一人一人に行い、AAA(完璧)・AA(とてもきれい)・A(きれい)・B(もうすこし)・C(がんばろう)のハンコを健康手帳に押します。良い判定をもらおうと、児童生徒は歯みがきを頑張っています。
給食後の歯みがき実施
松山市立各小中学校は、給食後の歯みがきを推進しています。その一環として、『「手洗い・うがい・歯みがき」推進ソング~元気で笑顔~』に合わせた歯みがき映像を作成しました。各小学校では、この映像に合わせて給食後に歯みがきをしています。
むし歯の多い児童・生徒への個別歯科保健指導とフッ化物歯面塗布
定期歯科健康診断結果から、松山市歯科医師会が設けた判定基準(未処置のむし歯の数など)をもとに学校歯科医が、むし歯がたくさんできやすい傾向にあると判断した児童生徒のうち希望者に、歯科衛生士が個別で歯科保健指導を行い、フッ化物歯面塗布(年1回)を行って歯科受診を勧奨しています。
生活習慣を見直し、歯みがきの技術を取得させることを目指しています。
お口の健康優秀賞
定期歯科健康診断の結果と生活習慣から、口腔の健康の保持増進に継続的に努めている児童生徒を表彰しています。
受賞者は全学年で男子より女子の方が多い。
令和2年度から表彰基準と「よい歯の表彰」の名称を変更して実施しています。
フッ化物洗口
松山市立小学校10校、松山市立中学校2校で実施しています。(新型コロナウイルス感染症予防のため、令和2年度から実施を中止している学校あり)
口腔内疾患対策研究
3か年の調査研究の指定を受けた小学校2校が、家庭・地域と連携して、実態調査を含む様々な取組みを行い、生涯にわたって健康の保持増進ができるような児童の育成に取り組んでいます。また、それとともに、学校歯科保健のさらなる充実を図り、指定終了後にも継続できる健康教育の取り組みの基礎を作りました。
【令和2年度~令和4年度モデル指定校】
松山市立さくら小学校
松山市立興居島小学校
参考資料
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お問い合わせ
保健体育課
〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階
電話:089-948-6595
