消防指令システム
更新日:2024年5月14日
市民の方から災害等の119番通報を受け付け、迅速に現場活動を行うことを目的として構築された消防指令システムについて紹介します。
消防指令システムについて
消防指令システムは、松山圏域消防指令センターの運用開始に伴い、令和6年4月に最新のシステムに更新しました。
システムの主な概要は次のとおりです。
消防指令システム全体図
<消防指令システムの概要>
・指令台 7台
・自動出動指定装置
・地図検索装置
・多目的表示盤
・車両動態表示盤
・119番着信表示盤
・支援情報表示盤
・その他装置
指令台
災害、救急等の119番通報を受ける装置で、各署所へ出動を指令し、消防車・救急車へ無線連絡、関係機関等への業務連絡など通信系諸機能を持つものです。大規模災害時など通報が集中する状況ではモード切替により最大28回線の同時着信対応が可能になります。
★(1)~(4)の4画面のフルタッチディスプレイで、直接画面にタッチし、素早い受付操作ができます。
(1)自動出動ディスプレイ
119番受付から事案終了まで、指令管制処理操作の中心を担っています。地図検索装置と連動して、災害の種類・規模・場所から判断して最も効果的な車両を選び出動指令を行います。
指令員の手元に配置し、ペン・タッチによる直感的な操作が主体となります。
(2)地図検索ディスプレイ
自動出動ディスプレイと連携し、災害点付近の地図、各種届出情報、車両位置などの表示を行います。
携帯電話の位置情報などを基に地図画面からの災害点決定をサポートします。
(3)多目的ディスプレイ
車両一覧、病院一覧、一般支援情報などを指令員の要求に応じて表示します。
(4)受付補助ディスプレイ
ペン・タッチによる手書きメモの機能があります。
他台へ手書きで注意喚起等の支援ができます。
多目的表示盤
55インチのマルチ液晶画面が16面あります。表示内容は、災害・救急事案・地図・車両動態・気象情報・医療情報・高所カメラ映像などです。
車両動態表示盤
出動中・出動可能・業務出向などの車両の動態を表示するもので、通信指令室や各署所に設置しています。
119番着信表示盤
119番着信中の管轄エリア、回線種別と、回線状態(着信中、話中、保留中)を表示します。
支援情報表示盤
気象情報や災害・救急件数などの指令管制上の必要な情報を表示しています。
その他装置
(1)車両動態位置管理装置
現場隊員が必要とする指令や地図、現場までの最短ルート、傷病者などの様々な情報をリアルタイムに出動車両の中で受信して表示することができます。
さらに、建物の出入口を地図上にラインで表示し、入口までの最短ルートを的確にナビゲートします。
(2)駆け込み119番通報装置
駆け込み119番通報装置
支署・出張所の入り口に配置され、職員が不在になっている時に、直接、指令台と連絡がとれるもので、ただちに近くの消防車・救急車を要請することができます。
(3)指揮支援タブレット
消防指令システムと情報の連携が可能な端末で各指揮車に配備しています。文字や画像・動画情報を共有することができます。