わがまちメール アリーナ計画は関係者のコンセンサスを得て

意見の内容

 松山市がJR松山駅周辺で計画しているアリーナ整備を巡り、中村知事は8月7日の会見で、大規模なイベントを行う際に、現行計画の用地が「狭すぎる可能性がある」との見解を示しました。
 市はJR松山駅西側で5,000席規模のアリーナ整備を計画しています。
 しかし、愛媛オレンジバイキングスのオーナーは、「JR松山駅周辺にこだわらず、松山市以外の周辺自治体もアリーナ建設地として視野に入れている」との考えを示しています。
 この点、「松山市車両基地跡地広域交流拠点施設基本計画」の前提が一つ崩れた場合、計画の修正が必要です。
 また、中村知事が1万人を収容できる隣県のアリーナを視察した際、関係者から「大規模なコンサートを受け入れるには最低でも8,000席が必要」「大型トレーラー中心に最低50台の駐車スペースが必要」などと説明を受けたことを明らかにしました。
 全国的に見ると、5,000席のアリーナの敷地は平均1万2,000〜1万3,000平方メートルです。これに対し、松山駅周辺の用地は約9,000平方メートルしかないので、アリーナ全国平均面積に対し、3割ものキャパシティ不足です。
 アリーナの用地面積に関し、中村知事は「狭すぎる可能性がある。本当にどういう設計をされるのか我々分かりません。」とコメントしました。
 また知事は、搬入車が入る駐車スペースの議論が見られず、問題になる可能性があると言及。これらを総合的に勘案し、松山市が進めるアリーナ計画に慎重な姿勢を示しています。
 JR松山駅周辺再開発で協力していくべき愛媛県が、松山市のアリーナ計画に懐疑的な姿勢を示す中で、市がアリーナ建設を強行するのは止めてください。
 市は、アリーナ計画の規模縮小や中止を含めた見直しのため、改めて綿密に審議を行い、愛媛県や近隣住民を始め松山市民、議会等に対し、丁寧かつ十分な説明責任を果たし、関係者のコンセンサスを得た上で、後々に禍根を残さないよう、慎重に検討するよう強く要望します。

性別:不明
年代:不明
公開日:25年09月05日
公開番号:3569
新玉 都市整備

意見に対する答え

 松山市では、これまで、有識者や関係者で構成する検討会をはじめ、市民ワークショップやパブリックコメントで多くの意見をいただいたほか、議会へも丁寧に説明しながら、今年7月、JR四国車両基地跡地に、5,000席以上のアリーナを整備する方針の基本計画を取りまとめました。
 JR松山駅は、県内外から人を呼び込む広域交通結節点であり、西側のアリーナ整備にあわせて、東側にも商業施設など民間開発を促し、駅周辺エリア全体の賑わいづくりを目指しています。本市は、この立地条件の良さを、市民県民をはじめ、オレンジバイキングスや民間事業者にも最大限アピールしていきたいと考えています。
 また、敷地が狭いのではとの声もありますが、事業者からは8,000席規模のアリーナも工夫次第で可能と提案を受けています。さらに、隣県のアリーナと同様に周辺エリアを活用することで、大型トレーラーなど必要な駐車スペースの確保は対応可能と考えています。
 具体的な規模や機能などは、現在実施しているサウンディング型市場調査の中で、様々な民間提案をいただきながら、検討していきます。
 今後も、アリーナに関する情報を市民の皆さんに積極的に発信するとともに、愛媛県や関係者などと連携しながら、実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

松山市長 野 志 克 仁
(交通拠点整備課 扱い)
受付番号   327

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