わがまちメール 医療現場に「心の通うぬくもり」を取り戻して

意見の内容

 突然のお便り、失礼いたします。私は松山市内に住む一市民です。
 本日は、コロナ禍以降も多くの市内病院で続いている厳しい「面会制限」のあり方について、どうしても市長に届けてほしい切実な思いがありメールをいたしました。
 私には、孫(私の子供)の誕生を誰よりも楽しみにしていた父がいます。しかし、父は出産直前に倒れて長期入院となり、子供が1歳になった今この瞬間まで、一度も孫の顔を直接見せることができていません。
 そして今、今度は祖母が重篤な状態で入院しておりますが、厳格な人数制限や面会制限のため、可愛がっていたひ孫に最後に会わせてあげることすら叶わない現実に、胸が締め付けられる思いです。
 私自身、出産した際も面会制限の中で誰にも会えず、社会から切り離されたような強い孤独感に苛まれ、本当に辛い時期を過ごしました。大切な友人や家族に支えられ、新しい命を祝ってもらうはずの時間が、ただただ孤独で苦しいものになってしまったのです。
 コロナ禍を経て、社会の多くの場面で日常が戻っています。それなのに、なぜ松山市内の多くの病院では、今もなお家族の絆や患者の「会いたい」という人権を二の次にした厳しい制限が続いているのでしょうか。
 特にお見舞いや、人生の最期の時間は、医療行為と同じくらい患者や家族の心を救う大切なものです。もう私の父には残された時間が長くありません。
 どうか市として、市内の各病院に対し、一律の制限ではなく、家族の気持ちや患者の尊厳に寄り添った柔軟な対応(検査の活用や人数緩和など)を検討するよう、強く働きかけていただけないでしょうか。
 今もどこかで、私と同じように大切な人に会えず、孤独な病室で涙を流している方々がいます。市長のお力で、松山市の医療現場に「心の通うぬくもり」を取り戻してください。心からお願い申し上げます。


性別:女性
年代:30代
公開日:26年04月06日
公開番号:3677
全市 健康・医療

意見に対する答え

 現在、面会に関する一般的な考え方は、『5学会による新型コロナウイルス感染症診療の指針2025』の中で示されており、そこでは、面会は患者やご家族の生活の質を保つ上で重要であり、面会の機会が大きく損なわれることは、精神的不安をもたらし、患者やご家族の権利を制約している可能性があるとされています。
 この考えのもと、面会の可否や条件は医療機関ごとの判断に任せられていますが、感染状況や社会的合理性を考慮して、過度な面会制限とならないよう必要に応じて柔軟にルールを見直すことが求められています。
 松山市では、これまで、これらの考え方を関係機関に周知するなどし、面会の重要性と院内感染対策の両方に配慮しながら、できるだけ患者と面会者の交流の機会を確保していただくよう情報発信を行ってきました。
 各病院での面会制限は、院内感染を防止し、重症化リスクのある患者を守るために慎重に判断されている側面もあると考えますが、今回いただいたご意見について、改めて、全病院に対し、患者やご家族の尊厳を守り、「会いたい」というお気持ちに寄り添った、適切な面会方法の検討を働きかけたいと考えています。
 今後とも、患者やご家族に寄り添った医療環境の実現を目指して取り組みます。

松山市長 野 志 克 仁
(医事薬事課 扱い)
受付番号   817

戻る



本文ここまで