中島総合文化センターの北欧デザイナーズ家具を紹介します

更新日:2022年6月10日

中島総合文化センターの北欧デザイナーズ家具の紹介

目的

 中島総合文化センターは、瀬戸内海に浮かぶ忽那諸島最大の島、中島にあります。平成12年に完成した複合文化施設で、八角形の斬新なデザインのホールをはじめ、吹き抜けで連なる解放感あふれる図書館や展示室などがあり、デザイン、機能性、サイン、家具に至るまでトータルコーディネートされています。
 中島総合文化センターの魅力の一つ、北欧デザイナーズ家具の館内配置マップと家具別デザイナー紹介資料を公開し、中島に来島してもらうきっかけにします。

紹介資料

●北欧デザイナーズ家具マップ
 中島総合文化センター内のどこに北欧デザイナーズ家具があるかまとめた見取り図です。
●家具別デザイナー・ブランド紹介資料
 家具の写真と解説のほか、デザイナーやブランドを紹介しています。

館内の北欧デザイナーズ家具

●PK22(ポール・ケアホルム1956)
 デンマークのデザイナー、ポール・ケアホルムが1956年に発表したラウンジチェアの名作。1957年にミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞したケアホルムの代表作で、派手な装飾を一切省いたシンプルなデザインと真横から見ると線画のようなシャープなフォルムが特徴です。
 広い座面と傾斜のある背もたれが心地よい座り心地を生み出し、ポール・ケアホルムの作品の中で最も人気が高い。世界で長く愛され続けており、パリの国立図書館や東京の国立新美術館にも置かれています。

●スクエアテーブル(フローレンス・ノル・コレクション) 
 オフィス空間へ効率的かつモダニズムを取り入れた革新的デザインにより、モダンデザインの中で最も影響力のある人物の一人と言われているフローレンス・ノル。
 フローレンス・ノル・コレクションのスクエアテーブルは非常にシンプルで使い勝手の良さを持ちつつも、近代建築を象徴する直線的で精緻なラインは優雅さと気品を兼ね備えている、Knollのモダニズムを凝縮した作品です。

●パスティルチェア(エーロ・アールニオ1967)

 "甘く小さなお菓子"からアイデアを得た、パスティル=錠剤という名の愛らしいラウンジチェア。1968年にアメリカのインターナショナル・デザインアワードを受賞したエーロ・アールニオ作品の中で最も良く知られた名作です。チェアはたった2つのパーツでできており、底面は少し丸みがつけられロッキングが楽しめます。低めのシートに座ると安心感とリラックスが得られ、屋内でも屋外でも使えます。短い夏と長い冬を有意義に過ごす北欧らしい発想から生まれたプロダクトと言えます。彼の作品はロンドンのVictoria&Albert Museum、ニューヨークのMoMA、ドイツのVitra Design Museumなど著名な美術館の所蔵コレクションとして名を連ねています。

●B603 スーパー円テーブル
 (ピート・ハイン、ブルーノ・マテソン1968) 
ピート・ハイン、ブルーノ・マテソンの2人のデザイナーにより生まれたフリッツ・ハンセンの名コレクション。
 ピート・ハインが考案した正円でなく、正方形の角を取ったフォルムの天板(スーパー円)にレッグはブルーノ・マテソンによるデザインで、取り外し可能な美しいスパンレッグが特徴。洗練されたデザインと機能が両立した名作テーブルです。

●A602 スーパー円テーブル(ピート・ハイン、アルネ・ヤコブセン1968)
 ピート・ハインが考案した正円でなく、正方形の角を取ったフォルムの天板「スーパー円」に、アルネ・ヤコブセンがデザインした4スターベースが付いたモダンな雰囲気のテーブル。並べる椅子もセブンチェアやアントチェアなどと相性抜群で、世界中で愛されるロングセラーテーブルです。
●ANТ(アリンコチェア3101) (アルネ・ヤコブセン1952)
 デンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセンを代表する名作。ミニマルでスレンダーなフォームでありながら、極めて座り心地の良いチェア。製作された当初、その先進的なデザインに対して懐疑的な声があったところ、アルネ・ヤコブセンは売れ残った椅子を自分がすべて買い取ることを約束し製造が続けられた。結果、数百万脚の売れ行きを誇ったことで、その真価を証明するとともに名作の地位を獲得しました。

●SERIES7(セブンチェア3107)
 (アルネ・ヤコブセン1955)
 フリッツ・ハンセンを代表する作品であり、家具の歴史でアイコン的存在の椅子です。セブンチェアのアイコニックなシェイプは、アルネ・ヤコブセンがスチーム成型合板の可能性を探る中で誕生しました。フリッツ・ハンセン社史上、最高の販売数を記録したベストセラーです。

●8000 SERIESキッズテーブルとチェア
 (ルッド&ジョニー1980)
 厳選された北欧産の木材に加えシンプルなチールが効果的に使用され、熟練した技術を持つ職人の手で一品一品が丁寧に仕上げられています。
 子ども用のテーブルとチェアセットは、全体に温もりと愛らしさを感じさせるデザインで、長く愛され続けている名品の香りが漂います。

●チューリップ・アームレスチェア
 (サーリネン・コレクション1956)
●ラウンド・サイド・テーブル
 (サーリネン・コレクション1957)
 エーロ・サーリネンは5年の研究を経て、一本脚で自立するデザインが特徴のペデスタル・コレクションを発表しました。1本で凛として立つ脚と、花弁のような曲線を描くシェルのフォルムが1輪の花のように見えることから、チューリップ・チェアと名付けられました。
 優雅なデザインは異なる素材(シェル部分はFRP、脚部はアルミダイキャスト)を融合させて実現しています。Knollのシンボルであり、ミッドセンチュリー家具の代表です。また、テーブルは足元の混乱を解決する、シンプルな一本脚のデザインです。チューリップ・チェアとの組み合わせで、サーリネンのペデスタルシリーズの世界が際立ちます。

●BLITZ/TUNE CHAIR(ブリッツ/チューン・チェアー)(川上元美1982)

 日本を代表するプロダクトデザイナー、川上元美の初期の代表作、BLITZフォールディングチェアー。1977年のAIA(アメリカ建築家協会)主催の国際チェアコンペティションで一席になりました。無駄な装飾を一切省いたシンプルなデザインでフォールディングチェアとは思えない優れたデザインとスタイリングは他に類を見ません。インテグラルフォームというラバーに近い特殊素材を使い、革新性、機能性、デザイン性はもちろん、広い座面とショートアームで叶えられる座り心地も格別です。カッシーナブランドの稀少な廃盤プロダクトで、ユーズド製品の人気も衰えません。

●Firenzeフィレンツェ/ウォールクロック
 カスティリオーニとピエール・ジャコモが、1965年フィレンツェで開催された「人が住む家」展に出展したものを、1996年にALESSI(アレッシー)が復刻し商品化しました。
 余計な枠や風防ガラスがなく、文字盤と針のみで構成されています。その佇まいはフィレンツェの町並みを連想させ、極めて品の良いデザインが目を引きます。

松山市中島総合文化センター

【住所】〒791-4501 愛媛県松山市中島大浦2962
【開館時間】午前9時から午後6時まで ※土曜日、日曜日、祝日は午後5時まで
【休館日】 毎週月曜日 ※祝日の場合は直後の平日、年末年始、その他臨時休館日
【電話番号】089-997-1181
【アクセス】
  三津浜港からフェリーで約75分
  高浜港からフェリーで約60分
  高速艇直行便で約25分(他島経由便で約40分)
  大浦港で下船後、徒歩5分

PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Get Adobe Acrobat Reader DC (新規ウインドウで開きます。)Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ

お問い合わせ

地域学習振興課

〒790-0003 愛媛県松山市三番町六丁目6-1 第4別館3階

電話:089-948-6918

E-mail:kychiiki@city.matsuyama.ehime.jp

中島総合文化センター(教育委員会事務局 地域学習振興課)

〒791-4501 愛媛県松山市中島大浦2962

電話:089-997-1181

E-mail:nakajimasougou@city.matsuyama.ehime.jp

本文ここまで