わがまちメール 久米官衙遺跡の管理・活用方針

意見の内容

 久米の官衙遺跡周辺には広大な空き地があり、定期的な草刈りは実施されているようですが、数週間で雑草が再び繁茂し、夏場には虫の発生や景観の悪化が目立つ状態です。夜間は人目が届かず、治安面でも不安を感じています。
 また、地元では「観光資源として将来的に公園化する」といった噂も耳にしますが、数十年にわたり具体的な整備計画が進んでいないように見受けられます。現状のままではせっかくの歴史的資産が十分に活かされず、周辺住民の生活環境にも悪影響を及ぼしています。
 つきましては、以下の点についてご検討いただけませんでしょうか。
・雑草の繁茂を防ぐためのより効果的な管理(防草シート、植栽、定期刈り取りの頻度向上など)
・将来的な活用方針(公園整備や史跡の観光資源化)の明確化
・夜間の安全性確保(簡易照明の設置や見通しを良くする対策)
 地域の景観・安全・衛生環境の改善のため、ぜひ前向きなご対応をお願い申し上げます。
 お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。

性別:男性
年代:30代
公開日:25年11月06日
公開番号:3607
久米 教育・文化

意見に対する答え

 ご投稿いただいた内容について、文化財保護を担当している松山市教育委員会に問い合わせたところ、次のような回答がありましたので、ご報告します。

松山市長 野 志 克 仁

【松山市教育委員会からの回答】
 久米官衙遺跡群周辺では、昭和42年から現在まで約130回の発掘調査を行い、平成18年にはそれまでの発掘調査成果を取りまとめた報告書を作成しました。現在は、平成18年以降に実施した来住廃寺中枢部の発掘調査で見つかった大量の出土品の整理作業を進めており、令和9年度末を目指し、報告書の作成を行っています。報告書の完成後は、この内容を受けて、有識者会議や文化庁の指導を受け、地域の方々のご意見も伺いながら、将来的な活用方針として整備計画を作成する予定ですが、実際に整備工事に着手するまでには、追加の発掘調査などが必要となる可能性があり、まだ長い時間を要する見込みです。
 整備工事着手までの間、一時的な利用として、地元の夏祭りである来住廃寺祭りや小学校の校外学習などを通じて、地元住民による活用をしていただいています。また、維持管理として、地元保存団体に委託して、年3回の草刈りなどや見回りをお願いしています。
 ご提案の防草シートを設置することは、光合成を妨げ、雑草の生育を抑制することができますが、広大な敷地であるため、中長期的には水はけの悪化やシートの隙間などから雑草が生える可能性があるなど、管理上の課題があると考えます。
 また、整備計画を作成する際には、ご提案の夜間の安全性確保のための照明器具の設置なども参考にさせていただきます。

松山市教育委員会 教育長 前 田 昌 一
(文化財課 扱い)
受付番号   481

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