わがまちメール 銀天街の活性化と人口減少を防止する対策

意見の内容

 新聞で松山市中心市街地活性化協議会の総会の記事を拝見し、将来を心配する松山市民として、意見を提出いたします。現在の大きな問題点の一つに「空き店舗の多い銀天街の活性化」があります。
 現状では、活性化の方向性が見えません。ブティックなどの新しい服飾系の店舗は、郊外型のモールに移転した現状では、思い切って、銀天街の対象店舗は「昔懐かしい一般庶民の娯楽や飲食を考えたもの」に切り替えたらどうでしょうか。
 定員120名ほどのプロや民間人が発表する寄席、俳句、演芸、音楽ライブなどの「和風の発表施設」を建設し、それを中核にして、みかん、漬物、団子、せんべい、駄菓子、お好み焼き、唐揚げなどの「販売店舗」、鍋焼きうどん、焼き鳥、おでん、洋食などの「飲食店舗」を銀天街に配置したらどうでしょうか。
 このような寄席を中心に成功している事例として、東京の浅草、名古屋の大須通り、大阪の難波・新世界などがあります。銀天街は、江戸時代の物量の拠点である中の川沿いにあり、伝統のある松山の顔とも言える地区で、松山市駅と大街道を結ぶ通路でもあります。必ずや松山市民や観光客は心の古里として足を運ぶと思います。この銀天街を活性化する意見については、松山商工会議所と松山市銀天街組合にも提出しています。
 次に「松山市の人口減少を防止する対策」であります。松山市の若者の多くが松山市外や愛媛県外に転出する理由が「将来に安心して就職できる企業」が少ないということにあります。
 松山市は、観光文化・消費都市でありますが、近年、雇用力のある製造企業などが少なくなっています。松山市内の大可賀、北条地区、JR松山駅周辺の遊休地の利用・再開発や自動車道を利用した工業団地の開発などで、大手の製造業やITなどの先端情報企業の誘致を進めることが必要であります。
 若い方の松山市内への雇用が進めば、家族も増え、人口も増加していくことと思います。



性別:男性
年代:70代
公開日:24年03月05日
公開番号:3286
番町 産業・観光

意見に対する答え

 まず、銀天街の活性化ですが、松山市では、長引くコロナ禍で増加した商店街の空き店舗への対策として、銀天街や大街道など、中央商店街をはじめ、空き店舗への新規出店者へ、出店奨励金を給付しています。また、商店街が行う、販売促進活動や季節のイベントなどを支援することで、訪れる方の増加につなげ、商店街の活性化や賑わいづくりを推進しています。
 そのような中、商店街への施設の建設や店舗の誘致には、商店街組織や商店主、土地・建物所有者などの民間事業者の判断のほか、周辺住民や生活環境への影響も考慮する必要があります。今後も、商店街や商工団体など関係者としっかり連携し、商店街の活性化に取り組みます。
 次に、企業の誘致ですが、平成13年に企業立地促進条例を制定して以来、県や関係者と連携し、奨励金などの優遇制度で積極的に取り組み、これまでに累計120社規模の誘致や市内での拡大を進め、1,200億円を超える設備投資と約6,600人の新規雇用を創出しています。
 近年では、楽天保険グループ4社の中核事務センターや、(株)システナをはじめとする本格的なシステム構築を手掛けるICT企業のほか、成長著しいデジタルコンテンツやウェブ広告を取扱うIBGメディア(株)などを誘致しています。
 また、(株)大阪ソーダや帝人フロンティア(株)など、市内にある大手製造業の増設や事業拡大も支援するなど、多くの若者の有力な就職先となっています。
 今後も、人口減少の局面にあっても本市の経済活力を高めるため、若者にも魅力的な企業の誘致にしっかり取り組みます。
 

松山市長 野 志 克 仁
(地域経済課 扱い)
受付番号   611



戻る



お問い合わせ

市民生活課

〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7-2 本館1階

電話:089-948-6447

E-mail:siminseikatu@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで