学校歯科保健

更新日:2024年3月13日

【松山市の傾向】

● 小学生は全国平均よりむし歯が少し多い
● 中学生は全国平均よりむし歯が少ない
● 新型コロナウイルス感染症の発生以前と比較して、小学生で歯肉に炎症のある児童が増えた
● 新型コロナウイルス感染症の発生以前と比較して、中学生は給食後に歯みがきをする生徒が減った

小中学生の歯と口の健康

むし歯の状況

グラフ

令和5年度12歳児の一人平均むし歯等の数は0.43本でした。
松山市の12歳児の永久歯のむし歯は全国平均より少ない状況です。
(むし歯等には未処置のむし歯、むし歯が原因で抜いた歯、むし歯を処置した歯が含まれます。(すべて永久歯))

小学生、中学生ともに半数以上はむし歯がありません。
小学生の17.6%と中学生の8.7%に、治療していないむし歯があります。
全国の小中学生のむし歯のある者の割合は、令和4年度は、小学生37.02%、中学生28.24%でした。

歯垢と歯肉の状況

歯垢の付着に比例して歯肉に炎症が起こっています。
むし歯は減少傾向ですが、歯肉炎はほぼ横ばいとなっています。

取り組み

歯みがき巡回指導

歯科衛生士が、松山市立各幼稚園・小学校・中学校で、生涯にわたる歯・口腔の健康づくりのための必要な歯科保健知識や正しい歯みがき方法等の歯科健康教育及び指導を行っています。
また、歯垢を赤く染め出し、歯みがき判定を一人一人に行い、AAA(完璧)・AA(とてもきれい)・A(きれい)・B(もうすこし)・C(がんばろう)のハンコを健康手帳に押します。良い判定をもらおうと、児童生徒は歯みがきを頑張っています。

令和5年度はライオン株式会社様から小学生用歯ブラシ25000本、中学生用歯ブラシ12000本を寄贈していただき、児童生徒のお口に適した歯ブラシを使用して、歯みがき指導を実施することができました。
松山市立幼稚園の園児には、花王株式会社様に来園していただき、歯みがき教室を実施したあと、園児に歯ブラシを提供していただきました。

給食後の歯みがき実施

松山市立各小中学校は、給食後の歯みがきを推進しています。その一環として、『「手洗い・うがい・歯みがき」推進ソング~元気で笑顔~』に合わせた歯みがき映像を作成しました。各小学校では、この映像に合わせて給食後に歯みがきをしています。

むし歯の多い児童・生徒への個別歯科保健指導とフッ化物歯面塗布

定期歯科健康診断結果から、松山市歯科医師会が設けた判定基準(未処置のむし歯の数など)をもとに学校歯科医が、むし歯がたくさんできやすい傾向にあると判断した児童生徒のうち希望者に、歯科衛生士が個別で歯科保健指導を行い、フッ化物歯面塗布(年1回)を行って歯科受診を勧奨しています。
生活習慣を見直し、歯みがきの技術を取得させることを目指しています。

お口の健康優秀賞

定期歯科健康診断の結果と生活習慣から、口腔の健康の保持増進に継続的に努めている児童生徒を表彰しています。
受賞者は全学年で男子より女子の方が多い。
表彰率が低下した原因は、コロナ禍に給食後の歯みがきができず、食後すぐ歯みがきをする習慣がなくなった児童生徒が増えたためと予想します。
令和2年度から表彰基準と「よい歯の表彰」の名称を変更して実施しています。

フッ化物洗口

フッ化物は、ミュータンス菌の活動を抑制し、歯の再石灰化を促進することで永久歯をむし歯から守ります。また、大人になってもむし歯になりにくい硬い歯をつくる効果があります。
令和5年度は、小学校10校、中学校2校でフッ化物洗口を実施しています。

口腔内疾患対策研究

指定を受けた小学校が、家庭・地域と連携して、実態調査を含む様々な取り組みを行い、生涯にわたって口腔の健康の保持増進ができるような児童の育成に取り組んでいます。また、指定終了後にも継続できる健康教育の取り組みの基礎を作っています。指定校の取組みとその効果を参考にして、他校でも学校歯科保健活動に取り組んでいます。
 【令和2年度~令和4年度指定校】
  松山市立さくら小学校
  松山市立興居島小学校
 【令和5年度~令和7年度指定校】
  松山市立新玉小学校

参考資料

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お問い合わせ

保健体育課

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館2階

電話:089-948-6595

E-mail:kyhotai@city.matsuyama.ehime.jp

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